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タイトル:[アダルトチルドレンを描く No.10 くそまじめ]  2004/11/22


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[アダルトチルドレンを描く No.10 くそまじめ] 
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アダルトチルドレンは
くそ真面目である。

めちゃくちゃ真面目なのである。

真面目すぎるのである。

真面目の動機は
怖れである。

怖いから
真面目になる。

相手に対して
自分が誠実であることを
演じて見せる。

真面目とは演技である。

しかし
真面目なアダルトチルドレンは
それが
演技であるという
認識は
ほぼない。

相手に忠誠を尽くす。

自分の全てを捧げる。

そして
そういう自分に
悦にいる。

特別な人間であるかのように
思いこむ。

真面目さは
要求である。

真面目なアダルトチルドレンは
相手にも
同じように
自分に接することを
なんとなく
要求している。

誠実さを
要求する。

絶対服従を
要求する。

アダルトチルドレンにとって
真面目さとは
人間関係の基本に
なくてはならないものだと思っている。

真面目でなくなったら
人間関係は終わりだと思う。

絶対服従でなければ
人間関係は終わりだと思う。

NOと例え一回でも
口にしたら
その人との関係は終わるのだと
本気で思っている。

真面目なアダルトチルドレンは
NOと言われたら
自分は駄目なのだと思う。

拒絶されると
自分には価値がないんだと思いこむ。

例えば
明日、一緒に映画を見ようと誘う。
相手は明日、予定が入っている。
だから明日は無理と言う。
相手は本気で明日は仕事の為に無理なのである。

しかし
真面目なアダルトチルドレンは
自分と一緒にいたくないから
NOだと思いこむ。
それが当たり前だと思う。

真面目なアダルトチルドレンは
自分が駄目な理由を探している。

そして
その理由になりそうなものに
とびついては
ほらやっぱりと
嘆いて見せる。

真面目なアダルトチルドレンは
NOという人を恨む。

もう二度と誘わないと思う。
自分を馬鹿にしているんだと思う。

真面目なアダルトチルドレンは
へりくだって
相手に誠実に見せる一方で
相手に完全な服従を要求する。
自分の誘いは決して断るなと思っている。

自分の自由を犠牲にしつつ
相手の自由を許さない。

まわりの人は
真面目なアダルトチルドレンを
そういう理由で
敬遠する。

理由を見つけては
すぐに恨む人だと
うすうす感じている。

自分が拒絶されても
ああ忙しいんだ
とか
じゃあ他の人を誘おうと
思う人もいる。

拒絶するのは
相手の問題であって
自分の問題ではない。

相手の都合であって
自分の価値とは関係ない。

しかし
真面目なアダルトチルドレンは
そうは思わない。

相手の自分への反応は
自分自身の価値そのものなのだと
思い
それが当然で
それが唯一絶対の考え方だと思いながら
なおかつ
そう考えているということに
認識がない。

だから
真面目なアダルトチルドレンは
必要以上に
相手に誠実で
絶対服従であり
強迫的で
威圧的で
喧嘩が出来ない。

その原因として
考えられることは
親が子どもの自分に対して
期待をした
ということがあげられる。

ありのままを愛されてこなかった。

こういうあなたなら
愛するけど
こういうあなたなら
愛さない。
育てない。
知らない。

という親。

こういう親に育てられると
子どもは
生きる為の方法として
親の考えていることを察知して
その期待に沿って
親を喜ばそうとする。

これは
親が好きだからするのではなく
自分が生きる為の防衛手段である。

こういう親は
自分のことを
ありのままに愛していない。

こういう自分なら
愛するという
自分への条件を課し

その条件を適える為に
子どもを利用する。


対処法その4

NOと言う。
自分のされてきたことに
NOと言う。

具体的には
自分の人生を
嘆く
ということである。

嘆くというのは
英語でグリーフ。

アダルトチルドレンの
癒しのステップとして
グリーフワークというのがある。

自分が
親からされたことを
親がしてくれなかったことを
嘆くのである。

これは責めることとは
違う。

これは愚痴とは
違う。

嘆くというのは
自分の感じてきたことを
表現するということだ。

ありのままの自分を
愛するということである。

嘆くことは
特に精神世界では
タブーとされる。

ネガティブなのはよくない。
ポジティブで生きていかなくっちゃね
などと
知った顔して
言って聞かされる。

ポジティブには2種類ある。

ネガティブに対するネガティブと
ポジティブ
である。

ネガティブに対するネガティブとは
ネガティブな自分を否定する。
ネガティブな自分を認めない。
ネガティブな自分を許さない。
ネガティブな自分を責める。

特に身の回りにいるネガティブな人を
極端に責める。
口にはしなくても
雰囲気で責める。
目で責める。
冷酷である。
非常に冷たい。

こういう人は
一見、ポジティブである。

前向きに前向きに
強くたくましく生きていこうとする。

しかし脆く、危うい。

本当にポジティブな人は
自分のネガティブな部分を
見ていて
受け入れており
許している。

人によっては
愛してさえ
いる。

その上で
どの考え方が
自分がなりたい姿になるにあたって
役に立つか
という考え方をする。

ポジティブな人は
自分がポジティブであるか
ネガティブであるかに
あまり関心がない。

分ける必要性を
感じない。

ポジティブな人は
ネガティブな人を
受け入れる。
許す。
愛する。

ポジティブな人には
いつのまにか
人が集まる。

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