メルマガ:クラシカルMIDIマガジン
タイトル:【vol.48】クラシカルMIDIマガジン06/02/1620:14Thu3〜なにがなんでもクラシック♪〜  2006/02/16


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■■◆ ク┃ラ┃シ┃カ┃ル┃M┃I┃D┃I┃マ┃ガ┃ジ┃ン┃  ◆■■
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◆   −−[vol.240] 2006.02.18 −♪なにがなんでもクラシック♪   ◆

┏━━━━━━━┓     ◆◆ 目 次 ◆◆         Total 377行
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┃│CLASSICAL │┃【1】クラシカルMIDI 新着紹介         【 12 曲 】
┃│ MIDI.NET │┃【2】クラシカルMIDI リング ニュース     【 5  件 】
┃└─────┘┃【3】渡辺純一のCDお気楽レビュ〜
┗━━━━━━━┛【4】おしらせ&編集後記
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  ♪♪♪♪♪♪     音楽&MIDIニュース     ♪♪♪♪♪

巨匠、さようなら 〜伊福部 昭 逝去〜

略歴

1914年、北海道釧路町幣舞の、因幡の古代豪族を先祖とする警察署長の三男と
して生まれる。札幌第二中学(現北海道札幌西高等学校)を経て、1935年北海道
帝国大学(現北海道大学)農学部林学実科卒業。
早坂文雄らと独学で作曲法を習得し、伝統的な日本の音楽に根ざした作品造りに
取り組んだ。大学を卒業した1935年に「日本狂詩曲」がアレクサンドル・チェレ
プニン賞第1位に入賞し、世界的評価を得る。1938年に「ピアノ組曲」がヴェネ
チア国際現代音楽祭入選。

1935年厚岸森林事務所に林務官として勤務。1946年から1953年まで東京音楽学校
(現東京藝術大学)作曲科講師。1974年東京音楽大学教授就任、1976年同大学長、
1987年同大民族音楽研究所所長を経て、同大名誉教授。教育者として芥川也寸志、
黛敏郎、矢代秋雄、三木稔、石井真木、松村禎三など多くの作曲家を育てた。
アツケシザクラの発見者でもある。晩年は東京都世田谷区に居住。

管弦楽曲、バレエ音楽、歌曲、室内・器楽曲など数多くを作曲した。また代表作
のひとつである映画『ゴジラ』のテーマ曲をはじめ、1947年の『銀嶺の果て』
以来、『座頭市』『ビルマの竪琴』など多くの映画音楽もてがけた。主な著作に
『管絃楽法』、『音楽入門』などがある。

父は警察署長や音更村(現音更町)村長を務めた伊福部利三。構成作家の伊福部
崇とは親戚関係にある。工学博士で北海道大電子研究所教授や東京大先端研教授
を歴任した伊福部達は甥。

2003年頃から体調を崩し始め、2006年1月19日に腸閉塞のため入院。2006年2月8日、
多臓器不全のため東京都目黒区の病院で死去。享年91。葬儀委員長は松村禎三
(東京芸術大名誉教授)。

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◆◆【1】◆◆ クラシカルMIDI 新着紹介  2/10〜2/16 12 曲 ◆◆

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┃ 管 弦 楽 曲  ┠──────────────────────┤03│
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 ◆だったん人の踊り A.ボロディン  GM,MP3

  [管弦楽曲][コピー][複数曲 部分][B] (2006/02/12)
  [掲載] 「短調」の音楽のページ [作者] 短調
  http://classicalmidi.net/db/d.cgi?cmd=j&DataNum=4498&UserNum=4108
  なかなかいい曲です。打楽器がちょっと不足してるかも・・・。
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 ◆「カルメン」第1組曲より闘牛士 G.ビゼー  GM

  [管弦楽曲][コピー][複数曲 部分][B] (2006/02/12)
  [掲載] 「短調」の音楽のページ [作者] 短調
  http://classicalmidi.net/db/d.cgi?cmd=j&DataNum=4497&UserNum=4108
  「カルメン」組曲の中でも結構有名です。楽譜に忠実に作りました。
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 ◆『子供の領分』より『ゴリウォーグのケークウォーク』 
                                              C.ドビュッシー SC8820 GS

