2007年11月2日第37号(通巻第102号) 毎週金曜日発行 ブログ 中文簡体 中文繁体 バックナンバー
 
 
ジャンプが放つ全く新しいコミック誌『ジャンプスクエア』創刊。

11/2(金) 「ジャンプスクエア創刊」

工芸品や食器、家具の展示。またムーミンの原画も展示される。
11/3(土) 「北欧モダン デザイン&クラフト」
開園90周年を迎えた井の頭公園で音楽・トーク・コント・ライブペインティングありのイベントが開催される。

11/4(日) 「井の頭アートピクニック」 井の頭恩賜公園

冬のビジネス街を熱くするFUTSAL POINT SALU日比谷シティが今年も期間限定でオープンする。

11/5(月) 「日比谷シティ フットサルガーデン2007-2008」

服や小物だけではなく、都内最大数の化粧品やスイーツの店も満載。
11/6(火) 「大丸東京新店OPEN」 東京駅八重洲口
今年最期のGIレースを前に発売される。数量限定販売。
11/7(水) 「サッポロビール JRA有馬記念缶発売」
100万個の電飾によるイルミネーションに包まれ、ひとあし先にクリスマスを味わえる。
11/8(木) 「ハッピークリスマス2007」 東京ドームシティ
 

アートにパラダイスを求めて

共に東大阪市の出身で、京都市立芸術大学を卒業した林泰彦さんと中野裕介さんは、2001年にアートユニットを結成した。そして2003年にはユニット名を「パラモデル」(パラダイス+プラモデル)とし、プラレール、ミニカー、プラモデルなどを用いたインスタレーションや、絵画、写真、立体、映像など、様々な創作活動を行っている。最近は、個展「ぼくらプラント建設」を開催し、「『森』としての絵画」、「itineraire遊びの経路」などの展覧会にも出品し、9月末には、北京と広州で行われた「美麗新世界:当代日本視覚文化」に参加して注目を浴びた。また、横浜と神戸で行われた「都市との対話」でも、大いに注目された。

彼らにとって「パラダイス」は夢のような桃源郷だけを意味するものではなく、温泉につかるなどの日常の幸せな時間も含んでいる。浴衣で砂丘に立つ女性、広場で鹿とたわむれる子供、温泉に大勢の男女を配するなどの作品は、日本の観光名所を思い出させる。また、お酒のポスターのように「極楽酒」を持って浴衣姿の女性が岩場に坐っている写真は、おじさんが居酒屋で若い女性のポスターと向かい合ってお酒を飲むときの、極楽気分を連想させる。

「パラモデリック・グラフィティ」では、子供時代に夢中になったような「ごっこ遊び」を再現している。青いプラスチックの玩具のレールが流水、樹木、滝、雲などのように床から壁、棚へと家中に広がり、遊びが持つ特有の楽しさに溢れている。この作品には約1万個のレール部品が使用され、あちこちにミニカーや模型飛行機や砂丘が配置され、ジオラマか巨大な箱庭のような情景を作り出し、流れが湧き出すようなラインが見る者の視覚を刺激する。

「パラモデル」の作品は、一見無機質に見えるが、実は都市の存在に関わる非常に複雑で、奥深いものを持っている。その興味深いところは、参加者の感覚を取り込んでしまうことだ。創造と発明が個人の限界を超え、遊びの場所を通じて相互的な作用を生み出す。それは延びていくレールをはるかに超えて、幻想のパラダイスに向かって行き、見るものを詩情あふれる世界へと導いてくれるのである。

「都市との対話」展 http://diacity.exblog.jp/

 

日本のお土産ランキング

「日本に来た外国人はどんなお土産を買うのだろう?」この質問に興味を持つ日本人は多いだろう。外国のガイドブックですっかり日本の「名所」となってしまった「百円ショップ」は、百円玉一個で食べ物から生活用品まで、安くて質の高いものが買える。日本最大の百円ショップ会社である「大創」の原宿店で、面白いランキングを作る番組『ランキンの楽園』が、外国人観光客100人に調査したところ、ランキングは以下の通りになった。

第1位 おもしろ消しゴム 27人(小さくて可愛い。子供にあげても喜ばれる。)
第2位 扇子 25人(日本語や日本の絵がついているものが人気である。)
第3位 靴下 24人(親指が分かれているものや、五本指のものが人気である。)
第4位 化粧品 21人(外国人はアイシャドーやマニキュアが好きで、日本人は付けまつ毛を好む。)
第5位 入浴剤 16人(家のお風呂で草津や箱根などの有名温泉の気分を味わえる。英語、中国語、韓国語の表記がある。)
第6位 日本語の壁掛け 14人(日本の雰囲気があって、室内装飾として人気がある。)
第7位 ハローキティのグッズ 13人(海外でも大人気のキティは、日本のサブカルチャーの代名詞である。)
第8位 富士山のDVD 11人(様々な角度から撮った四季折々の富士山。)
第9位 湯のみ 10人(日本語が付いているものが人気である。写真のものは、魚偏の漢字を並べた湯のみ。)
第10位 圧縮袋 8人(帰国する時、荷物を圧縮できるので買うという人が多い。)

