[ep-update] Say goodbye to dear old friends... feeling sad, it is the only feeling. 2005/06/18

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タイトル：[ep-update] Say goodbye to dear old friends... feeling sad, it is the only feeling. 2005/06/18

============================================================ 　　　　　　　 [[ e p - u p d a t e s ]] 　　　　　　　edition: 18-Jun-2005 ============================================================ おはようございます。発行人しております、shi でございます。さてさて、見事にまたもやひと月ぶりとなりました。皆様はいかがお過ごしでしょうか。三社祭もおわり、梅雨に突入し、気づくともう6月も後半戦ですか。時間が経つのは早いですねぇ。。。ところで、このひと月の間に、私め、shi に重大発表がありました。 <<<<<<<<<<<<<<<<<< Word of the day >>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>> 突然ではありますが、昨日をもって現在の雇い主での仕事はすべて終了しました。これで証券化ビジネスから一旦身を引きます。ちょっとつらいけど、新しいことに進むので仕方ないですよね。。。　　　　　　　　　　　http://www.emichanproduction.com/ 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　-> "Word of the day" <<<<<<<<<<<<<<<<<< Word of the day >>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>> ということで、この昨日、というのは6月8日。この日を最後に、今までの雇い主様との契約を終了させました。同業他社、信託銀行やこれから新しく作られる信託会社への転職ではありません。ので、証券化ビジネスからもひとたび身を引くことになりました。気づくともう5年この商売をしていたんですねぇ。結構感慨深い物が本人にはあるんですよ。だって、会社も基礎はあったとはいえ、今あるような形態をしていなかったのでそこからの再出発ということでしたから、いろいろな意味で大変でしたし、その苦労をともに過ごしたチームのみんなともう一緒に仕事ができなくなるのかぁ、と思うと、それはそれでつらかったりするんですよ。しかも今回の退社については、会社の内外からいろいろとお言葉をいただいて、改めて、このビジネスで人のつながりを作らせていただき、多くのことを多くの人から学ばせていただいたんだなぁ、ということが実感しました。で、次はもしかして「菊屋の若旦那するんですか？」と皆さんから本気で聞かれました。それはそれで楽しい仕事だと思うし、やりたい仕事でもあるのですが（笑）結婚の前提が「それをしないこと」、ですので、自分でお土産屋を作らない限りは私の若旦那計画は実現できないのです（笑）次の仕事は、といいますと、ファンドオブヘッジファンドの組成、運営をする予定です。が、そもそもそれってなあに、という人も多いと思いますので、 ep-finance で新しいシリーズを組んでご紹介していこうかと思っておりますので乞うご期待。ということで、レビューの紹介です。実は二つ分たまっているのですが、直近のものだけのご紹介に限らせていただきます。 <<<<<<<<<<<<<<<<<< Book Review >>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>> [悪魔のマネーメイキング濡れ手で粟がとまらないギャンブル心理戦術/内藤誼人」 http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4331511030/kikuyaasakusa-22 この本、読み終わったいま、タイトル買いすると失敗した、と思わせる不運な本かなぁ、と正直思ってます。事実、ネット上のレビューをみても、そう怒っている人も散見されます。なぜか。ギャンブルをはじめとする賭け事（ん？逆？ん？ま、いっか）の必勝法は「負けないうちに終わること」という大前提で、心理学的に「ゲームそのものにはまらないようにして、その引き際をどうやって見いだすか。」というテクニックを考えていく、というのが本の実際の目標になっているのですが、タイトルが。。。あれじゃあまるで「心理戦でぼろ儲け！」みたいな、如何にも「ぱちもん」な感じですもんね（笑）ま、それをそもそも信用する方がどうか、という気もしますが（笑）で、内容ですが、うーん、言われてみればそういうものかも、ということが、いろいろな人たちによる「研究によれば」という引用形式でひたすら裏付けしている、というものですので、多分心理学している人たちにしてみれば「なんだよこれ、つぎはぎかよぉお」となるかもしれませんね。そうでない私たちにとっては、ちょうどいいくらいの整理、ではあるのですが。。。確かに、ギャンブルが完全な確率のゲームになればなるほど、永遠につきあえば、収支ゼロで終わる（か、大勝ち/大負けのどれか）しかない以上、私たちの目の前にある、胴元がいるギャンブルにおいては手数料分は必ず負ける前提ですので、どこかで踏ん切りをつけないといけない、というのはわかるんですよねぇ。。。