  [管弦楽曲][アレンジ][複数曲 部分][D] (2006/02/11)
  [掲載] ベーシストの休日 [作者] じゅうさん
  http://classicalmidi.net/db/d.cgi?cmd=j&DataNum=4489&UserNum=3146
  子供の領分の「ゴリウォーグのケークウォーク」をオーケストレーション
   してみました。

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┃  協 奏 曲   ┠──────────────────────┤02│
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 ◆ピアノ協奏曲第1番 変ホ長調 R.455    F.リスト SC-8850 MP3 GS,MP3

  [協奏曲][コピー][複数曲 全曲][L] (2006/02/12)
  [掲載] VIRTUAL SYMPHONY ORCHESTRA [作者] 小坂”たれしゃん”智裕
  http://classicalmidi.net/db/d.cgi?cmd=j&DataNum=4477&UserNum=3133
  全曲完成です。管弦楽はお弟子さん、ヨアヒム・ラフの補筆によるものだっ
   たんですね。道理で。
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 ◆弦楽器・ティンパニ・オルガンの為の協奏曲 ト短調 
                                                  F.プーランク MP3 MP3

  [協奏曲][コピー][単一曲 全曲][P] (2006/02/12)
  [掲載] VIRTUAL SYMPHONY ORCHESTRA [作者] 小坂”たれしゃん”智裕
  http://classicalmidi.net/db/d.cgi?cmd=j&DataNum=4493&UserNum=3133
  以前楽譜作成ソフトで打込んだ蔵出しでございます。よって、MP3のみの
   公開とさせて頂きます。オルガンによるクラスター等、そこは近代の作曲家
   らしい作品です。

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┃ 室 内 楽 曲   ┠──────────────────────┤02│
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 ◆小交響曲                                              C.グノー  GM

  [室内楽曲][アレンジ][単一曲 全曲][G] (2006/02/12)
  [掲載] Septuor [作者] 703x
  http://classicalmidi.net/db/d.cgi?cmd=j&DataNum=1071&UserNum=3122
  Fl.1、Ob.2、Cl.2、Fg.2、Hr.2の九重奏曲を、Fl.1、Ob.1、S.Sax1、Cl.2、
   Fg.1、Hr.1、Cb.1の独自編成で演奏しています。
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 ◆バラード                                         P・ゴーベール  GM

  [室内楽曲][コピー][単一曲 全曲][G] (2006/02/12)
  [掲載] Hale's MIDI express [作者] ヘイル
  http://classicalmidi.net/db/d.cgi?cmd=j&DataNum=4492&UserNum=4047
  バラードはひとつの物語やテーマを形式にとらわれずきわめて自由に表現
   したものです。作者が教え子(生徒)のために作曲したもので和声の進行が
   美しい作品です。

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┃ 鍵 盤 曲    ┠──────────────────────┤04│
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 ◆ピアノソナタ                       B.バルトーク SC-8850 MP3 GS,MP3

  [鍵盤曲][コピー][複数曲 全曲][B] (2006/02/12)
  [掲載] VIRTUAL SYMPHONY ORCHESTRA [作者] 小坂”たれしゃん”智裕
  http://classicalmidi.net/db/d.cgi?cmd=j&DataNum=4495&UserNum=3133
  既出『アレグロ・バルバロ』を拡大させた、『打弦楽器』としてのピアノの
   可能性を追求した逸品でございます。
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 ◆ソナチネ Sz.55                     B.バルトーク SC-8850 MP3 GS,MP3

  [鍵盤曲][コピー][単一曲 全曲][B] (2006/02/12)
  [掲載] VIRTUAL SYMPHONY ORCHESTRA [作者] 小坂”たれしゃん”智裕
  http://classicalmidi.net/db/d.cgi?cmd=j&DataNum=4496&UserNum=3133
  元々の『ソナチネ』の意味を超越したパワフルな作品です。
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 ◆エチュードOp.10よりNo.1                          F.F.ショパン  MP3

