2007年9月7日第30号(通巻第95号) 毎週金曜日発行 ブログ 中文簡体 中文繁体 バックナンバー
 
 
一流ブランドから昔のきものまで、幅広いジャンルがお買い得。

9/7(金) 「きもの愛 The KIMONO Collection」

木村拓哉主演の人気ドラマ「HERO」の映画版が公開される。
9/8(土) キムタク主演「HERO」映画版公開
職人が手がけた一点モノの日用品などを販売。

9/9(日) 「ものづくりビッグギャラリー」 東京ビッグサイト

舞台芸術を贅沢に演じる・感じる新劇場が東池袋にOPEN。
9/10(月) 「あうるすぽっと」 東京・東池袋
洋梨の香りが上品な午後の紅茶ヨーロピアンペアーティーが秋限定で登場。
9/11(火) 「キリン午後の紅茶ヨーロピアンペアーティー」
UNITED ARROWSから常に健康と美が追求されたスポーティングストアがOPEN。
9/12(水) 「SOUNDS GOOD 1号店」 新宿ルミネ
ファイナルファンタジーでおなじみのポーションが数量限定で発売。
9/13(木) 「FF 7 10th ANNIVERSARY POTION」
 
原宿のオリジナル工芸展

爽やかな風に秋らしさを感じる季節になった。原宿のアートスペース――デザイン・フェスタ・ギャラリーで「秋に花ひらくオリジナル工芸の世界!」と題した展覧会が開かれる。ここで陶芸、木工、染色、刺繍、編み物など、幅広い素材と様々な表現方法が交錯する工芸世界を展開し、未知なる可能性を秘めた世界を探究するのである。

【10月2日〜10月4日 わたなべみなみの「かなしいこと」(立体、刺繍、編み物)】21歳の大学4年生であるわたなべみなみは、最近織物にも興味を持ち、作品制作を始めた。今回の内容は、「気持ちの悪いもの」をテーマに、様々な技法を用いて表現している。いろいろな方法を試みることで、彼女のアート世界が拡げられている。

【10月2日〜10月4日 大磯工房(工芸・陶芸)】湘南の穏やかな波と鮮やかな空の色を、器によって表現する。2005年に工房を設立、2006年からクラフトイベントに参加し、様々なワークショップを意欲的に開催している。日常使いのものであると共に観賞の対象でもある作品に、湘南の匂いを感じることができる。

【10月2日〜10月8日 ELISABETH EBERNORFER “BLOSSOMS”(写真、帽子、オブジェ)】オーストリア在住のアーティストELISABETHが、様々な素材で創られた手編みの帽子やオブジェを撮影した作品を発表する。花をモチーフにした作品は、人々にナチュラルなイメージを与えるが、また別の角度からその魅力を楽しむこともできる。

【10月2日〜10月8日 永島麻夷 「モダン焼き陶芸展」(陶芸)】永島麻夷は愛知県在住で、両親は廃材家具職人である。彼の発表する作品は個性的で色彩豊かな陶芸のモダン焼きと、そこに描かれた独特な世界観溢れる絵画である。被災地の地割れした地層の粘土で作られた作品は、これまでの陶芸の概念を覆し、人々に衝撃を与えるだろう。

【10月5日〜10月8日 福田宣子 「1枚の布〜手織り布の息吹 モスリンの風〜」(染色、織物)】福田宣子は59歳で美大に入って勉強し、自身の感性を発揮し続け、卒業後も数々の展覧会で入賞している。バラエティに富んだ手織り布と独創的な染色を施したモスリン、そしてそれらをなるべく細工せず一枚の布として仕立てた服。失われつつある素材を再興すると共に、染と織りの二つの深遠な世界を表現している。

【10月6日〜10月8日 井出富久(木工作品)】井出富久は拓殖大学工業デザイン学科を卒業後、パッケージデザインに携わる。漆作品を中心として、楸工房を開設。製造、販売、展覧会への参加など、積極的に活動中である。今回は、漆木工作品(アクセサリー、名刺入れなど)を発表する。木目を引き立てた、独特な深みと艶を持っている。

期間:2007年10月2日〜10月8日 午前11時〜午後8時
場所:デザイン・フェスタ・ギャラリー(東京都渋谷区神宮前3−20−18)

