TOKYO FASHION
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  2005年11月16日第7号(通巻第10号) 毎週水曜日発行  中文簡体  中文繁体 
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華人の見た日本

斜に構えて見た東京 (中国)無名氏

 中国の北地域の中国人にとって、東京に行くのは広州や香港に行くのと大して変わらない。 街を歩く人々は顔は自分と同じだが着ているものが違う。看板の文字はだいたいわかるが、ときどき知らない文字が出てくる。 もちろん、周囲の人々があれこれとしゃべっているのが耳に入るが、意味は一言もわからない。

 東京とはどこのことだろう?鉄道路線図で見ると「東京」は一つの駅名である。 だが、電車を降りてみるとそこは 千代田区 丸ノ内だ。そしてこの丸ノ内だけでなく、 7 つの町、 8 つの村、 23 の特別区、 26 の市が、区別されることなくすべて大東京地区に所属している。 東京駅は赤レンガ建築で日本的な特色は全くない。それどころかヨーロッパから直接持ってきたみたいだ。 おそらく持ってくるときに、ちょっとパリに立ち寄ってそこにある鉄塔をコピーし、 20 メートルばかり高くして東京タワーにしたのだろう。こんなにいろいろ持ってきたのに東京にはこれといったシンボルがない。 ビッグ・ベンもないし、自由の女神もないし、凱旋門もないのだ。

 だが東京にはルーズソックスがある。東京のどこの街を歩いていても、 黒い服やウールのミニスカート を身につけた少女を見かける。冬になると彼女たちは首にチェックのマフラーを巻くが、 一年を通じて真っ白のぶ厚いルーズソックスをはいており、それが非常に目に付く。ルーズソックスが覆っているのは、 アジア特有のあの足である。街のあちこちにある整形外科病院は、 日本の少女の「 O 脚」のイメージを改造するのに大いなる貢献をしたが、足の長さは天性のものであり、 日本が永遠に島国であるのと同様、永遠に変えることはできない。この同じスタイルの少女があまりに多いので、 これが東京の中学が一律に規定した制服だと思ってしまいそうだ。 ところが、実際はこのスタイルを東京の中学は一律に禁止しているのだ。 少女たちは放課後、あるいは授業をさぼってみんなでこの服装に着替え、 街に繰り出して東京の「動くシンボル」となるのである。

 東京にいてこそ初めて「東京人」を区別することができる。 東京には約 1200 万人が住んでいるが、彼らには驚くほどの共通点がある。 早朝、東京の郊外から人口密集地帯に向かって通勤通学を急ぐ人は、絶対東京人である。 昼間一番込んでいる店に行って人波に揉まれているのが東京人である。夜、飲み屋に飛んでいくのも東京人である。 深夜に駅で電車が来るのを待っているのも東京人である。 これらの時間と行動の二つの条件が必ず一致するのが東京人である。 これに当てはまらない人は、観光客か新参者である。

  東京人にはもう一つもっと大きな共通点がある。 それは、東京を熱愛し、それが自己愛にまでなっていることである。 その証拠に「東京」が世界で最もテレビ番組の題名に使われている言葉であることで、 それはパリの 2 倍、ロンドンやニューヨークの 8 倍である。 しかも、それらの番組の 80 %が東京人によって東京で撮影されたものであり、 たぶん東京だけで放映されたものだと思われる。

《南方網》 より (本編集部で一部削除した)

 














読者と編集部のMail交流
→鉄腕アトムから始まって、日本の漫画とアニメがかれこれ 15 年もの間、 私の成長と共にありました。しかし、中国では漫画の単行本が今もたいへん少なく、 テレビで放映されるアニメも吹き替えの質がバラバラで、日本のオリジナルの素晴らしさが伝わっていません。 このメルマガの場を借りて、日中両国の文化交流に関わる人々に対して、 漫画とアニメの導入において量と質の両面に考慮していただけるよう呼びかけたいと思います。 【中国 張晨

