メルマガ:音楽で食べていく方法
タイトル:音楽で食べていく方法  2005/07/10


 

  == 音楽で食べていく方法 ==

               トライトーン発行

   CM音楽制作会社で活躍しているアーティストたちが
   音楽で食べていく方法をお教えします。

   目次
 
   1 はじめに
   2 音楽の現場から 「CM音楽、初めての仕事」  横井ラン
   3 音作りについて 「ノリノリドラムスの打ち込み方」  ボンバー後藤
   4 気になる音楽  「サントラで嗜む極めて私的な映画紹介」  呑舎利
  

     --1 はじめに---

   毎回、持ち回りで各アーティストが音楽の実践を語ってくれます。
  その中で、実践していくテクニック、楽しさ、裏話またプロとしての
  初仕事、仕事をもらうきっかけ などをもとに
  どうやって音楽を生業としてやっていくのかを、探っていただければ
  幸いです。

   正直、確実に音楽で食べていく方法があれば
  こちらが教えてもらいたいくらいです。(ははは。)
  でも、実際現場で働いている、プロの声は役に
  たつのではないでしょうか。




    --2 音楽の現場から---

   「CM音楽、初めての仕事」 横井 ラン
   略歴:日本音楽院(現AMVOX)で作曲、編曲を学び、
   作曲家 すぎやまこういち氏に師事。
   CM音楽制作会社 有)トライトーン設立。
   主な作品 ニューバランスTVCM

    <CM音楽制作の現場から> 横井ラン

   こんにちは、はじめまして 横井ランです(男です。がっかりした?)
  正直今も、仕事を貰うのに苦労している身なので偉そうなことは
  言えませんが、仕事を得るきっかけは、某プロデューサーとの出会いでした。
  
  何度もオーディションに落ちましたが、最初にものにしたのは
  メルセデスベンツ(ラジオCM)です。

   オンエアーの時間にラジオに聞き耳を立て、自分の作った曲が
  ラジオをから聴こえてきた時の感動は今も忘れられません。
  
   その後、紆余曲折を得ましたが、現在、トライトーンで
  制作兼営業をしております。
  
  CM業界は厳しいですが、確実に自分の作品が
  オンエアーされる醍醐味はなかなか得がたいものかも
  しれません。仕事は人との出会いから始まるので、
  どこへでも出て行って、チャンスを多く持つことが
  仕事を生み出す第一歩だと、思います。

  (言うのは簡単だけどなあ、さあ今日も営業、営業。)


  次回は「CM音楽の制作の進め方」についてお話します。

   今後の予定
  第2回横井ラン(CM音楽の制作の進め方)
  第3回浅賀
  第4回多美恵
  第5回多美恵




   --3 音作りについて----

    〈coffee break〉
    こんにちは、ボンバー後藤です^^//
   トライトーンのメルマガ第1号をご覧頂きありがとうございますw

   ランさんより、“メルマガの記事お願いね−”と
      半ば強制的に仰せつかりました。(爆) 

    音楽的、技術的な事はバリバリの諸氏にお任せする事にして、
    私ボンバーの回は、コーヒーを飲みながら気軽に読んで為になる!??話題を
   おおくりしたいと思っています。
  
      さてさてコーヒーの用意はできましたか…?

   《ノリノリドラムスの打ち込み方〜Bomber method〜》

   私、ドラマーでしたw。っていきなりの告白ですが、実はそうなんです。
   なんで、ドラマーの気持ちに立った打ち込みを心がけてます。

   打ち込みドラム全盛の昨今、ちょっとした工夫であなたの打ち込みドラムも
   ノ〜リノリにっ!!!  なったらいいですなぁ。(笑)

   まずは、はい法度…じゃなくてHIーHAT。
   ドラマーにとっては、リズムキープの要。
   また、打ち込みにとっても生命線と言っても良いでしょう。

    HIーHATの音色は、
      CLOSED、OPEN、PEDALの3種類が一般的。
      CLOSED、OPENは、ほとんどの場合利き手で叩いてリズムキープ。
   PEDALは足で踏んでリズムキープにアクセント付け。
   音色の違いは皆さんご承知のとおりです。