しかし、もしメンタルでなんとかなったとしても、そもそものスキルってどうすれば（笑）　　　　　　　　　　　http://www.emichanproduction.com/ 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　-> "Book Review" <<<<<<<<<<<<<<<<<< Book Review >>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>> ちなみに、この著者、「悪魔の。。。」心理作戦シリーズを書いていて、これ昔買ったのですが誰かに貸したままかえってきてないんです。これも面白いので、そのうち買い直して読み直してご紹介できればなぁ、と思っております。 <<<<<<<<<<<<<<<<<< financial talk >>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>> [企業資産の流動化と信託 : 一般貸付債権信託って堅苦しいけど] やっと金銭債権周りの実例に取りかかろうかなぁ、と思います。まず最初は、という訳ではないのですが、銀行が法人に貸し付けているローン（もしくはそのポートフォリオをまとめて）を、 BIS 規制の対応とか、益出ししないと株主や監督官庁からおこられるからとか、本当にキャッシュがないから、などの諸般の事情で債権を売らないと立ち行かないケースというのが本当にあるようです。ということに限らず（笑）、例えば、ローンをメインの銀行、サブ行、など複数行から出したりする際に誰がシンジケーション団のリーダーをして、誰がローンパーティシペーションをまとめて。。。なんてするときに、面倒が生じるので、メイン行がえいやっと、ローンをだして、それを信託勘定に移して、適当に決めた割合の持ち分の受益権をそれぞれメイン行から買い取る形で実質のローンに参加させる、というのがまぁ、この一般貸付債権信託の本来の目的だったりします。こうすることで、誰が回収するか（中立な信託銀行、もしくはメイン行にまかせちゃえ）、とか債務者に対して誰が貸しているの（名義上は信託銀行、もしくは債務者対抗用件を具備しなければ、このメイン行だから後ろの受益権者の顔が見えないのがグッド）とかが、どさくさにまぎれて償還方法に優先劣後方式とか、人によって償還期間を適当にかえてみたり、など、参加者のリスク負担を柔軟に振り分けたりと、都合のいいことが適当に調整できるので何かと便利、なようです。が、これは債務者がまともに返して、サービシングを行うメイン行がちゃんと信託に入金している限りにおいては、という前提が実はあって、これらのどちらかが債務不履行になった場合には、これはローンパーティシペーションと同じかそれ以上にその債権の処理の仕方で面倒が起きてしまいます。たとえば、債務者が債務不履行になった場合、その貸し倒れの計上とその負担をどの受益者がどれくらい負担するか、というのを検討することになるのですが、あらかじめその辺りを信託契約に収益の分配と同じくらいちゃんと書いていればいいのですが、たいていの場合メイン行より格付けが上だったりするのでいいかげんなことが多かったりします。同様にサービサーたるメイン行の破綻時ですが、代わりとなるバックアップサービサーをつけるとコスト高になるのと、「破綻する前提でスキームを作るのが屈辱なの」で、つけないのが通常ですが、といって、受託者である信託銀行がどれだけ出来るかは、普通なら疑問が残ります。とはいえ、こういった商品は金融機関/機関投資家の間で出回るのが常ですので、暗黙の了解というか、債務者の弁済出来るかだけ（と、本来リスクフリーとして勘案されなければならないはずのサービサーのメイン行の格付け）で決まる格付けに依拠して売買がなされる、というのがすごいよなぁ、と個人的には思ったりします。最後に、昔はこの一般貸付債権信託は会計上のトリックが使えたので、不良債権のポートフォリオの損失先送りのスキームに思いっきり使われていました。と、考えると、これって本当に金融機関のための信託、と言えるのかもしれませんね。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　http://www.emichanproduction.com/ 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　-> "Finance" <<<<<<<<<<<<<<<<<< financial talk >>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>> うーん、こういうことをしているから、銀行ってのは。。。と言われそうな気もしたりするのですが。。。どうなんでしょう？ <<<<<<<<<<<<<<<<<< Music Review >>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>> [In no sense? Nonsense! / The Art of Noise] http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00002598R/kikuyaasakusa-22 このアルバムは、前作で多分ワールドツアーを行った後の 1987年に制作されたアルバムで、基本線として、映画 Dragnet への曲の提供をベースとして、全般的に映画音楽のアルバムを意識した作りになっているようです。オープニングは、ホルン系の管楽器が遠くでなっている横をバイクが今にも走り出しそう、と一生懸命な情景が。。。