→《東京流行通訊》は素晴らしいメールマガジンだと思います。 芸能界、科学技術、文化、社会など、日本の様々な面の流行情報を総合していて、 本当に、私が読んだ中で一番素晴らしいメールマガジンです。【台湾 孤独な小維

→中国語版の創刊からずっと読んでおり、たくさんの収穫を得ることができました。 日本語版発刊に際して、遠方から祝杯を挙げ、この言葉を捧げたいと思います。「路遥かにして馬の力を知り、 日久しくして人の心を見る」(長い時間が経ってこそ、その良し悪しがわかる) 【オーストラリア  心ある羊飼い

→ Thanks your hard working. It is a whole new experience to know Japan throuth your mail magazine. I appreciate your introducing several good topics to us. If I have time, I would like to visit Japan and find out more special events. Wish you can keep bringing us lots of surprise. Anyway, you did a great job. Thanks again. 【Buffalo, NY, USA Johnny Lin

ALAYA

携帯電話の新サービス

  この秋、日本の三大携帯電話会社は相次いで最新のサービスを打ち出した。

 NTT Docomo の「 i チャネル」は、 重要な情報や興味を持っている内容を待ち受け画面にテロップ形式で表示させる。 ユーザーは、天気予報、ニュース、芸能、スポーツ、占い、 i モードのサイト情報などを受け取ることができる。

 au の「 EZFelica 」では、携帯で電子マネー「 Edy 」が使えるほか、 各企業の会員証やポイントカードとしても使うことができる。 来年 1 月からは JR 東日本の「 Suica ( スイカ)」としても使えるようになる。

 Vodafone の「 全曲ダウンロード 」は、曲全体をダウンロードできるサービスである。 「 ACC+ 」技術を採用し、一曲たった 200 〜 300 円でサービスを楽しむことができる。

 これらの最新サービスに対応して、各社の携帯機種も百花繚乱のすぐれものぞろいである。

● RADIDEN(NTT Docomo)
  携帯で初めて AM/FM/TV に対応した PDC 端末を搭載。番組を楽しみながら、携帯メールが打てる。 裏側にラジオ専用の液晶と選曲キーがある。スピーカーも三種類の形式から自由に選べる。


● W32H(au)
  パソコン向けウェブサイトを表示できる「 PC サイトビューアー」 を搭載した携帯で、 一般のサイトやビジネス文書を見ることができる。その他、ステレオサウンド機能が装備され、 3D スピーカーの音質は非常によい。

● 903SH ( Vodafone )
  光学 2 倍ズーム、 320 万画素の CCD カメラを搭載。 撮影した写真はデジタルカメラにも劣らない。赤外線通信機能が標準装備され、機能は万全である。

(C)NTT DoCoMo, Inc. 2005
     (C)KDDI CORPORATION. 2005
      (C)Vodafone K. K. 2005

携帯 Watch http://k-tai.impress.co.jp


自動車関連ミニ情報

●トヨタの F 1レース開幕

 トヨタモータースポーツフェスティバル 2005 が、 11 月 13 日に富士スピードウェイで開幕した。今年は有名なイタリアのレーサー Jarno Trulli (ヤルノ・トゥルーリ)が参加したので、日本の観衆は彼の雄姿を見ることができた。

●車載用地上デジタル TV チューナーを発売

 三菱電機は、 12 月 1 日に車載用地上デジタル TV チューナー「 TU − 100D 」を発売する。 受信性能を改善する新エンジンを開発。スピード走行中でも安定的に信号を受信できる。

●スズキ「ソリオ」福祉車両登場

 スズキ自動車は、小型乗用車「ソリオ」に障害者に便利な「昇降機構」を設置した。 簡単なスイッチを操作するだけで、助手席を昇降、スライド、回転させることができる。価格は 138 万千円である。

●日産車「 180 」計画を達成

 日産自動車は、「日産 180 」という中期経営計画を立て、 100 万台を最終販売増加目標としていたが、その目標がついに達成された。 カルロス・ゴーン社長はほっとしたようすで、「当初は確信のない目標だったので、 結果が明らかになった昨日までずっと不安だった。」と述べた。

