メルマガ:音楽で食べていく方法
タイトル:音楽で食べていく方法  2005/10/30


    大胆企画
   「音楽で食べていく方法」         


                     トライトーン発行  第15号

   CM音楽制作会社で活躍しているアーティストたちが
   音楽で食べていく方法について語ってくれています。
   
   毎回、持ち回りで各アーティストが音楽の実践を語ってくれます。
   その中で、実践していくテクニック、楽しさ、裏話またプロとしての
   初仕事、仕事をもらうきっかけ などをもとに
   どうやって音楽を生業としてやっていくのかを、探っていただければ
   幸いです。
 

   

   
   <<お知らせ>>

   SMAPの名曲「fly」を作曲している 野戸久嗣氏

   (「音楽の現場から」に記事をよせていただいて

   おります。)が トライトーンよりCDを販売しています。
   
    
   興味のある方は、試聴できますのでどうぞ。

      ホ−ムページ CD販売について 
     http://www.mgtry.net/item.html

                      お知らせ終わり。


    目次
 
 
  1 音楽の現場から 「CM音楽コンペ」 桝屋直紀 

  2 音作りについて 「エフェクト篇(エコー)」浅賀 順一
  
           



---------1 音楽の現場から------------------------------------------

    桝屋 直紀
  
    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~    
          明治大学 理工学部卒、AMVOX で作曲、編曲を学ぶ。
     作曲家穂口雄右氏に師事。主な作品 東邦銀行(TVCM) ほか。
 
     ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 
      
    今回はCM音楽コンペのお話をしたいと思います。


   前々回、アーティストの野戸久嗣さんが仰っていたとおり

  コンペに勝ち残らないと楽曲提供はできません。

  もちろん楽曲提供の手段の一つですが、

  広く認知されるということで言えば最も近い方法では

  ないでしょうか。


   私はCM音楽は企業イメージで曲を作るというものだ

  と思っています。


  これが歌モノの楽曲提供と違うところだと思います。

  (歌モノでもアイドル的な歌手先行の場合に

   似ているのでしょうか。)

  基本的に自分の好きな音楽だけ作ればいいと

  いうものではないです。

  CM音楽の場合はあらかじめ制作側から

  絵コンテや動画データをもらえます。

  4コマ漫画のようなラフスケッチから

  ガチガチのCG動画やVPなどいろいろあります。


  ディレクターさんやクライアントさんのイメージと

  その画に合った楽曲を作ることができれば

  ほぼ間違いなく勝てると思いますが、

  自分の固定観念と先入観を払わないと失敗します。 

  これが一番難しいのです。


 




---------2 音作りについて----------------------------------------------

  浅賀 順一
  
    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~    
     東京生まれ AOR、クロス・オーバー、
  ブラック・コンテンポラリー系の音楽から影響を受け、
  曲作りを始めるとともに都内ライブハウスを中心に活動を続ける。
  現在は、CM音楽制作、オリジナルCD制作等、フリーで活躍中
 
     ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 
    
   「 エフェクト篇(エコー)」

  
   皆さん、こんにちは。ホットコーヒーがまた一段と美味しい、

  そんな季節になってきました。

   毎年、僕の住む地域では金木犀の香りが仄かに漂いはじめます。

  そうするといつも秋を感じてしまいますねぇ。

  あぁ、それにしてもコーヒーがうまい!


   さて前回はロング・リバーブを使用したリズムトラック

  について書きましたが、今回は音源やソフトには必ず

  と言っていいほど入っているけど、

  実は最近あまり使われてないのではないか?

  と思われるゲート・リバーブとリバース・リバーブに

  スポット・ライトを当てることにしましょう。


   1980年代のミュージックシーンを彩ったサウンドは

  実に多種多様なものでした。

  82年にMIDIが誕生し、その翌年にはMIDIを

  搭載したデジタルシンセが発売され、

  電子楽器のデジタル化の波がその後急速に広がり始めます。

  MIDIのおかげで打ち込み音楽もいよいよ本格化し、

  プロアマの間に浸透して行きました。

  (そういえばこの頃、それまで活躍していた

  スタジオ・ミュージシャン達が職を失うのでは?

  という話もよく聞かれましたが・・・)

  そんな中で様々な音が作られ、トレンドとなって

  行くものもありました。

   サンプリングによるオーケストラ・ヒットや

  ドラムマシーンの無機的なビートなど、

   大活躍したサウンドの中のひとつにゲート・リバーブ

  というエフェクトがありました。

  
  次回、そのお話をさせてもらいます。

   

    
    以上、 お楽しみいただけましたか。
  



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     <注意>
 
    「音楽で食べていく方法」に記載した全文は
    トライトーンはじめ、執筆者が著作権を有するもの
    であり、固く複製禁止をお願い申し上げます。
                       
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