日本的なものばかりでなく、意外なものも多いようだ。海外のみなさんは、日本に来たら是非百円ショップに行ってみてほしい。なかなか珍しく、一見の価値がありますよ!(解舒棋執筆)

(C)2007,Mainichi Broadcasting System, Inc.
ランキンの楽園 http://www.mbs.jp/rankin/backno/20071019_1.shtml
 

いろいろな文学賞

日本の有名な文学賞と言えば、芥川賞直木賞は本メルマガでもご紹介したことがあるが、日本の各地方自治体でも様々な文学賞を主催している。これらの文学賞はその地方を宣伝する手段であると共に、文学創作を後援する大きな力となっている。

坊ちゃん文学賞 大賞200万円、佳作2点50万円
夏目漱石の小説「坊ちゃん」にちなんだ文学賞で、愛媛県松山市が1989年から、隔年で行っている。毎回1000点余りの作品が寄せられ、青春小説が中心である。

島清(しませ)恋愛文学賞 正賞はブロンズ像、副賞100万円
石川県白山市が行われている、日本初の恋愛小説の文学賞である。前年に発表された作品が対象であるが、関係者が推薦した作品も含まれる。選考委員は渡辺純一、高樹のぶ子、小池真理子である。受賞者には、石田衣良などがいる。

泉鏡花文学賞 正賞は八稜鏡、副賞100万円
泉鏡花生誕百年を記念して、石川県金沢市が1973年に設立した。五木寛など5人の選考委員が、幻想性を持った作品を選ぶ。

伊藤整文学賞 正賞はブロンズ像、副賞100万円
日本版「チャタレイ婦人の恋人」の翻訳でも知られる伊藤整の没後20年を記念して、北海道小樽市が設立した文学賞である。小説と評論の二つの部門があり、受賞者には大江健三郎などがいる。

この他、スポーツが盛んな埼玉県さいたま市の「さいたまスポーツ文学賞」や、京都の本願寺維持財団が主催する「蓮如賞・親鸞賞」なども、大いに注目されている。(本文は、雑誌「DIME」の文章をリライトした)

All about地方文学賞
  http://allabout.co.jp/family/seniorlife/closeup/CU20040820A/index.htm

カルメンのセクシー・エクササイズ

以前本メルマガでは、日本で人気の鬼軍曹の軍隊式エクササイズ、「ビリーズ・ブートキャンプ」をご紹介した。このような非日常的な体力増強レッスンは楽しいが、実際には長期間続けられなかった人が多いのではないだろうか。さて、最近ビリーに続いて日本で注目を集めているのが、カルメン・エレクトラのセクシー・エクササイズである。

カルメン・エレクトラはハリウッドスターで、35歳とは思えない美しい体型を保っている、元気いっぱいの人気アイドルである。彼女は独自に開発したセクシー・ダンスをDVDにして日本に上陸させた。知名度が高まるにつれて、女優の佐藤江梨子、司会で活躍するオセロの中島知子など、芸能界での愛好者も増え続けている。

カルメン・エレクトラのセクシー・エクササイズは、セクシーな動きとボクシング運動を中心にしたもので、体のラインを引き締めて、セクシーな体型を作ることができる。「BE SEXY」、「BE SWEET」、「BE HAPPY」、「BE ACTIVE」の4巻から構成され、可愛らしく腰を曲げて胸を突き出したり、頭をシェイクしたり、また椅子、眼鏡、帽子、スカーフなどの小道具を使って独創的なエクササイズを行ったりする。ただ楽しく飛んだり跳ねたりしているうちに、日常生活での女らしさが自然に身につくというわけだ。

カルメンに対抗しているのか、ビリーの最新版「エリート」も発売された。バンドの負荷の調節が可能になったほか、内容にも多くの改良が加えられている。このバージョンはまだ日本では発売されていないが、ネット上では英語版がすでに大人気となっている。短い時間で効果をあげるにはビリーを選んだほうがよさそうだが、セクシーな体型を作りたかったらカルメンのほうがいいだろう。この「エクササイズの戦い」で、最終的に勝利するのは、さてどちらになるだろう?(謝晨執筆)

カルメン・エレクトラのセクシー・エクササイズ http://www.carmen-lesson.com/

デジタル楽器の魅力

●サイレント・バイオリン
バイオリンの美しい音色と静けさが完全に一体化したデジタル・バイオリンである。音量は普通のバイオリンのわずか十分の一で、音のエネルギーは約百分の一に制御されている。だが、ブリッジと弦は普通のバイオリンとまったく同じだ。ネックと指板には高級木材を使用しているので、指先に自然な演奏感が伝わる。夜、人々が寝静まった頃に練習しても、音量が小さくて静かである。また、バイオリンの可能性を極限まで追求しており、様々な種類の音楽に対応することができる。価格は、78000円である。