 

Yahoo!Japan 自動車産業情報
 
http://dailynews.yahoo.co.jp/fc/economy/automobile_manufacturers/

「意見カード」と「ベストセラー」

 今ネットでホットな話題になっている「生協の白石さん」をご存知だろうか? 白石さんは元々、東京農工大学生活共同組合の職員である。 日本の多くの大学には、生活共同組合の掲示板があり、そこには大学生から寄せられた意見が貼ってある。 例えば、「○○の販売を増やしてほしい。」などと書くわけである。 そうした学生たちの「意見カード」に対して、大いなる情熱をもって真剣な回答を返し、 どんなに奇妙な質問でも変わらぬ態度で対応する白石さんは、生協の中でも異彩を放ち、 たいへんな注目を浴びている。

 例えば、こんな意見カードがある。「愛は売っていないのですか?」

 白石さんの答はこうだ。「どうやら、愛は非売品のようです。 もしどこかで販売していたとしたら、それは何かの罠かと思われます。くれぐれもご注意ください。」

 彼の答があまり面白いので、学生たちは今年の 3 月からネット上でこれらの やりとり を公開し、白石さんの知名度は一気に高まった。 今年 5 月、「がんばれ!生協の白石さん」というブログが公開され、 人気ブログランキングの「大学生部門」で一位となった。 さらに今月 2 日、講談社から単行本「生協の白石さん」が出版された。 ごく普通の生協の意見カードが、日本全国で人気を集める一冊の本になってしまったのだ。 ネット社会の今日、誰もが一瞬のうちに知名人になることも可能になったのかもしれない。

  最初これらの回答を読んで、多くの人が白石さんに対して和服を着た女性のイメージを抱いていた。 だが現実には、白石さんはたいへん誠実で仕事もてきぱきとした上司に重用されている男性らしい。         

(本文は、雑誌「 R25 」の関連する文章をリライトしたものである)
がんばれ!生協の白石さん  http://shiraishi.seesaa.net/
 

カラオケ変身中

 高級ホテルのような雰囲気のセルフサービスランチ、 超大型スクリーンでの映画鑑賞、専門店にも負けないコスプレ衣装…… 今、日本のカラオケ店は、びっくりするような変貌を遂げている。

 「おいしいものが食べたい」「新しい情報が知りたい」「リラックスしたい」…… こんな様々な要求に対して、カラオケ店は工夫を凝らして我々に満足感を与えてくれる。 貸し切りパーティの会場を提供したり、歌に点数をつける装置を備えたり、 これまで単なる「歌うための場所」であったカラオケに対する観念が、どうやら変わってきたようなのだ。

 埼玉県のカラオケ店 「 Casavino 」は「シネマルーム」を導入した。ここでは自分の好きな DVD を持ち込んで見ることもできるし、 無料で DVD を借りることもできる。 80 インチ以上の大スクリーンとマッサージ椅子で、 カラオケ店本来の目的を忘れてしまいそうだ。

 神奈川県のカラオケ店 「コートダジュール・ダイニング」は、毎日お昼に食べ放題のランチサービスがあり、 980 円で 20 種類のおかずから好きなものを選んで食べられる。 すべてのカラオケルームにはテレビとインターネット接続設備が整っている。

 秋葉原のカラオケ店「サウンドクルージング・カリブ」には、 海賊風など 3000 種類の「変身」用の衣装や飾りがあって、お客さんは役になりきって歌を歌い、 思い切り陶酔の世界にひたることができる。

  このほか、カラオケルームで楽器演奏ができたり、 酸素バーや美容設備があったり、様々である。カラオケは今日本で、総合的レジャー施設の代名詞になっている。       

 

カラオケチャンネル  http://www.karaoke-ch.com/
 
 

