メルマガ:出版業界の常識・ヒジョーシキQ&A
タイトル:出版業界の常識・ヒジョーシキQ&A No.4  2004/09/18


出版業界の常識・ヒジョーシキQ&A
〜デキる編集者になるための心得100〜
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講師●松本京也(まつもと・かずや)
1973年生まれ、30歳。出版社勤務を経て独立、1年間フリーライターとして
活動した後、編集プロダクション・KyoProを創立。2004年1月の法人化に伴い、
代表取締役・社長に就任。
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  いやァ、どもどもどもども、大変ゴブサタしちゃってます! 約3カ月ぶりの
メルマガ発行につき、すっかり文体も変わっていますし、勢いだけで乗り切ろ
うとしていますが、決して「解除」ボタンを押さないで下さいね〜(笑)。今後は
月刊、いやさ週刊を目指して頑張りマスので(できたらスゴイ「ほぼ日刊」)。
 で、この3カ月に一体何があったかと言いますと…ありすぎて説明に困るの
で、10大ニュース形式でご覧下さい。Let's、カ〜ウントダウン♪

10位 31歳になる(人生2度目のバースデイ・パーティー開催)
 9位 氷室京介のライブに行く(大ファンだったBOOWYのトリビュートだったので)
 8位 自宅移転(ナゼか2回もするハメに…)
 7位 フットサルチーム結成(いきなり全国大会出場!)
 6位 今話題のマツケンの事務所に行く(オレ〜♪)
 5位 昔のギャンブル仲間が某出版社・書籍編集部に「期待の新人」として配属
    される
 4位 資本増加(ほんのちょびっとですが)
 3位 顧問弁護士と契約(占いの相性バッチシな、シャイな若手弁護士サン)
 2位 取締役が1人増える(でも(株)にするにはまだ2人足りないんス…)
 1位 会社移転(同じ池袋にできたタワー型マンションの32階!)

…なるほどぉ、確かに目まぐるしい出来事ばかりですね(とくに後半)。そりゃあ新聞(未読)が何ヶ月分も溜まってもしょうがない! メルマガを3カ月間出せなくてもショーガナイ!!(←ツッコむとこ) でもホント、社長は大変なんですよ〜。来客者と飲みに行ったり、スタッフと飲みに行ったり、いつの間にか知らない人と飲んでたり、とかねぇ(笑)。
 冗談さておき、1位の「会社移転」はすごくモチベーションが上がりましたよ。新築なのでキレイだし、設備は超高級ホテル以上だし、何より景色がハンパじゃないっス。東京芸術劇場を眼前に、サンシャイン60、トヨタ・アムラックスビル、新宿高層ビル群、六本木ヒルズ、東京タワー…そしてナンと、お台場の観覧車まで見えちゃうんです! 真夏の夜には、同時に4カ所で行われた花火を目視できたというスタッフの証言もあります。「こんなウレシイ状況で仕事できんのか!?」という不安も一時はありましたが、心優しい取引先の皆様が、VIP気分に浸っている私たちを現実の世界にグイグイ引き戻してくれるのです。「引っ越しオメデト。ボクは景色見てるから、これやっといてネ」と、手みやげ代わりに取材ネタを持ってきたり、電話で1分の打ち合わせついでに、ウチに来て3時間ぐらいくつろいでいったりと、ナンダカンダ言って可愛がってくれます(ありがたいコトです、ハイ)。
 このメルマガを読んでいただいている当社関係者の方で、まだご来社されていな
い方がいらっしゃいましたら、遠慮無く遊びに来て下さいね〜。もちろん、リピーターも大歓迎ですよ。
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[入門編]
Q4.
<自分の長所・短所> よく人に「お前、リアクションがわざとらしいよ」と言われます

