メルマガ:個人的欲求とその実現の時代
タイトル:個人的欲求とその実現の時代 第2号  2005/08/23


第2号
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           〜〜個人的欲求とその実現の時代〜〜
                            
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《目次》

○安全の欲求
○あなたの本当の欲求は?

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《安全の欲求》

こんにちは。早乙女です。
前回は、生物的生命を維持するための
基本的な欲求についてお話しました。

基本的な欲求が満たされると、
人は、安全を求め始めます。

食べ物が手に入らない時には、
安全ではない場所にでも食べ物を探しに行きます。
ヒエラルキーの一番下の欲求が満たされたとき、
私達は次の欲求の段階に進むことができるのです。

そしてこの安全の欲求は、他の欲求に勝ります。
何ヶ月も前から海外旅行を計画したいたとしても、
その場所が、何らかの事情で危険地域となったら、
私たちは涙を飲んで旅行を中止するでしょう。
好奇心、探究心、娯楽を求める欲求は、
安全の欲求には勝てないのです。

自分が赤ちゃんだったときのことを思い出してみてください。
えっ?そんなの覚えていない、ですって?
確かにそうですね(笑)

赤ちゃんは、母親におっぱいをもらい、
安全に守られて育っていきます。

赤ちゃん時代に「母親から守られている」と
実感できないで育った子供は、
安全の欲求を満たした最初の経験がないため、
大人になっても、次の欲求に進むことができません。

今、世の中には、残念ながら、
そのような子供たちが増えています。

世のお母さんたち、
子どもをぎゅっと抱きしめてあげてください。
あなたはいつも安全の中で育っているのよ、
お母さんがついているから大丈夫よ、と、
実感させてあげてください。

抱きしめれば抱きしめるほど、
きちんと親離れができる子どもに育つのですよ。

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《あなたの本当の欲求は?》

今日は、自分の中の認めたくない欲求について話します。

他人を憎んだり、露骨に性的関心を示すことを、
恥ずかしいと思う人、認めたくない人はたくさんいるでしょう。
「あの人、乱暴で危険よ」「あの人、変な人!」
などと思われるのが嫌だからですよね。


妻は、育児に追われ、夫の世話をおろそかにする。
夫は、もっときちんと自分の世話もしてほしいと思い
妻に腹を立てるが、子どものためにやっているので、
あからさまに非難するわけにもいかない。
夫は、だんだん、自分の怒りから目を背ける。
本当は怒っているのだが、気が付かなくなってしまうのである。
そして、自分は本当はどうしたいのかが、わからなくなってしまう。

あるいは・・・

異性から好意を持たれているのだが気がつかない。
気がついてしまうと、自分の性的欲求が露わになってしまい、
相手に嫌がられるのではないかと不安になるので、
好意を寄せられている現実から目を背けてしまうのである。

クールに見える人、シャイに見える人は、
案外、性的欲求を押さえ込んでいる人なのかもしれないですよね。


まじめな人ほど、自分の中で認めたくない欲求は多いものです。
してはいけないのに、それをしたいと欲することは都合が悪いわけで、
その欲求から目を背け、自分の欲求をごまかしているうちに、
現実感の乏しい、感情がないように見える人間になってしまうのです。
心の奥底には、ドロドロとした欲求を持ちながら…。

欲求をすべて行動に移していいと言うことではありませんが、
自分が本当は何をしたいのか、何に怒っているのか、
自分の性的欲求はどのようなものなのか、
そんなことに気づいていることは大切なことです。
自分の欲求から目を背けず、向き合ってみる時間を作りましょう。

以下、次号!!

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