  [鍵盤曲][コピー][複数曲 部分][C] (2006/02/12)
  [掲載] 「短調」の音楽のページ [作者] 短調
  http://classicalmidi.net/db/d.cgi?cmd=j&DataNum=4494&UserNum=4108
  短いけれど、なかなか迫力のある曲です。
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 ◆ロマンス Op.5                          チャイコフスキー  GM,GS,XG

  [鍵盤曲][コピー][単一曲 全曲][T] (2006/02/12)
  [掲載] ちょびといっしょ [作者] saian
  http://classicalmidi.net/db/d.cgi?cmd=j&DataNum=4490&UserNum=4068

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┃ 歌    曲 ┠──────────────────────┤01│
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 ◆あなたは知っている                                  G.トレッリ  GM

  [歌曲][コピー][単一曲 全曲][T] (2006/02/12)
  [掲載] Septuor [作者] 703x
  http://classicalmidi.net/db/d.cgi?cmd=j&DataNum=4491&UserNum=3122
  コンサートでよく歌われる、メロディーの美しい小曲。トレッリはヴァイ
   オリン協奏曲を生み出した17世紀末イタリアの作曲家。

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◆◆【2】◆◆ Classical MIDI Ring Member News     5  サイト ◆◆

 ★新たに参加されました
▼2006.2.11▼
童謡 唱歌 懐かしい名歌                         ★新たに参加されました
http://syoutarou34.cool.ne.jp/
懐かしい歌、童謡 唱歌から、最近のゆずの歌まで紹介しております。
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▼2006.2.11▼
AKOYA Music Library                            ★新たに参加されました
http://www.geocities.jp/akoya4/index.html
オリジナルの楽曲を発表しています。セミクラシック風な曲を主に作曲して
います。普段は歌い手としてソロや合唱団で歌っています。私が歌ったMP3も
試聴できます。
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▼2006.2.11▼
幻想世界                                       ★新たに参加されました
http://fantasy0225.rental.aiosr.net/
クラシックのMIDIを中心に公開しています。まだ発展途上ですが、是非一度
来て下さい。
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▼2006.2.11▼
「短調」の音楽のページ                         ★新たに参加されました
http://tancho.syuriken.jp/music/
クラシック好きの「短調」がお送りするサイトです。MIDIはまだまだ数少ない
ですが、「音ミスのないMIDI」をモットーに頑張ろうと思います。
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▼2006.2.11▼
新ピアノ音楽研究所                             ★新たに参加されました
http://homepage3.nifty.com/pianomusic/
サイト管理者による創作と演奏。絵画もあります。
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◆◆【3】◆◆ 渡辺純一のCDお気楽レビュ〜 ◆◆

<シノーポリ私的ディスコグラフィ>

プッチーニ:『蝶々夫人』
蝶々夫人:ミレッラ・フレーニ、B. F. ピンカートン:ホセ・カレーラス、
スズキ:テレサ・ベルガンサ、シャープレス:ホアン・ポンス、
ゴロー:アントニー・ラチウラ 他
フィルハーモニア管弦楽団、アンブロジアン・オペラ・コーラス

'87.4 ワトフォード・タウン・ホール、ロンドン
F95G 20242/4 [DG]

非常に劇的な《蝶々夫人》。プッチーニの濃縮された小宇宙をくっきりと色彩豊
かに描き出しています。ドラマの表出があまりにも鮮明なため、第 1 幕後半で
僧侶が「チョチョサーン、チョチョサーン」と現れる場面など盛り上がりすぎて
恥ずかしく感じるくらい。まこれはシノーポリは良い仕事をしているだけで、
責任はプッチーニにあると思うのです (もともとこの作品は、変な日本語が多く
出てきて、作品に集中できません。さらに内容が具体的なのでたちが悪いです)。
カレーラスは歌唱はすばらしいですが、ピンカートンの性格として役に合って
ないよう思えます。カレーラスが歌うと堅実実直だけが取り柄の頭の空っぽな
小役人って感じで、売春が目的の船乗りという感じがしません。しかしこれを
好意的に受け止めると、ピンカートンも悪意があった訳ではないという意味にも
とれます。騙されたという印象をあまり受けないおかげで、蝶々さんはいつまで
も待ち、一人で喪失感を深め、パラノイア的になっていく状況が浮き彫りにされ
ます。シノーポリは心理劇として絶妙な解釈を見せ、音楽が美しいだけでない、
本物の音楽劇を作り出しています。

