メルマガ:馬トピック
タイトル:11月3日のシンポジウム(続々)です  2004/12/31


3部:合田直弘さん。題目は、「世界のブラッドストックマーケット−オイ
ルダラーとジャパンマネーを巡る動向と展望」
■合田さんの超簡略系の経歴■
1.テレビ東京の営業職を経験
2.海外競馬の情報発信業に転職(海外競馬事情に詳しい) 
本人曰く、僕はテレビ東京の業界人なので、本当はさとう珠緒ちゃんとか吉岡美穂の
裏情報とか話した方が客受けはイイんでしょうけども・・今日は硬い話をします。と
前起きしていました。
■本題は要するに・・・■
馬産というのは流通が大きなウエイトを占めているという事で、アラブの王様(ドバイ)
のマクティーム一家がアメリカで馬を買い占めたことによる影響が凄かったというだけ
の話だけなのですが、本題以外にも色々面白い話題がたくさんありました。トピック式
にまとめてみます。
・マーケットの歴史
イギリスで一番古いクラシックレースはイギリスダービーではなくセントレジャーだそ
うですが、イギリスでマーケットがはじまったのはセントレジャーよりも前の話です。
日本でも今ではマーケットという概念ができてきましたが、今でも一番馬を取引されて
いる場所は馬産地です。要するに馬は直売で売られていますが、欧米では昔から,馬と
いうのは、マーケットで取引されるのが主流のようです。
・アメリカの競馬雑誌では
アメリカの競馬雑誌では、大きいレースに優勝した馬の取引情報がたくさん載っている
そうです。例えば、その優勝馬がどこのセールで取引されて、いくらで落札されたか?
その優勝馬の兄弟たちについても、どこのセールで取引されて、いくらで落札されたか
?という情報がこと細かに書かれてるようです。結局そういう情報をアメリカのファン
が欲しがっていて、見て楽しんでいるためのようです。日本のファンは馬券の配当の方
が興味があるんでしょうけど。
・アラブのマクティーム一家
一番有名なのは言わずと知れたシェイクモハメドです。こいつが競馬に目覚めたのは、
イギリスのケンブリッチ大学に留学中の時に競馬を覚えた時のようです。そして実は
こいつには兄弟がいてシェイクモハメドは4兄弟の3男です。4人とも全員、馬キチ
ガイであり、アメリカの84年と85年のセールではセール対象馬の4兄弟全員合わせて
全体の3割も買いあさったそうです(アホちゃうか?)
・日本人バイヤー
日本人バイヤーが外国産馬をたくさん買うようになったのは1990年以降です。それは
JRAが国際化計画を計り、マル外を買いやすくしたためです。中でも、90年代半ばに
話題になったトレーニングセールでは、カリフォルニアで行われたものの資料による
と取引馬の3分の2が日本人だったそうです(アホちゃうか?)
・マル外の出走比較
マル外が日本へ一番多くやってきたのは1997年がピークで、453頭のマル外が日本へ
きました。その年行われたNHKマイル(シーキングザパールが優勝)では、出走馬中18
頭のうち14頭がマル外でした。ちなみに去年2003年は、240頭のマル外が日本へ来て
NHKマイルの出走馬は、18頭中4頭がマル外でした。
・合田さんが分析する今後のマル外
今は、マル外の8割がアメリカ産馬だそうですが、今後はヨーロッパ系が増えるん
ではないかな?と。理由については言ってたような気がしますが忘れました。失礼。

ブラウザの閉じるボタンで閉じてください。