デザイン・フェスタの人々三浦志保
三浦志保が革製品を作り始めたのは、10年前である。大好きなバイクの世界で革グッズがよく使われ、バイク仲間だったご主人が革製品を作っていたことが直接のきっかけだった。デザイン・フェスタには4年前から参加している。最初は見に行くだけだったが、出展者に「誰でも出せるから、君も出してみなよ。」と言われ、「じゃ、やっちゃおうか!」と出展を決めた。初めてのときはとても緊張したが、今はお客さんと話すのにも慣れてきた。「バイクに乗らない人たちに革製品のよさを伝え、作品を見てもらういい機会になっています。」と彼女は言う。「これからも、自分の好きな作品を作り続けながら、いつの日か、革製品作りの教室を開きたいと思っています。」デザイン・フェスタの会場で、革製のテンガロンハットをかぶって革製品を作っているかっこいい女性がいたら、それが三浦志保である。会場では財布やかばん、革に彫られた絵などの作品を買うことができる。

(C)2007 Design Festa Ltd.

「Design Festa Planet 02」公式サイト
  http://www.designfesta.com/jp/dfg/planet/ (日)
  http://www.designfesta.com/02_en/00_g_e/planet/ (英)

 

「セカンド・ライフ」速報

リンデンラボ社の発表によると、今年の7月から8月7日までの「セカンド・ライフ」の個人ユーザは570万6958人に達し、前月より約50万増加した。7月31日に公布されたギャンブル全面禁止の影響か、有料会員は9万4607人から8万8797人に減少したが、土地面積は712平方キロメートルに増加し、シンガポールの国土面積ほどになっている。アクセスユーザ数のベスト3はアメリカ(14万9055人)、ブラジル(4万8023人)、そして日本(4万4847人)の順である。

世界自然保護基金(WWF)では、世界の絶滅に瀕している野生動物を保護するため、「セカンド・ライフ」内に啓蒙スペースを開設した。ユーザはジャングル探検をするような感じで多くの野生動物に出遭うことができ、海では鯨の歌声を聞くこともできる。UNICEFと表示のある施設では募金を行うことができ、集まったお金はリンデンラボからWWFに送られる。

電通は「セカンド・ライフ」内に12の区画を所有し、「バーチャル東京」という雄大な構想の実現を開始している。そのうち主要な4つの区画は、「映像」、「スポーツスタジアム」、「スキージャンプ台」、「ミュージアム」である。企業がこれらのスペースを借りる場合の価格は600万円である。先月末に公開された「Tokyo4」では、現実社会と連動させてTBSの世界陸上選手権の実況を楽しむことができた。また、「Tokyo9」では、慶応大学が今月中にバーチャルキャンパスをオープンする予定だ。

7月19日の10時から、三越は日本でセカンド・ライフに初めて参加するデパートとして、三越「セカンド・ライフ店」に、同社の前身である「越後屋呉服店」と、未来の雰囲気を持つ店舗を24時間営業する。この店舗は現実の三越と同様に、「ジャパン・アイランド」の中心部に建設され、来訪者にアバターが持ち運べるオブジェクトを提供したり、公式サイトに誘導したりする。

「セカンド・ライフ」日本語公式サイト http://jp.secondlife.com/ (日、英)
 

飛行機から自転車へ

日本唯一の国産旅客機YS-11をご存知だろうか。比類のない百年の耐久性を備えていたが、速度の面で遅れていたため、2006年9月30日から全面的に引退することになった。だが、それから一年も経たない間に、この旅客機は思いも寄らない斬新な姿で再登場した。それは、超軽量型折り畳み自転車「YS-11」である。

旅客機のエンジニアであった、有限会社バイク技術研究所の白井健次さんが、旅客機の構造と技術を利用して開発したこの14インチの折り畳み式自転車は、驚くほどの軽量である。アルミフレームを用いたためわずか7.3kgしかなく、これは10円のチロルチョコ1000個分程度である。折り畳むのもとても簡単で、前後のフレームを伸縮させ、両輪が合うように折り曲げて軸受けに密着させればOKである。家が4階建ての4階であっても、持って上り下りするのは簡単だ。

「YS-11」自転車が軽くて精巧な秘密は、複数のバネをフレーム内に内蔵した折り畳み構造にある。これは、強度と耐久性を高めるのに必要なものである。通常の自転車とは異なるヒンジレス構造の開発により、旅客機の持つ軽量で高性能のトライアングル形フレームを採用した。大量生産のフレームは、JIS規格の3倍の振動強度(振動耐久21万回)を達成している。

