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タイトル:2003年8月馬の博物館のカルチャートークのログです  2005/03/05


2003年8月馬の博物館のカルチャートークのログです


8月2日、根岸の馬の博物館に行ってきました。 
今回のテーマは「山の馬しごと」という事で、今は珍しくなった 
日本の農耕馬についてです。そんな事が今現在でも行われてる 
事自体が少し驚きではありますが・・世の中広いし、やっぱり 
というか・・いるでしょうね探せば。 

とは言うものの・・農耕馬を使った作業は、やはり全然儲から 
ないらしく、しかも不況と農耕離れの為に下火になる一方のよ 
うです。紹介された馬の持ち主さんも高齢となり、早速来年は 
隠居して辞めようと思ってるなどという話が出てる人もいまし 
た。(現在残ってる農耕馬の具体的な数字は聞けませんでした。 
調べる事自体、予算もないし、使い道もない模様ですし。) 

今回紹介された農耕とは具体的には、全部林業でした。車輌や 
機械が入りずらい険しい山道に馬と一緒に入り、切った木を馬 
につないで、運ばせるという作業です。馬の種類は、ばんえい 
で使うペルシュロン種などで、以前に競馬で使われた馬も中に 
はいます。(ばんえいで成績を上げる馬は、瞬発力というかツッ 
パしる性格の馬の方が向くらしく、したがって農耕馬に送らな 
るのはおとなしいので、例外なく現役時代の成績は悪いようで 
す。) 

トークショーは、学芸員さんが撮影してきたスライド写真とビ 
デオによって進行しました。登場した馬の名前は次の通り 

秋田県在住:力(りき)君 12歳牡 
岩手県在住:闘駿王(とうしゅんきんぐ)君 5歳騙 
宮城県在住:ウマ←なまえなし 6歳騙 
福岡県在住:シロ←なまえなし(便宜上こう呼んでいる)  
岩手県在住:花盛(はなもり)君 15歳騙 

全部林業馬で、牝馬はいません。牡馬も騙馬になる事が多いよ 
うです。ビデオで見る彼らは、本当にのんびりとしてました。 
目を話すと、傍にある雑草をモクモク食べてました。「文字通り 
道草を食ってます」というお約束のギャグが飛び出しましたが、 
みんな喜んで笑ってました。 

東北地方の馬たちはチャグチャグうまっ仔祭などでも活躍したり 
地元の小学校の祭にも出て人気ものだそうです。なんとか残せな 
いものかなーと思います。

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