そして、静寂から一気に高鳴る、あのどこかで聞いたことのあるテーマが。「たーんた、たんたん、たーん！ Dragnet!」そして、とてもテクノなベースにのった Dragnet のテーマ曲が始まるのです。一転ドラムが引っ張りながらもシンセ、映画のワンシーンを思わせる Fin Du Temps 。しかもその中で引用されているキーワード、 How rapid? はその次のトラックのタイトルとなり小声で数人がささやくのです。そのささやき声が消えたら、オーケストラが今にも始まるような様子が展開されて、さて、始めよう、という空気になったら、不思議な音とともに、どこかで聞いたことのあるリズムを使った曲が。そして、いきなり聞こえる「太陽もない」というフレーズ。そう、 Camilla のベースと、Opus 4 のボイスの「日本語訳」を使った、Opus for Four。サンプリングが一くさり終わり、誰かが地下室から去っていく情景から、一転オーケストレーションが場面を盛り上げたところで、物悲しいバイオリンの音色、そしてあのテーマ。「たーんた、たんたん、たーん。」これがインタールードとなって、プロペラ機や人の声を使った AON らしい E.F.L. に続くのです。ラジオボイスに続いて、アップテンポなドラムとヒューマンボイスが印象的な a day at the racesからまたまた静かな、女性のコーラスをメインにアンビエント的に作られた Ode to Don Jose、教会を思わせる雰囲気での少年合唱団のコーラスだけの counterpoint 、機械的な高音での roundabout 727、ホーンの音をいじくり組み合わせた音を使っての ransom on the sand 、そして、アップテンポなホーンセッションをフィーチャーした Roller 1 へと続くのです。 Nothing was going to stop them then, anyway はまたもやコーラスでの小曲で、ふわっとした感じの crusoe に続くのです。このcrusoe も、とてもアンビエントな告ｬになっていて、ピアノと高音のシンセボイスとの掛け合いがとても印象的です。そして、水の音と三たびバイクの走り出す音が入るとともに、電車が通り抜け、プロペラ機も通り過ぎ、ヘリコプターまで。。。そして、ピアノの力強い弾きだしとともに、男性のファルセットをフィーチャーした One earth 。このファルセットは the ambient collection の随所に使われていたものですね。ピアノとオーケストレーションがだんだん曲を盛り上げて行く様はまるで映画のラストシーンかスタッフロールか、という所です。これも偏にAnne が映画音楽に傾倒していっていたからかもしれませんね。 AON の奇想な音の使い方は随所にみられますが、むしろ音楽としてどれだけ聞けるのか、というところにこだわりだした、のかもしれません。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　http://www.emichanproduction.com/ 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　-> "Music Review" <<<<<<<<<<<<<<<<<< Music Review >>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>> で、実は実は、この前のレビューで紹介している、「in visible silence」のほうが AON らしいアルバムなんですよねぇ。。。さてさて、雇い主が変わっても、仕事内容が変わっても、shi は shi のままです。少なくとも気持ちは。でも、仕事が変わると心機一転さらにがんばらないと、と思うので、応援よろしくお願いしますね！ではでは。 ============================================== ep-update: 発行人: shi http://www.emichanproduction.com/ メニューの "main magazine" でバックナンバーと登録/解除をどうぞ。 melcup: 28部 melma!: 2部 emaga: 5部 Mailux: 0部 magmag: 9部すきやねん！: 4部メル天： 6部 ============================================== 本メルマガは転送は変更を加えない限り許可ですが、あわせて、上記サイトからの購読をお勧めください。 ----- ところで、shi は金融専門の ep-finance <http://melten.com/osusume/?m=18930&u=18652> で、資産の証券化について熱く語り、お金に関するもろもろについても深く考えていたり、ビジネス本のep-books <http://melten.com/osusume/?m=18931&u=18652> で、人生生きる為に必要なことってなんだろう、って考えてみたりしながら、 80年代や90年代のポップスの紹介をする ep-music <http://melten.com/osusume/?m=18932&u=18652> で、アンビエントハウスから派生した音楽を追いかけてます。そして、発行人のもうひとつの顔、浅草のお土産屋のお兄さんとしての浅草ガイド、info-asakusa <http://melten.com/osusume/?m=18835&u=18652> も、ぜひご覧くださいね。

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