「YS-11」自転車は現在のところ送料無料で、通信販売価格は1台49,350円であり、限定182台製造される。182台というのは半端な数字だが、実はこの数字は旅客機のYS-11の生産台数なのである。開発者の白井さんは旅客機の歴史を考えて、記念のためにわざわざこの数字を使ったのである。旅客機の「YS-11」は日本の青空から消えたが、これからは街のあちこちで自転車の「YS-11」の雄姿を見ることができるというわけだ。

(C)2007 BIKE R&D
「YS-11」自転車公式サイト http://bikes.health-life.net/product_ys11s.html

最大級の遊びの祭典

来週の後半(9月13日〜15日)、幕張メッセは巨大なゲームセンターに変身する!第45回アミューズメントマシンショーは、日本の最新のゲーム機や発売前のゲーム機を初め、アミューズメント・エンターテインメント機器など、全部で2000あまりのマシンが一堂に会する、世界最大級の「遊びの祭典」なのである。

このショーは、社団法人日本アミューズメントマシン工業協会(JAMMA)と全日本遊園施設協会(JAPEA)が主催するもので、この世界のアミューズメント・エンターテインメント産業をリードする総合展示会には長い歴史がある。セガ、タイトー、バンプレスト、カプコン、AMIなど、国内外で有名なゲーム機開発会社やメーカーが出展する予定である。

展示会場は「アーケードゾーン」、「ファミリーゾーン」、「景品ゾーン」、「関連ゾーン」、「出版ゾーン」の5つのゾーンに分けられ、出展企業はそれぞれのゾーンに最新のゲーム機器を展示し、デモンストレーションを行う。ニ足歩行ロボットを操作して景品をゲットする業界初のクレーンゲームやバンダイナムコゲームスの「鉄拳6」の最新映像も楽しめる。

前回の参加企業は53社で、来場者の総数は4万6716人であった。今回はそれを超えることが期待されている。アミューズメントマシンショーの三日間のうち、一般人が入場できるのは9月15日(土)で、最初の2日間は各出展企業の招待入場者が対象の業者招待日である。中学生以上は1000円の入場券を買う必要があり、小学生以下と60歳以上は無料である。会場内のすべてのゲームは無料で楽しむことができ、実に楽しそうである。

第45回アミューズメントマシンショー公式サイト http://www.am-show.jp/ (日、英)

驚きのゼロ円サービス

最近日本では、「0円ビジネス」が流行っている。三年前に創刊された人気フリーマガジン「R25」はもちろんのこと、二年前から始まった無料映画プラットフォームの「Gyao」もたいへんな人気がある。それらに共通する特徴は、広告方式を採っていることである。現在、こうした「0円ビジネス」は印刷、電話、飲料などの分野にも広がっている。

【0円写真プリント】毎月、広告入りの写真30枚を無料プリントできる。15社の広告から、自分が好きなタイプを選ぶことができ、写真と広告がぴったり合えば、モデルになったような気分も味わえる。

【0円コーヒー】人材会社とコーヒーメーカーが協力、開発した新しいタイプの広告媒体である。コーヒーが自販機から出てくる前に、画面にまず広告が出てくる。さらに、コーヒーの紙コップにも広告が印刷されている。

【0円電話】ためたポイントに応じて無料でIP電話がかけられるサービスである。コンピュータから、国内外の一般電話や携帯電話にかけることができる。

【0円LOTO】携帯に送られて来る広告メールに記載されているURLをクリックすると、抽選権が与えられる。1から25までの任意の数字を6個選び、5個が当たれば最高100万円が当たる。友達を紹介すると、4個だけ当たれば賞金がもらえる。

【0円コピー】本メルマガで以前、大学生が作った会社がコピー紙の裏に広告を載せることで無料コピーサービスの事業に成功したことをご紹介したが、現在はそれが30の大学にまで広がっている。(本文は雑誌「DIME」の関連記事をリライトした)