   たとえば、8ビートのハイハット。ベロシティーをどのように打ち込んでます?
   まさか、同じ音圧で打ち込んではいないでしょうな−!!
   まずはドラマーの気持ちになりましょう(これが大事)。

   ドラマーはハイハットを叩く時、肘から先を動かすのは4分音符分。
   スナップを使い8分音符分を付け足す作業をしています。
     そして、スネアのアクセントに合わせ2拍、4拍には自然と強めに叩きます。
   なので、音圧的に一番大きい音は
     “肘+スナップ+アクセント”の2拍、4拍目。
   次に大きいのは“肘+スナップ”の1拍、3拍目。 
   そして一番小さいのが“スナップのみ”の各拍の裏。と言う事になります。

   音圧を1〜10maxとし8ビートの場合、
   5・3・8・3・5・3・8・3と打って見てください。
   ほらほら、これだけでもノリが出てきたでしょう!!

   そしてPEDAL。これは、あまり使ってない人が多いのでは?
   これもドラマーの気持ちになりましょう(これが大事)。
   先述しましたが、PEDALもリズムキープの要。
   足で踏む為微妙な音圧調整は必要ありませんが、
   たとえば…
   TOPシンバルでリズムキープしているとき、
      ペダルでもキープしている事が多いんですよ。
   なので、ちっちゃくでいいので、4分音符分を鳴らしてみると
      あら不思議!!
   臨場感が出るでしょ!??

   しかも、音圧をランダムに変えてみると余計モノホンっぽく…なるでしょーっ。
   また、オカズを叩いてる時には絶対不可欠なものです。
   リズムの要ですから。4分音符分もしくは8分音符分を
   上の要領でランダムに…ねーっいいでしょ!!!

    今日書いた法則は、ドラムス打ち込みのすべてに応用できるのですが、
   今回はここまでっ。次回をおたのしみにーっ。

  
   今後の予定
   第2回 誰でも分かるオーディオデータ圧縮(AAC、MP3とか) 桝屋直紀
   第3回 「お楽しみ」 ボンバー後藤 
   第4回 圧縮技術について 桝屋直紀


     --4 気になる音楽-----

   呑舎利の
    「サントラで嗜む極めて私的な映画紹介」

    呑舎里 (どんしゃり)
    "呑舎利組合"主宰。
   一応音楽の学び舎を卒業しているらしいが、多くを語ろうとしない。
   長い修行・熟成の期間を経て、
   いよいよ音楽業界へ本格的なダイブを画策中。

    <第1回>

   皆様、はじめまして。
   呑舎里と申します。

    ココからはワタクシ呑舎里が、主に音楽視点から、
   新旧洋邦問わず映像作品を紹介してゆくコーナーです。
   持ち込み企画です。
   (↑勝手に始めてしまったって事です)

    そこそこ記念すべき第一回は・・・

      『 パリ、テキサス 』(1984年 独・仏)
          監督:ヴィム・ヴェンダース 
          音楽:ライ・クーダー

   いきなり超有名作品です。
   ライ・クーダーといえば『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』
   の音楽プロデュースが記憶に新しいところ。
  
  「ブエナ〜」はラテン系ですが、この人はもともとギタリスト。
   もちろん本人名義、バンド名義でアーティスト活動もやってます。

   『パリ、テキサス』ではスライド・ギターを自ら演奏。
   シンプルだけど、とても印象的な音色です。
 
   美しい映像・ストーリーと共に、心に灼き付くこと火の如し。

   この映画はBGM代わりに、気軽に流すのをオススメします。
   部屋の照明を暗めに、もちろんお伴はテキーラで決定。(終)
 

      今後の予定
    第2回 『 It 』(1990年 米 (TV作品)) 呑舎利
    第3回 『 犬神家の一族 』(1976年 日)  呑舎利
    第4回 『 ウォーターワールド 』(1995年 米)呑舎利


     以上、内容、盛りだくさんです。
     --------------------------
     注意 
     「音楽で食べていく方法」に記載した全文は
    トライトーンはじめ、執筆者が著作権を有するもの
    であり、固く複製禁止をお願い申し上げます。


     大胆企画
     「音楽で食べていく方法」 は

     来週、発行予定です。
     次号をお楽しみに!!
               
      ご意見、ご感想は
      trytone@mgtry.net  まで
                       トライトーン

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