●イージー・トランペット
ヤマハの「EZ−TP」は電子楽器の新製品で、トランペットが吹けなくても、声の音程と音量によって美しいトランペットの音が出せる。誰でも簡単に演奏できる「歌う!トランペット」である。これは実は、デジタル式の玩具のトランペットなのである。マウスピースをくわえて声を吹き込めば、それが自動的に「パンパカパ〜ン」というトランペットの音に変換され、まるで鼻歌のように演奏することができる。内蔵の音源を組み合わせ、光るバルブを押さえながら演奏すれば、本物そっくりでやめられなくなるだろう。値段は20000円である。

●エア・ギター
赤外線でできた「見えない弦」を指で弾けば、エレキギターの快感……のようなものを味わうことができる。本当に演奏しているのかどうかというと……、それは聞き手がどう感じるかの問題だ。頂部に音声の出力端子が設置されているので、アンプとスピーカーにつなげば、音量を上げて雰囲気を盛り上げることも可能だ。収録された曲以外を自由に演奏することもできるし、楽譜を見ながらの演奏も楽しめる。価格は1890円である。

デジタル楽器 http://www.musicvox.jp/digital/index.html

家の近くにある小さな画廊で、とても新鮮な美術展が開催され、肌寒い秋の日に暖かい雰囲気を添えてくれている。日本、韓国、台湾、フィリピン、オーストラリア、ニュージーランド、イギリス、フランス、ドイツ、イタリア、スペイン、ポーランド、スイス、南アフリカ、アルゼンチンなどの障害者が描いた生命力あふれる傑作を集めた「世界障害者絵画展」が行われているのだ。この展覧会は十五年前から始まり、世界の160の都市に足跡を残し、42万の健常者の人々に、人生における深い感動を与えてきた。

展示作品の傍らには画家たちのプロフィールが添えられ、彼らの活動を紹介するビデオ「生きる勇気」も放映されている。両手の自由を失った人々が、口や足で絵筆を持って描いた作品にあふれている彼らの人生や自然や芸術に対するひたむきな愛情が、見る者の心に強く働きかけてくる。彼らの作品はたゆまぬ努力の結果であり、人生の意義に対する尽きることのない探究であり、自分の心との真摯な対話でもある。それゆえに、彼らの筆で描かれた花や生き物たちや風景などは、このように生き生きとした美しい姿を見せてくれるのだ。

ふと、外科医のアルフレードの有名な「ハードルの法則」を思い出した。一人の人の成し遂げる物事は、その人が出遭う困難の程度によって決まり、目の前のハードルが高くなれば飛躍も高くなるというのである。人間に不自由な部分があれば、それは天が彼に与えた成功のヒントかもしれない。その不自由を障害と考えるなら、天は一つの扉を閉ざすと同時に、必ず別の扉を開けているのに違いない。それを心で感じ取れば、不自由であることこそが先天的な成功の要素なのかもしれない。身体上の不自由は、決して成功の障害ではないと、心で感じることができれば問題にはならないのだ。

色彩が美しく、深い感動を与える油絵、水彩画、版画などを一つ一つ見ながら、私は形にならない生命の尊厳をはっきりと感じ取り、それが静かに私の心を満たしていき、今までになかった勇気と力を与えてくれるのを感じていた。

→最近の「東京流行通訊」のいくつかの「特別増刊」で、成功した有名人たちを取り上げられているのを読んで、たいへん収穫がありました。ただ、「特別増刊」はもっと様々な形式にできると思います。【東莞 李知理

←李知理さんのご意見はもっともだと思います。先ごろ「環境保護特集」を発行したときには、大きな反響がありました。現在、日本のいろいろな新しい「筆記具」を紹介する「特別増刊」号を企画しています。ご期待ください。

→「香車美女(すばらしい車と美しい女性)」とよく言われますが、このメルマガの「東京モーターショー」の記事では、斬新な自動車を紹介するだけで、コンパニオンたちの写真は載せないのですか?【チチハル 好事者

←本メルマガの「車」コーナーでは、自動車に関わる様々な興味深い情報を伝えるほか、日本の若者のカーライフについても紹介し、海外のみなさんから好評を得ています。好事者さんのおっしゃるようなコンパニオンの写真は、多くの大型ポータルサイトに載っていますので、そちらをご覧ください。

→日本留学の情報をもっと載せてください。【大連 趙飛

←これまでに、中国語版の「習」コーナーで、いろいろおもしろい日本語の常識をご紹介してきましたが、日本留学に関する情報は少なかったと思います。今後は日本の各種の学校の募集時期に合わせて、関連情報を増やしていきたいと考えています。

 
日本一高価な漫画
『ドラえもん』著者である藤子不二雄(当時足塚不二雄)によるSF漫画『UTOPIA 最後の世界大戦』は100ページ、1巻で中古漫画屋に売れば100万円の値が付き、店で入手するには300万円かかるという。雑誌の漫画連載がポピュラーではなかった時代に加え、難解なストーリーだったため、現存部数が極めて少なく、原作者でさえ持っていないといわれている。

日本一古いセーラー服
これまで福岡女学院(福岡市)のセーラー服が最古だと言われていたが、最近の調査で平安女学院(京都市)はそれより1年早くセーラー服を制服として採用していたことがわかった。それまでは袴主体の和装で、1920年のことだった。入学希望者が理由に挙げるほど好評だったという。

 
 
ALAYA