ニュービジネス.net http://xn--yckc6cj2a1i3g.net/

何年前のことだったか、香港や台湾の新聞で初めて「血ピン」というびっくりするような題名を見たとき、血なまぐさい報道かと思ってしまった。よく読んでみると、買物の秘訣について書かれた記事だった。「血ピン(シュエピン)」は、shoppingの音訳なのである。この音と意味を巧妙に結びつけた言葉にちょっと眉をひそめたくなったが、主婦たちがデパートで血まなこになっている瞬間を思い起こすと、なかなかうまく描写していると言えなくもない。言葉の選び方には非常に慎重な中国大陸のメディアも最近はこの言葉を濫用するようになって、「上海血ピンの旅」、「知的な女性の冷静な血ピンの秘訣」などの標題を見つけると、なにやらもの悲しい気持ちになってくる。

華人のツアーグループが東京で「血ピン」する場合は、まず銀座をはずすことはできない。そして銀座と言えば、歩行者天国である。毎週土日の午後、銀座四丁目交差点を中心とする大通りは車の通行を禁止し、歩行者に全面的に開放される。子供たちが通りではしゃいだり、恋人たちがキスを交わしたり、なかなかほほえましい光景である。「血ピン」に疲れたら、大通りのパラソルの下で自由に坐って冷たい飲み物を飲んでもいいし、大道芸人のすばらしいパフォーマンスに喝采をおくってもいい。車が激しく行き来するはずの場所で、このように心地よい時間を過ごせることを、多くの華人観光客も心から楽しんでいることだろう。

東京の「歩行者天国」は、1970年8月2日に銀座、新宿、池袋、そして浅草で始まった。当時は自動車の排気ガスや騒音などの交通公害に反対し、商店と顧客の交流を深めるための措置であったが、たいへん大きな反響を呼び、その後、渋谷、上野、さらには日本全国に広がって、78万人が「歩行者天国」を闊歩するという状況になった。当時の新聞は興奮した口調で、「道路が人々の手に取り戻された」と書きたてた。

だが、これによって原宿の「竹の子族」が生まれたり、騒がしくなったりゴミが増えたり、近くの道路が慢性的に渋滞するなどの問題が生じ、歩行者天国は次第に廃止されていった。現在は東京では銀座、秋葉原、新宿の三ヶ所にしか残っていないが、依然としてそれぞれ独自の色彩にこだわり続けている。なぜだか、この歩行者天国の興亡史を聞くと、「血ピン」という言葉を見たときとはまったく違う感じなのに、やはりなにやらもの悲しい気持ちになってくるのである。【「血ピン」の「ピン」は、日本語にない文字で、手偏+「併」の旁となります】

→毎週決まった日に「東京流行通訊」を受け取って読むのが、長年の習慣になりました。これらの日本の情報が、他の場所ではまったく得られないというわけではありませんが、みなさんのように常に真剣にこの仕事に取り組める人は少ないのです。まさにこの点において、私はずっとみなさんを応援したいと思っています。【佳木斯 張永和

←心の通い合う本当の友は得がたいものです。張さんのような誠実な応援があってこそ、我々は一層の努力ができるのです。

→日本を紹介する国内の文章を読んでいると、地名や人名の翻訳が不統一なのに気付きます。御社は日本の有名な翻訳会社ですが、基準となる翻訳を読者に提供していただけませんか?【曁南大学 莫聞

←スピーディな報道のために、最近の中国語メディアは翻訳のときに、あまり統一性を気にしないようです。また、個人メディア(ブログなど)の隆盛がこの傾向を助長しています。これまで「習」のコーナーでたくさんの日本語学習の面白い常識を紹介してきましたが、今後は名詞の翻訳に関する内容を特別に増やして、読者のみなさんの参考にしていただこうと思います。

→最近、家電新製品の紹介が、あまりタイムリーでないように思うのですが……【桃園 小馬

←小馬さん、いつも同じような内容だと読者が感じないように、「電」のコーナーは隔週で家電製品とIT情報を交替で報道しています。ご指摘をいただき、ありがとうございます。今後は、情報が遅れないように注意します。

 
世界一長い焼き鳥
福島県川俣町で、竹串1本でつながれた18.18メートルの世界一長い焼き鳥作りに成功した。炎天下、36人が汗だくになって炭火で18羽分の肉を焼き上げた。昨年5月に「岩手県カシオペア連邦」に世界記録を塗り替えられたが、約1メートル上回って王座を奪還した。町特産のシャモPRで始めたイベントだが、王座のトリ合いはまだまだ長くなりそう。
 
 
ALAYA