メルマガ:BorderLove〜愛の向こうに〜
タイトル:BorderLove〜愛の向こうに〜1号  2004/08/06


このメルマガを選んでくださったみなさんへ

はじめまして。
この話を選んでくれてありがとう。


僕は、この話を書くのがとてもつらい。
1年前のことなのに、なんて大きな感情だったんだろうって今になって実感している。
本当に好きだった。愛していた。
僕の全てをかけて、彼女と一緒にいたいと思った。
許されないのなら、僕は彼女を連れてどこか知らない場所で暮らしたいと思った。
本気で僕が愛した女性。
これまで、相手から愛を告白されて付き合ったことはあったけど、僕から愛を伝え、
僕の全てをぶつけることができたのは彼女だけだった。
本気で愛していた。

彼女が他の男に抱かれるとき、頭がおかしくなると思った。
愛の倒錯者には、自分の大切なパートナーをほかのひとに抱かせて、それを見て
二人の愛を確かめると言う人もいるが、僕はそれはできなかった。
彼女が他の男に抱かれるたびに、僕の心が壊れる気がした。
僕が何か大切なものを壊されることを恐れる子供になっていくような気がした。
それでも、彼女を愛した。
僕の時間は彼女のために費やした。
僕のできることは、彼女に向けた。

愛することを彼女は僕に教えてくれた。
愛するエネルギーはとても大きかった。
思春期は、そのエネルギーの大きさに恐れていた。
でも今は、愛するエネルギーを感じながら、全身全霊で愛する喜びを
僕に与えてくれた。
本気で彼女を愛した。
そして、彼女は別の男を選んだ。
僕は、彼女が幸せになってくれるように、彼女との別れを選んだ。
それは、とてもつらかった。
自分勝手な納得の仕方かもしれなかったのだけど、彼女の幸せは僕ではないと
思った。

彼女にとって僕はどんな存在なんだろう?
僕にとって彼女は、とても大切な存在。
二股をかける愛の形があるのを、僕は知っている。
でも、本当に愛した彼女には、彼女が本気で愛する彼がいるから、
それを選んでほしかった。
僕の愛の形を押し付けていただけかもしれない。
僕のワガママだったのかもしれない。
でも、僕は信じている。
僕が愛した彼女を信じている。

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