メルマガ:「天使の法律、悪魔の法律」
タイトル:「天使の法律、悪魔の法律」  2006/01/15


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■□■「天使の法律、悪魔の法律」
□■□■ 〜あなたもヒトゴトではない!〜
■□■□■創刊準備号
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借金の取立てをなくすことに成功した!ちょっとしたイザコザ
で慰謝料を請求された!法律によって救われた人・救われなか
った人の事例を紹介します。法律にまつわる感動の喜劇や凄惨
な悲劇、それはあなたの身近でも起こりうることなのです!

あなたにとって法律は、天使か悪魔か。

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■目次
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  1.創刊のご挨拶
  2.天使の法律、悪魔の法律

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□■□■ 「創刊のご挨拶」
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 「天使の法律、悪魔の法律」をご覧いただきありがとうございます。こ
のメールマガジンでは、実際に起こった法律問題をドラマ仕立てで紹介して
いきます。法律は、その事例ごとに天使にも悪魔にもなります。法律は決し
て万能ではなく、あくまでも厳正中立なものなのです。これから紹介してい
く事例の中には法律によって感動の物語となった例もあれば、やりきれない
悲劇になってしまった事例もあります。そして、このような事例は決してヒ
トゴトではなく、みなさんの身近で起こりうることなのです。

 このメールマガジンを通して、少しでも法律問題があなたの身近にあるこ
とを意識していただければ幸いです。

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□■□■ 「天使の法律、悪魔の法律」
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「孤独な闘い」

借金には人それぞれ理由や事情があります。

ギャンブルにはまってしまった人
職場や家庭のストレスにより浪費してしまった人
親戚にどうしてもと頼まれ保証人になってしまい、
今や借りている本人とともに返済に日々追われている人
止むに止まれず負債を背負わされた人・・・
 
善い悪いは別にしても、その理由の背景には逃れられない宿命を
背負ってしまっている方々が多いことも事実です。
 
今回はそんな典型的なケースの事例を挙げてみます。



相談者A氏
最近職場に派遣されてきた同僚B子さんについての相談をしにきた。
少しでも彼女の不安を取り除いてあげたいと思い、解決法を探している。

B子
36歳、数年前離婚し、東京からA氏の暮らす某地方都市へ移り住んで来た。
 


約6年前、B子さんは夫からの暴力に耐える辛い日々を送っていました。
しかし、追い詰められていたB子さんにも一筋の光明が差し込みました。
夫が刑事事件を起こし刑務所へと入ることになったのです。
既に夫との生活に耐えられなくなっていたB子さんは、
その間に離婚を済ませ、知人を頼りに逃げる様にこちらへやってきました。

しかし、ようやく夫の暴力から開放されたB子さんには、
まだ解決すべき問題が残っていたのです。
なんと、夫から暴力で強要され、B子さん自身の名義で100万ほど
消費者金融から借入れをさせられたことがあったと言うのです。
しかも、離婚と同時に住所も移した為、
時折催促状のようなものが届いてるという状態です。
マンションの名義が大家(知人)名義になっている為、
そのまま大家さんから送り返してもらっていたようですが、
問題の根本的解決にはなりません。
もちろん、自分の責任(債務)であることはB子本人も自覚して
いましたが、夫の被害者である面もあり、なかなか割り切れるものでは
ないようです。

また、彼女の子供も夫の両親に取られ、借金だけ残されたということに
憤りと悲しみを抱えています。
B子さんは幼い頃いろいろ事情があり養女として育てられてきたのですが、
育ての親の暴力が酷く、成人したときに養子縁組を切り自立して
生活をしてきたそうです。
現在、血縁も親族も無く多くの不安を抱えて生活しています。
時折うつ状態になることもあり、引き離された子供と同年代の子供を
見かけると涙を浮かべる姿も見受けられます。
一人で生活する分の収入はあるが、今まで返済してこなかったせいもあり、
現在では払うのが到底困難な額になってしまっています。

A氏は何とかして彼女の不安を少なくしてやりたいと思い、
当センターへと相談にいらっしゃいました。
 

★今回のポイント★
自分名義で100万円の借金をさせられたが、
夫に暴力で脅され強制的に借り入れしたものだ。
6年間ずっと催促状を無視してきた。


今回のケースでは、6年前から全く返済していない事実を本人に確認させ、
時効の援用を申立てるという方法が最善と見なされるため
それら詳細手続きついて説明いたしました。
いくら夫に脅されて借金をしても、自分名義で借りた以上は
返さなくてはなりません。
しかし、6年間ずっと消費者金融からの催促状がB子さんに届いていない
ということで、時効の申請が有効であろうと判断しました。

しかし、この借金の解決を機に何よりもしってもらいたいのは、
たった一人で悩むより、頼るべきところがあるということです。
「一を聞いて十を知る」は論語ですが、自分の身は自分で守らなければ
ならない時代です。
これからは我々のような相談センターを活用し、自分を守るため、
且つ無益な負担を背負わないための情報知識をぜひ身に付けて
いってほしいと思います。
そうすることで精神的な立ち直りも含め、自分の人生を変えていける勇気を
ほんの少しでも持つことができるのではないでしょうか。

さて、次回はどうなりますか・・・。
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須澤 恒夫(スザワ ツネオ)
生活改善コンサルタント
NPO法人生活支援無料相談センター ライフサポートコミュニティ 理事長

プロフィール
昭和6年生まれ、長野県出身。民間企業を退職後、20年にわたり困窮者の生活
改善ボランティアに従事。平成16年、NPO法人ライフサポートコミュニティと
しての活動を開始し、現在に至る。のべ3000人以上の相談を請け負ってきた
実績をもち、豊富な経験に基づく的確で親身なアドバイスにより、現在まで
大勢の相談依頼者が平穏な日常生活をとり戻している。

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「天使の法律、悪魔の法律」

■発行責任者/NPO法人生活支援無料相談センター 理事長 須澤恒夫
■NPO法人生活支援無料相談センター →→ http://www.lsc.npo-jp.net/
■バックナンバー  http://www.lsc.npo-jp.net/melmag.htm
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