Production:ギュンター・ブレースト、
Recording Supervision:ヴォルフガング・シュテンゲル、
Balance Engineer:クラウス・ヒーマン
-----------------------------------------------------------------------
ブルックナー:交響曲第 4 番『ロマンティック』
(Version 1880, rev. 1886 ed. Nowak)
シュターツカペレ・ドレスデン
'87.9 ルカ教会、ドレスデン
423 677-2 [DG]

シノーポリのブルックナーはあまり成功していないと思いますが、この 4 番は
それでも面白く聴けます。シノーポリはブルックナーに潜む 2 項対立的なものを
引き出そうとしているように思えます。シノーポリにかかると例の 2+3 の 
"ブルックナー・リズム" も 2 拍子と 3 拍子に明確に分けられ、素数同士による
天と地のような対立が際立ち、いびつなフォルムとして提示されてしまいます。
"ブルックナー・リズム" は 2+3 は 3+2 に変換可能で、4 連符と 6 連符が同時
進行するような親和性を示すものですが、シノーポリはことさらぶつけるように
しており、考え方の違いを感じます。また、まるでワーグナーを扱うかのような
劇性を曲から絞り出そうとしており、光対闇、神(自然)対人間、男性的対女性的
といった要素のドラマを描こうとしているよう思えます。純交響曲として聴くと
くどいように思えますが、シノーポリの狙いを受け入れようと思えば、面白い演奏
ではあります。ルカ教会の音は、残響が美しく聴き応えがあります。

Production:ギュンター・ブレースト、
Recording Supervision:ヴォルフガング・シュテンゲル、
Balance Engineer:クラウス・ヒーマン
-------------------------------------------------------------------------
スクリャービン:
交響曲第 3 番『神聖な詩』/交響曲第 4 番『法悦の詩』
ニューヨーク・フィルハーモニー管弦楽団
'88.1 ニューヨーク、マンハッタン・センター

スクリャービンの作品は技巧的な割に稚拙な内容で、作曲者が言うほど凄いもの
とは思えませんが、それでもダイヤの原石のように、磨き方によっては面白く聴け
てしまう不思議な可能性を持った作品。スコアを見るとまず聞こえないあまり効果
的とは言えない音符が多く、ダイナミクスやテンポの点でも、演奏を前提にして
考えると問題点がかなり多い。それをどう指揮者が処理するかで、曲の印象がまる
で変わってしまいます。シノーポリの演奏は、音楽の流れが判りやすく自然で、
『神聖な詩』はリスト風、『法悦の詩』はまるで印象派かストラヴィンスキーの
『火の鳥』を聴いているような安心感があります。それでも (だからこそか) 
ダサイ主題は隠しようもなくより一層ダサク聴こえ、『神聖な詩』なんてトラウマ
になりそうです。
シノーポリが悪い訳ではありませんが…。ニューヨーク・フィルも大健闘して
いますが、録音の関係もあってか音が厚ぼったいのが残念。しかしスクリャービン
の交響曲を聴く人には避けられない演奏であることは確かでしょう。

Producer:ギュンター・ブレースト、
Recording Engineer:ヴォルフガング・シュテンゲル、
Barance Engineer:クラウス・ヒーマン
------------------------------------------------------------------------
エルガー:交響曲第 1 番 変イ長調 op. 55/威風堂々第 1 番・第 4 番 op. 39
フィルハーモニア管弦楽団
'90.1 オール・セインツ・チャーチ、ロンドン (op. 55)、'91.2 ワトフォード・
タウン・ホール、ロンドン (op. 39)
431 663-2 [DG]

