メルマガ:音楽で食べていく方法
タイトル:音楽で食べていく方法  2005/08/13


     
    大胆企画
   「音楽で食べていく方法」         


                     トライトーン発行  第6号

   CM音楽制作会社で活躍しているアーティストたちが
   音楽で食べていく方法をお教えいたします。
   
   毎回、持ち回りで各アーティストが音楽の実践を語ってくれます。
   その中で、実践していくテクニック、楽しさ、裏話またプロとしての
   初仕事、仕事をもらうきっかけ などをもとに
   どうやって音楽を生業としてやっていくのかを、探っていただければ
   幸いです。(正直、我々も仕事を獲得するのに必死で頑張ってます。)
 

 
  <<お知らせ>>

   この度、メルマガに記事を寄せてくれているアーティストら
   (横井ラン、呑舎利、多美恵)がそれぞれ、
   CDを制作、販売することになりました。
   実際にどんな音を作っているのか
   興味のある方は一度、試聴してみてください。

     トライトーン ホ−ムページ 
     http://www.mgtry.net/index.html

                      お知らせ終わり。 
  


    目次
 
 
  1 音楽の現場から 「映像音楽の制作に関して」  呑舎里 
  2 音作りについて 「〜Bomber method〜はお休み。四方山話の巻!」
            ボンバー後藤
  3 気になる音楽  「お薦めヒーリングミュージック」 多美恵
           



---------1 音楽の現場から------------------------------------------


    「映像音楽の制作に関して」  呑舎里 

    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 
     呑舎里 (どんしゃり)

   "呑舎利組合"主宰。
   一応音楽の学び舎を卒業しているらしいが、多くを語ろうとしない。
   長い修行・熟成の期間を経て、
   いよいよ音楽業界へ本格的なダイブを画策中。
  
    「和」を声高に叫ぶ割に、時折妙な日本語が飛び出す。
     ラーメンより蕎麦好きなのは「和」どうこう以前に内臓年齢がヤバい
   証拠。
     ちなみに、実年齢は内臓ほど年老いてはいない。


    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 

    読者の皆様、こんばんは。
   勝手な映画紹介のコーナーでお馴染み?の、呑舎利です。

   「音楽制作の現場から」ということで、
   私からは映像音楽の制作に関してお話します。

   映像音楽とヒトクチに言っても、その形態は様々。
   TVCMのような短い物から、長篇映画まで。
   今回はその中でもドラマや映画等「物語」に附随される音楽、
   いわゆる「劇判」の現場についてお話しましょう。

   ドラマ・映画作品の劇判制作を例にとってみると・・
   まず、音楽を作る人と、実際の映像に曲を当てる人は
   多くの場合、別です。
   「選曲」や「音響監督」という立場の人や「音効」の人が
   効果音とのバランスを考え、最終的な曲の選定を行ったりします。
   音楽を作り始める時点で、映像がまだ出来ていない場合もあるので、
   必ずしも音楽家は映像を観て音楽を作るワケでは無いのです。
   その場合は、脚本を読んだり、演出サイドからのオーダーを元に、
   音楽を作ります。
   事前に曲を作り上げ、実際はそれをMA現場で音楽素材として、
   切り貼りして行くという流れになります。
   帯アニメや連続ドラマの場合はスケジュールがタイトですので、
   この流れで制作される事が多いです。

   しかし、画とのマッチングは本来、とても微妙で重要な作業です。
   転調のタイミングが一瞬ズレただけで、そのシーンの意味合いが
   変わってくる事も多々あります。
   映像作家が、あらかじめ音楽に合わせて撮ったような画でも無い限り、
   後から曲を切り貼りする方法では、細やかな音楽表現は難しいのです。

   +++++後編につづく






---------2 音作りについて----------------------------------------------

  
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      ボンバー後藤

   法政大学経済学部卒、ビクター音楽学院で作曲、編曲を学ぶ。
   作曲家馬飼野康二氏に師事。
   アーチストランド、音脳集団ZABUTONEを経て
   CM音楽制作会社トライトーン設立。
   同社でTVCM、ラジオCM、VPの劇伴等を扱う。
   主な作品 小林克也の「アメリ缶」など多数。

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    こんにちは、ボンバー後藤です^^//

   トライトーンのメルマガをご覧頂きありがとうございますw
   さて、今回は〜Bomber method〜はお休み。四方山話の巻!