A4.
 私の先輩に、ものすっごく解りやすいリアクションをする人がいます。誰かがちょっと面白いコトを言うと、「△×●□…ッヒャハハハッ!!!」(必死で笑いを堪えながらも、最終的には大声で笑うような感じ)と腹を抱えて笑い叫び、ちょっとフザけたコトを言うとすぐにツッコミを入れます。それが“素”なのか“作り”なのかは別として、とにかくリアクションを取らずにはいられないのです。おそらくは、長年人付き合いをしていくなかで身に付いた反射行動なのでしょう。周囲には、慣れてくると段々とわざとらしい」「大ゲサ」「心が無い」などと批判する人もいましたが、出版業界に入り立てだった私には目からウロコでした。「恥ずかしい」「自分の別の顔を見せたくない」といった理由で冷静なフリをするよりも、「相手の話に対して、何でも良いからリアクションしよう」「誰かが反応してあげなきゃいけない」という意図を感じたからです。
もしかしたら、本当にリアクション下手なのかもしれません。それでも、無反応よりは全然良いと思います。モチロン仕事にも活かせます。初対面の人が、自分の
言ったことに大きな反応を示してくれたら、どうでしょう? 「ちゃんと話を聞いてもらえた。オーバーだけど、面白い人だなァ」と、好感を持ってくれる場合が多いのではないでしょうか? 例え「嘘クサイなァ」と思われたとしても、徹底してさえいれば、その後の付き合いで「嘘ではなくて、誠実な人」という評価をもらえるハズです。

「最近3カ月の出来事」で6位にランクインした新人編集者の彼は、今どき珍しい“リアクション人間”です。元々、私が出版社時代に通っていた雀荘の打ち子(客と店員の中間。基本的には接客しない)だったのですが、第一印象はとにかく「声がデカい」…。店中に響き渡る声で、「松本さん、出版社に勤めてるンですか?」「どんな雑誌なんスか?」「僕、SPEEDの上原多香子が好きなんスよ(笑)」…と、目をキラキラ輝かせて質問&アピール攻撃の連続でした。当然、私の印象には強烈に残ります。ほかのメチャクチャ麻雀が強かった店長よりも、イケメンで取り巻きも多かった別の打ち子よりも。「『麻雀●●』に行けば、アイツがいるな」という感じで。しかし、聞けば店にいるのは週に数えるほどで、実際はそんなに会ってなかったのかもしれません。そんな彼が卒業後に連絡を取ってきて、いきなり「ホームページを見たんですけど、スゴイですね!…(以下省略)」と久しぶりの先制攻撃。こっちがひと言も発していないのに、リアクションできるというのは正に天性のモノ。実際、会ってみて同じことをまた感じ、本来ド新人に出しても意味が無いハズの企画を出すことになり、出したら出したでリアクションの10倍返し(笑)。ウチが移転をして、初めて訪問してきたときには最大級(声も表現も)の賛辞をいただきました。メールの文章も下手で、まだ現場の厳しさも知りませんが、今後の出版人生のなかで、彼のリアクションは相当な武器になるでしょう。

 つまり、何事も極めればプロ級。一部からの批判を「褒め言葉」と思ってみては
いかがですか?

【心得・其の四】
「『リアクションする』ということは、相手の存在自体に応えること」


<会社紹介>
KyoPro Co.Ltd.(有限会社キョウプロ)
〒171-0014 東京都豊島区池袋2-62-1 PISO池袋306
TEL.03-5911-0231 FAX.03-5911-0230

■創立2001年2月15日 ■従業員6名 ■平均年齢25歳(編集スタッフ)
■資本金600万円 ■売上高5,700万円(2003年度)
■「足下を見失わず、目標は常に高く!」をモットーとして、出版業界を全力で駆け上がっている編集プロダクション。現在は主に男性向けの週刊誌・グラビア誌・実話誌を手がけているが、職業・雑学・格闘技・音楽・漫画など、幅広くオールジャンルを取り扱う。

★オフィシャルサイト『KyoPro.net』URL
(FLASH版)http://www.kyopro.net/
(HTML版)http://www.tokyo-pro-editors.co.jp/

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