エルガーの 1 番は、懐の深い男性的 (父性的) 作品だという印象がありますが、
シノーポリの演奏は実に女性的。堂々としてる主題もシノーポリの手にかかれば、
繊細でセンチメンタルな面が浮き彫りにされます。でもこれが意外にも作品に
マッチしていると思います。女性的といってもナヨナヨしている訳ではなく、
ダイナミックでドラマチックな展開で、豊富な楽想をイマジネーション豊かに
描出する手際も素晴らしく、シノーポリ自身かなりこの曲を面白がっているのでは
ないかと思われます。エルガー好きからすれば「エルガーをまったく判っていない」
と評価されてもおかしくないかもしれませんが、作品に新たな光を当てその結果が
魅力を放つ、シノーポリらしい良い演奏だと思います。

カップリングの『威風堂々』は、アンコール・ピースのように開放的なフィルハー
モニアの名演が聴かれます。シノーポリのバランスの作り方も巧く、要所要所に
入るワサビも絶妙。第 1 番ではちゃんとオルガンも入っています。

Production:ヴォルフガング・シュテンゲル、
Balance Engineer:クラウス・ヒーマン
------------------------------------------------------------------------
エルガー:チェロ協奏曲 ホ短調 op. 85
チャイコフスキー:ロココの主題による変奏曲 op. 33
フィルハーモニア管弦楽団/ミッシャー・マイスキー,cello
'90.3 ワトフォード・タウン・ホール、ロンドン

どちらも異演盤は私はほとんど持ってないので、他の演奏と比較してどうこうと
いうことは言えませんが、なかなか良い演奏と思います。どちらもマイスキーを
中心に聴く曲と思いますが、マイスキーのチェロに不満はまったくありません。
エルガーはデュプレの人間くさい演奏も良いですが、マイスキーらしい祈りを
捧げるようなチェロも良いと思います。シノーポリのフィルハーモニアも美しく
サポートしており、バランス感覚が見事です。というか、シノーポリのエルガーに
マイスキーがソロで参加しているというような、それでいてソロの存在意義が
十分ある統一感が素晴らしい。実に行間の多い、深遠な演奏。

『ロココ』はチャーミングな演奏。フィルハーモニアの柔らかい弱音が良い味を
出しています。録音も透明感ある音で美しいです。

>Producer:ヴォルフガング・シュテンゲル、
Balance Engineer:クラウス・ヒーマン
------------------------------------------------------------------------
R.シュトラウス:交響詩『ドン・ファン』op. 20/交響詩《英雄の生涯》op. 40
シュターツカペレ・ドレスデン/バイオリン・ソロ:カイ・フォーグラー
'91.9 ドレスデン、ルカ教会
435 790-2 [DG]
『ドン・ファン』は幾分ゆったりめの演奏ですが、これが『ドン・ファン』?と
いうほどのスケール感でビックリ。華々しくて格調高い。深い残響も良い雰囲気
を出しています。色っぽさや卑猥な感じはほとんど無く、純真な青年ドン・ファン
という感じの演奏。

『英雄の生涯』は、この曲のベストではないかと思います。こちらもスケールの
大きい演奏&録音で、貧粗になりがちのこの曲の主題ですが小澤みたいにチャチイ
感じにならず、巨大な音響を堪能できます。そのくせ細かい部分も良く聴き取れ、
様々なリズムパターンを強調したり、分析的にも様々なアイディアを示唆してくれ
ます。複雑に絡み合った音響のなかでもしっかりと全ての線が聴こえ、無理に
ミキシングで拾っている違和感もほとんど無い奇跡の録音。ルカ教会に於ける
トーンマイスター・ヒーマンの仕事は素晴らしいです。シノーポリの語り口も
素晴らしく、ダイナミックで彫りの深い演奏を展開しており、デビュー当時の
怪演を彷彿とさせます。『英雄の闘い』ではトランペットのソロになる部分も
 2 本で吹かせているようで、普段なら薄く感じる部分も力強く効果的。
テナーチューバがずっと 1 小節間違っているのが勿体ないですが。
シュターツカペレの肌理の細かい木質の音も素晴らしい。

>Producer:ヴォルフガング・シュテンゲル、
Balance Engineer:クラウス・ヒーマン

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◆◆【4】◆◆ おしらせ&編集後記 ◆◆

今回は、久し振りに、新規でRingに参加頂いたサイト様を紹介出来ました。
もっともっと裾野が拡がれば嬉しいですね。
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次回発行予定は、2月25日です。

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