   長いこと音楽の仕事をしていると、いろんな経験が出来ますw

   かなり以前のことですが実は私、CMに出演したことがあると
   です。

   今では、ベテラン?お笑いのカリスマ、と○ね○ずさんが、
   某カップやきそばのCMに出演されていた時のことです。
   確か、秋祭りバージョン編だったと思いますが、曲の依頼があ
   りました。

   “男の祭り”をコンセプトに、和太鼓を使ったノリの良い洋楽…

   ってなことで、和太鼓たっっっっっぷりな楽曲を…
   デモも通り、ディレクター氏が和太鼓奏者をインペグ。
   CFで曲にあわせ和太鼓を叩いてる所のアップの絵が必要だっ
   たらしい。
   しかし、ここで問題発生!!
   その和太鼓奏者氏、デモを聴いて曰く 

   「こ・これは、叩けませんっ」 

   た・たしかに張り切りすぎたかもっ...(ボンバー談)
   CF撮りも間近だった為、白羽の矢がぶっ飛んできましたw。

   「曲作った責任上、叩いてねっ・・・ギャラ払うからっ」

   っんで、半ば強制的に(ホントはワクワク)出演ということに…^^//
   ただ、またもや問題がっ。
   確か曲作りの時にもらった絵コンテって、みんな御神輿かつい
   で“ふんどし姿”だったよなーっ。
   げろげろっ。やっべー。
   どんな姿にされるか、想像するだにおそろしかぁーw!!

   でも、CMには出たいし...
   でも、おけつは出したくないし...
   でも、と○ね○ずさんと共演!?したいし...
   でも、おけつは出したくないし...

  
 
   結局、彼は羞恥心より金欲が勝ったようです。(編集者) 


   





---------3 気になる音楽------------------------------------
   

    「お薦めヒーリングミュージック」 多美恵

     ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
      多美恵

     95年よりボイスレッスンを受ける
    00年よりコンペ用仮歌、ゲーム挿入歌、ケーブルTV用
    ガイドボーカル、CM曲を歌う他、作詞も手掛ける
    04年よりヒーリングのオリジナル制作に取り組む

     ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
    お薦めヒーリングミュージック

   今回、紹介したいのはADIEMUS(アディエマス)
   という名前のCDです。
   ADIEMUS1〜4、ベスト盤、ライブ盤などが出ています。
   ジャンルはヒーリングミュージックです。

   このプロデュースはカール・ジェンキンス。
   女性シンガー達によって、造語で歌われています。
   そのメロディとハーモニーは非常に美しい!
   初めて名前を聞くという方もいらっしゃるかもしれません。
   でも、テレビ番組でよく使われているので
   知らずに耳にしていると思います。

   今から10年前の95年、私はCDショップの試聴機で
   初めてADIEMUSを聴きました。
   当時は、ヒーリングミュージックという言葉もなく、
   「こんな音楽があるんだ」と、とても驚きました。
   大地から響くような女性ボーカルでした。

   エンヤやエニグマが好きな人には、特にお薦めです。
   また、QUEENのコーラスの美しさが好きな人も
   気に入るかもしれません。
   ADIEMUS1か4を始めに聴いてみるといいと思います。
   また、feel、imageなどのコンピレーションアルバムに
   入っていることもあります。

   レンタル屋さんで借りてみようという場合、
   たいていは、クラッシックやヒーリングミュージックの
   棚にあります。
   そこにない場合は、洋楽ロックの棚を見てみましょう。
   なぜか、私の近所のTSUTAYAでは洋楽ロックの棚に入っていました。

   音楽を作る側になって思うのは、
   やはり「こんな音楽があるんだ」というものが
   作りたいということ。
   この気持ちは、ADIEMUSとはじめて会った
   あの感動から始まっている気がします。

   ADIEMUS未体験のミュージシャンのみなさん、
   ぜひ1度、聴いてみてください!
 
   
  
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    以上、今回も内容、盛りだくさんでした。
    お楽しみいただけましたか。
 
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     <注意>
 
    「音楽で食べていく方法」に記載した全文は
    トライトーンはじめ、執筆者が著作権を有するもの
    であり、固く複製禁止をお願い申し上げます。
                       
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     大胆企画
     「音楽で食べていく方法」 は

     来週土曜日、発行予定です。
     次号をお楽しみに!!
               
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      trytone@mgtry.net  まで

             トライトーン
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