メルマガ:つるちゃんちのキュッヒェ in ドイツ
タイトル:つるちゃんちのキュッヒェ in ドイツ 第92号  2006/05/01


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《つるちゃんちのキュッヒェ in ドイツ》 2006年5月1日発行 第92号 

                       毎週月曜日発行
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つるちゃんちのキュッヒェへようこそ。


つるちゃんがいつも練習しているピアノの部屋は2階にあって、周りに
遮るものが何もないので、日当たりはとてもよいはずなのですが、
つるちゃんは明るいのが苦手なので、一年中ブラインドが閉められた
ままです。(これぞ、ピアノオタクの部屋)

そのブラインドは窓の外がわに付けられていて、先日、久しぶりに開けて
みようとしたら、なかなかブラインドが上がりません。で、外に出て見て
みると、なんと、ブラインドのはじに鳥の巣が作られているではないですか!

あいにく巣のあるところは高すぎて、中に卵が入っているのか、もうヒナが
かえっているのかどうかは見えませんでしたが、驚きです。でも開かない
となると、どうにかして開けたくなってしまいます。
なにかいい案はないものだろ〜か?


さてさて、今週もつるちゃんのルーツ、続きです。

つるちゃん、ついに東ドイツに向かって旅立って行きました。

89年ってどんな年だったかっていうと、日本の、それなりの年代の人に
とっては、昭和から平成に変わった年といえばピンとくるでしょうか?

そうです。つるちゃんが成田から出発するとき、昭和天皇は病床にあり、
予断を許さない状況だったのです。(ちなみに次の日、東ベルリンのホテル
の人に、昭和天皇は亡くなって、ヘイセイになったと教わりました。)

で、ついに東ベルリンに到着。

あの東ベルリンの、社会主義国の第一夜は、一生忘れることはできません。

まさに、凍てつく夜。まあ、1月は真冬だから、凍てついても驚くことでは
ないのかもしれないのですが、でもなんか、それまでの日本の凍てつく冬とは
様子が違うのです。何なのでしょう?

気温が低いだけでなく、雰囲気も凍てついている、というのでしょうか?
まだ夜の7時ぐらいだというのに、人の気配がないのです。一応首都の
ど真ん中なのですが。。。日本だったら気温がどんなに低くても、街のネオン、
さらには居酒屋に赤ちょうちんなど、心の浮き立つもの、ほのぼのとなるもの
がどこかにあります。

それが一切ない。 キ・ビ・シ・イ。

とにかく最初の晩はその静けさに驚きましたが、とても興味深いものを
感じました。(不気味だと思ってくるのは後になってからです。)

そして次の日の朝、もっと驚きました。街に色というものがないのです。
灰色一色。ほとんど夜と同じ。夜に明りが差しただけ!

これにはちょっと参りました。
部屋の中もよく見ると、どこも同じ家具、冷蔵庫、すべて国が作った規格品。
全国統一なのです!! リキ入ってます。

゛ホホウ。これが共産社会というものなのかいや?゛なんて、一日目からもう
いろんなことを見て知って、賢くなった気がしました。

最初のうちはすべてが物珍しく、色がない、物がない生活に心が躍りました。

東ベルリンで何日か過ごしたのち、ようやくドレスデンの住居ができたという
のでついにドレスデン入り。ドレスデンは東ベルリンから電車で2時間ぐらいの
ところにあります。(ドキドキ)

行ってみると、住居は典型的共産国仕様の、グレーの壁のマッチ箱みたいなアパート
で、中の家具も東ベルリンで見たのと同じデザイン、色使いでしたが、なにせ、
何でもかんでもピッカピカなので、ホクホクでした。なにげにアパートの
管理人に、何でアパートができるのがこんなに遅れたのか聞いてみると、管理人
はきょとんとして言います。

゛このアパートはもう1年以上前からできているよ。゛

ムムッ、何かまた怪しい予感。

早速、学校に行って事務の人に遅れた理由を問い正すと…、

『スプーンが足りなかった』というものでした。

ほとんど理解不可能ですね。
まさに共産主義の共産主義たるゆえんがここにあります。
(つまり資本主義の人間にはわけがわからないということ)

スプーン1本のために『留学サギ』呼ばわりされて、つるちゃん、どれだけ
肩身の狭い思いをしたことか。。。ウオーン。共産社会では一人の学生
つるちゃんより、スプーンのほうが大事だったのですね。

やれやれ、こんな感じで、ほとんど留学生活は猜疑心のかたまりって感じで
幕を開けました。

もう、住めば住むほど、とんちんかんなことがいっぱい。そしてついには
劇的な、みんなも知っているあの一幕が。。。一体どんなことだったのでしょう?


続きはまた来週〜。ワクワク

おっと、来週はつるちゃん、ドイツを離れるのでメルマガはお休みです。
よく見たら3回も抜けます。次回まで、続きを楽しみに待っていてくださいね〜!
みなさんよい春を!
次回は5月29日になります。


それでは、、

  **今週のお料理**
  
  ゛Spaghetti mit Shiitake-Pilze und Tomaten゛
  シュパゲッティ ミット シイタケピルツェ ウント トマーテン
  →しいたけとトマトのスパゲッティ 
  
  【材料】4人分
  乾しいたけ 12枚
  トマト水煮缶 1こ
  にんにく 4片
  たまねぎ 1こ
  ベーコン 4枚
  スパゲティ 320g
  オリーブオイル 適量
  塩・こしょう 適量
  パセリみじん切り 適量


   【作り方】
  1 しいたけは戻して軸を取り除き、薄切りしておく。
 
  2 スパゲティをゆで始める。

  3 たまねぎの薄切りと、にんにくのみじん切りをフライパンに入れ、
    オリーブオイルを加えて弱火で炒める。

  4 ベーコンを3cm幅に切ってフライパンに加え、しいたけの薄切り、
    戻し汁と、トマト水煮缶も加える。

  5 茹であがったスパゲティをフライパンに加え、塩・こしょうで味を
    調えよく混ぜる。器に盛り、みじんパセリを振ってできあがり。


  できあがりー!
  簡単でしょ!? 




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゛食材募集゛は継続中です。ざっくばらんなご意見もこちらのメールアドレス
へどんどんお寄せください。(匿名でもOKです。) →tsuruchan-p@infoseek.jp
   


ステキな一週間になりますように。
発行者:つるちゃん
  

★このレシピで料理する際の切り傷、やけどなどに関しての責任は
 負えませんので、ご注意ください。
★掲載された内容を許可無く転載・引用することを禁じます。
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