 東京都八王子市 の東京富士美術館で、 多くの日本人の心を揺さぶる写真展が開催された。

 「キャパ兄弟――子どもたちの世界」の 170 のモノクロ写真には、 ハンガリー人カメラマン兄弟の人類に対する深い思いが、二十一世紀の人々に向けて生き生きと表現されている。

 兄のロバート・キャパは、決定的瞬間を撮った「崩れ落ちる兵士」で一躍有名になり、 抗日戦争中の中国や第二次大戦中のイタリア、フランスなど、あちこちに足跡を残した。 50 年前、ベトナムの戦場で撮影中に運悪く地雷を踏んで命を落とした。 40 歳の若さであった。

 弟のコーネル・キャパは、パリ留学時代に兄の友人たちの影響を受けカメラマンの道に進み、 兄の戦場写真の現像を行なった。「一家に二人の戦争カメラマンはいらない」という考えから、 兄とは異なる視点を選び庶民の日常生活を自己の表現対象とした。

 兄は戦争をとらえ弟は平和を描く。ちょっと見ただけでは正反対のようだが、 二人の中には共通するものが流れている。それは人の世の無限の愛を表現することである。

 十五年前、尊敬する森山大道先生のキャパ兄弟に関する授業を聞き、 今日幸運にもロバートが母親と弟に書いた直筆の書簡を目にすることができた。 遠い歳月を飛び越えて、二人の偉大なカメラマンの温かい人格が発する光芒に接することができた思いである。

青春の原宿
日本人の見た華人

中国のビニール袋事情 ( 日本 ) 桜井秀三

 今中国ではとにかく買い物をすると、何でも必ず大小のビニール袋に入れてくれる。 いくつか買い物をするとビニール袋だらけになって困る。大学の食堂で汁物、うどん類には、 丼にビニール袋を被せてそれに入れるのだ。丼を洗うのに都合よいからだろう。 特に雨の日などはうどんを食べる学生が多いテーブルの上が、食事の後、 ビニールの白い花が咲いたように真っ白く累々とビニール袋が散乱している。 壮観?といえばそれまでだが、なんとも異様で困った光景だ。

 街中の店でも、露店でも同じようにしている場合がある。

 こうして出てくるごみとしてのビニール袋は毎日相当な量だ。

 雑多なごみの中に当然入るので、ごみの山の大部分をビニールが占めていることもある。 これは生ごみと一緒なのだからどうしようもない。とにかくビニール袋の使い過ぎだ。

 こんなに何にもかにも使う必要はない。ひと昔前は紙類を使っていたのだが。 紙か らビニールへの「革命」の速さはものすごい早さだ。茶水からミネラルウオータへの「革命」も同様だ。 今のミネラルウオータの使用状況は日本の比ではない。ものすごい使用量だ。空きボトルはどう処理しているのだろう。

 近い将来、この大量の消費量のミネラルウオーターの空きボトルとビニール袋は、 中国 の公害問題の課題となるにちがいない。

「西安留学日記」 より(本編集部で一部削除した)

日本のナンバーワン

スリッパ卓球大会

 去年の 10 月 10 日スリッパ生産量が日本一の 山形県河北町 で、 第一回「世界スリッパ卓球大会」が開催され、日本全国各地から特製スリッパを携えた卓球選手が集まった。

 《熊本日日新聞》によれば、選手たちが使用した特製スリッパ卓球ラケットは、 通常のラケットより二回りから三回り大きく、のんびりとラリーを続ける選手も少なくなかったとのことである。 「普通のラケットを使った方が、スリッパラケットを使うより便利なのでは?」という考え方など、 スリッパ生産量日本一を誇る 山形県河北町 の人々は気にもかけない。

  「世界大会」と銘打ってはいるが実際には国内の選手しか参加していない。 河北町 は 1997 年に「全国スリッパ卓球大会」の開催を開始し、すでに 4 回開催しているが、 「大会として例がないので、今回、町制 50 周年を記念して『世界大会』に格上げした」のだそうである。


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 







 

 







 

 

 

 

 

 


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