メルマガ:音楽で食べていく方法
タイトル:音楽で食べていく方法  2006/02/11


  
    大胆企画
   「音楽で食べていく方法」         


                     トライトーン発行  第17号

   CM音楽制作会社で活躍しているアーティストたちが
   音楽で食べていく方法について語ってくれています。
   
   毎回、持ち回りで各アーティストが音楽の実践を語ってくれます。
   その中で、実践していくテクニック、楽しさ、裏話またプロとしての
   初仕事、仕事をもらうきっかけ などをもとに
   どうやって音楽を生業としてやっていくのかを、探っていただければ
   幸いです。
 

    
  <<ダウンロード販売開始!!>>

   今年第1回のメルマガとなりました。
   
   今年も宜しくお願いいたします。
   
   ところで、トライトーンでも
   ダウンロードによる音楽配信を始めました。
   CDで販売していた楽曲を
   1曲ずつ、100円で購入できるように致しました。
   試聴後、宜しければ、ダウンロードにて
   お買い求めください。
      



    目次
 
 
  1 音楽の現場から 「web上の音楽販売について」Dacci 

  2 音作りについて 「エフェクト篇(エコー)3」浅賀 順一
  
           



---------1 音楽の現場から------------------------------------------

 <トライトーンより紹介文>

  今回はWEB上でいろいろな手法を用いて
  音楽を生業とするべく、日々サイト運営を
  進化させているdacciさんに登場してもらいました。

  今後はダウンロード販売をはじめとしたWEB上での
  音楽営業が主流になってくるとおもいます。、
  皆様にも充分参考になられるのではないかと
  思います。 


  ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 
   ハンドルネーム:Dacci
   性別:男
   音学歴:大阪芸術大学 演奏学科 声楽専攻出身
   楽器:ピアノ26年? 声楽20年 高校の吹奏楽部でトランペット担当、
   趣味:ボディビル、洋画鑑賞
   現在、音楽サイト運営に携わる。

  ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 
   はじめまして。
  
  「海外の音色」という自身により制作したクラシック音楽のMP3を

  取り扱ったサイトを運営しているDacciといいます。

  まず自己紹介という感じで簡単にサイト運営までの経歴をつづります。

 
  僕自身、若い頃からオペラ、ピアノなどを勉強していて

  音楽で食っていきたいとよく考えていましたが

  現実はそんなに甘くないと思い知らされました。

  特にクラシックに必要なのは個性や作曲家など

  の理解力などもありますが、何をさて置いても一番重要なのは

  演奏テクニックで、これがなければ何も始まりません。

  ヴァイオリンやピアノなどは幼少の頃から正しい講師に付いて

  訓練されていないと、大人になってからではどんなに長時間努力しても

  繋がらない脳の回線があるそうです。


  そして僕の経験から言えば、

  「間違った先生には絶対につくな!」です。

  良い癖も悪い癖も将来不動のものとなるからです。

  そんな感じで僕もピアノを始めたのが少し遅く、

  本当の意味で正しい知識を持った先生にめぐり合えたのは

  高校2年の時でした。

  そして「上達は早い」と先生に褒められたこともありましたが

  結局キャリア不足で断念しオペラに興味を持ったことで

  大学の声楽科コースに進みました。


  しかしそのオペラが好きになったのも元々は

  オーケストラの音色が好きだったからで、

  大学を出てからピアノやエレクトーンの経験者を集め

  キーボードオーケストラなるものを結成しました。

  しかし、鍵盤でのオーケストラ演奏に限界を感じ解散。

  そして現在はその名残として「ひとりオーケストラ」を演じ、

  「海外の音色」という名でサイトを開設たわけです。



  次回はサイト運営での現状などを語ってみたいと思います。


   dacci氏のサイトは
   http://a-babe.plala.jp/~kneiro/ です。


        
                 

---------2 音作りについて----------------------------------------------

  浅賀 順一
  
    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~    
     東京生まれ AOR、クロス・オーバー、
  ブラック・コンテンポラリー系の音楽から影響を受け、
  曲作りを始めるとともに都内ライブハウスを中心に活動を続ける。
  現在は、CM音楽制作、オリジナルCD制作等、フリーで活躍中
 
     ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 
    
  さて今回はゲート・リバーブの使用例を

  紹介していきたいと思います。


  ゲート・リバーブはその効果の特徴から、キック、スネア、

  リムショットの音やコンガ、クラベス等、

  速いアタックの短い音(パーカッシブな音)などに

  向いていると言えるでしょう。



  次の設定はスネアにゲート・リバーブを使用した例です。

  1.まずBPM120で16ビートか8ビートの

   ドラムパターンを打ち込みます。

   スネアだけにゲート・リバーブを使用するので、

   ドラム全体にエフェクトがかかってしまう設定に

   なっている場合は、キックとハイハットを打ち、

   スネアだけ別チャンネルで音色を選択して打ちます。

  (僕が今やっている方法はDAWソフトのオーディオトラックに

   それぞれ録音してエフェクトを使用しています。)


   数小節間をループしておくとエフェクトのかかり具合を

   調整、確認するのに便利かもしれません。

  2.スネアドラムにゲート・リバーブをかけます。

   ミキサーのエフェクトモジュールで、

   ゲート・リバーブを選択します。


  〇 ゲート・リバーブ1(BPM120)

  「ミキサーの設定」

  Send/Return : 
  
 (好きなバランスに・・・でもこの場合、

  普通のリバーブをかけるのとは違って

  大きめの方が良いかもしれません。)


  「エフェクトの設定」

  Mix :

   D/W63(ドライ音とエフェクト音のバランス調整ですが、

   ここではエフェクト音のみにしましょう。)

  Type : (タイプが選択できる場合はお好みで。)

  Room Size : 2.5 (部屋の大きさを調整します。)

  Initial Delay : 0.1msec (ゲート・リバーブが

           発音するまでの長さを調整)

  Liveness : 6(減衰の速さの調整)

  Diffusion :3(広がり感をコントロール)

  Density : 3(反射音の密度の調整)
  
  High Damp : 1.0(高域の減衰の調整)

  FB Gain : 0(フィードバックの量)

  LPF Freq : 4kHz(高域をカットする周波数)

  HPF Freq : 125Hz(低域をカットする周波数)

   
   ※ アップテンポで迫力のある曲向き、

  (ドラムパターンによっては、80年代風ファンクとか

   ハードロック等)といった感じでしょうか。

   スネアにかかっているゲート・リバーブの音の長さは

   大体半拍位になっています。

   テンポを変える場合は、Room Sizeの数値を聴きながら

   調整していきましょう。
  
  
  〇 ゲート・リバーブ2(BPM120)


   「エフェクトの設定」

  次に書いた部分以外はゲート・リバーブ1と同じ設定です。

  Room Size :1.2 (部屋の大きさを調整します。)

  LPF Freq : 2.8kHz(高域をカットする周波数)

  HPF Freq : 180Hz(低域をカットする周波数)

  
  ※ 効果の違いをわかり易くする為、

  ゲート・リバーブ1と同じテンポにしています。

  ゲート・リバーブ1ではエフェクトの長さを

  半拍位に設定しましたが、こちらはそのまた半分、


  大体16分音符位の長さにしています。

  1よりも軽く、重心が前の方にくる感じで、

   切れの良さとスピード感の違いが表現されていると思います。


  それでは、また次回も続きます。お楽しみに!


   

    
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     <注意>
 
    「音楽で食べていく方法」に記載した全文は
    トライトーンはじめ、執筆者が著作権を有するもの
    であり、固く複製禁止をお願い申し上げます。
                       
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