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タイトル:[ep-update] 人のことが言えなくなった、私の旅行歴。。。  2005/03/16


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        [[ e p - u p d a t e s ]]

       edition: 16-Mar-2005

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おはようございます。
発行人しております、shi でございます。

さてさて、一月半も間隔が開いてしまいました。
ごめんなさい。

言い訳としては、まさに副業(笑)の銀行員のお仕事が
忙しいからなのです。

ep-finance をお読みいただいている方ですと、発行人の副業って
お分かりだと思うのですが、まぁ、「信託銀行」なんてところで働くのですが、
だいたい2-3月というのはいろいろな会社さんがいろいろな事情で
いろいろとされたい時期なものですから、毎年この時期は普通に
忙しいのですが、例の信託業法の改正のおかげで受託の際の作業が
やたらと増えたので、大抵は

- 会社で午前2-3時までいて契約書を見ていたり、レポートを作成したり
- 日本全国を(主に日帰りで!)出張を繰り返していたり
- たまの休みはスキー場でだちょうになってくるくる回ったり(笑)

のどちらかでした。

まぁ、最後はさておき、最初の二つに関しては、日経でも改正信託業法の
影響ということで、受託の際の手間が増えたので通常だと受託の手数料を
下げてあげられていたものが下げられなくなった、みたいな話もありましたが、
本当にそんな感じです。それだけじゃないんですよ。

。。。あああ、このところの信託業法恨み節が止まらなくなっているくせで(笑)

で、そんな中、息抜きで見つけた記事がこれ。。。

<<<<<<<<<<<<<<<<<< Word of the day >>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>
            [英仏滞在1日で献血禁止=80−96年対象に ]

2月に国内初の変異型のクロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)と診断された男性患者が、
1990年に英国、フランス両国に計20数日間滞在していたことが7日、厚生労働省の調査
で分かった。同省は滞在期間が短いことを重視、80−96年の間に両国に1日以上滞在した
人の献血を禁止することを決めた。

 両国は変異型CJDの発生国で、同日開いた血液事業部会運営委員会で対応を協議し
「世界的に最も厳しい措置」(血液対策課)を決めた。日赤によると、献血者が年間数十万人
減る恐れがあり、深刻な影響が予想される。

 現在の献血制限は、80年以降に英国滞在1カ月以上、フランス滞在6カ月以上の人が対象。
新たな制限は一定の周知期間の後に行う。 

                           。。。私、だめじゃん。。。 

           http://www.emichanproduction.com/
                    -> "Word of the day"
<<<<<<<<<<<<<<<<<< Word of the day >>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>

。。。
私も学生の頃は血の気も多かったのでかなりの献血マニアだったのですが(笑)
社会人になって、とんと行かなくなってしまってます。
そういえば、明日会社のそばにくるらしいのですが、
どうも、まだ上記の制限は掛からないらしい。

しかし、この制限って、結構重いと思いますよ。
私もそうですし、多分 30代以上の大学卒業の半分以上は

                     卒業旅行で

行ってますからねぇ。。。

で、思い出した。もうじきですね。あれから10年ですよ。
私もあのニュースをイギリスからの飛行機の中で見ましたもの。

。。。ということで、私も社会人10年が終わったんだ。
よく続いたなぁ。会社はかわったけど(苦笑)

ということで、レビューの紹介です。

<<<<<<<<<<<<<<<<<< Book Review >>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>
  [素人のように考え、玄人として実行する 問題解決のメタ技術/金出武雄」
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/456962457X/kikuyaasakusa-22?creative=1615&camp=243&link_code=as1

「カーネギーメロン大学のコンピューターとロボットの権威が送る、ものの考え方、実行の仕方!」
という感じのタイトルで買ってしまい、その前提で読み進めてみました。

確かに、学者先生らしい多岐にわたる知識と実話を散りばめた読み物で、
それぞれには「ふーん」と思うところはあります。

とはいえ、実は読んでいて大きな疑問が一つあるんです。
この本の主題って、タイトルにある
「素人のように考え、玄人として実行する」
ことが、問題を見つけ出し、それを解いて結論として提示していくことで
うまくやっていこうよ、というものだと思っていたのですが、どうも
その話はほんの一瞬であり、前半で終わってしまっているのですが。。。

いや、後半はだからといって読むに値しないとは言いません。
どうやって物事を解決してアピールして対価を得て次につなげていくか、
という人生のサバイバルに似たことを、アメリカの大学という環境において
行ってきているのか、ということですから、それはそれで比較人類学的な
観点からも意味のあるものだと思うのですが、それって、確かに書き出しに
著者も触れることは書いていますが、後半丸まるって。。。


           http://www.emichanproduction.com/
                    -> "Book Review"
<<<<<<<<<<<<<<<<<< Book Review >>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>

うーん、この本の出来についての分析と原因は、次回ご紹介の本をベースに
する、という大胆な企画なのですが、さて、うまく行くでしょうか。

しかし、本当に、読んでいて自分のポジションが見えなくなった本というのは
つらいですねぇ。。。これを実は、旭川から札幌の移動のときに読んだのですが、
そのポジション探しだけで十分時間つぶしになったのは言うまでもありません。



<<<<<<<<<<<<<<<<<< financial talk >>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>
 [企業資産の流動化と信託 : 金銭債権の流動化の概論]

前回までは不動産の流動化の観点からいろいろと見てみましたが、
今回はアセットクラスで大括りに分けた場合に出てくる、旧信託業法下で
流動化できたもう一つの資産、金銭債権についていろいろと見ていきたいと
思います。

まず、最初に不動産の流動化と金銭債権のそれとの一番大きな違い、というものを
提示するとしたら、基本的な商品に対する発想が異なることから、こうなるかと思います。

「不動産信託は対象資産全体を投資家に移転するのが目的だが、
 金銭債権信託は対象資産の優良部分のみを投資家に移転するのが目的である」

不動産の場合は、投資家に信託全体を売却して、その収益とリスクの配分を投資家間で分け合う
ストラクチャーをとりますが、金銭信託の場合は、特殊な場合を除いて、信託のうち収益とリスクの
優良部分を投資家に転売して、残りの収益とリスクを委託者が保有し続けるという
ストラクチャーを取ります。

その背景は、不動産の場合、そもそも不動産売買の延長であることに付け加えて、
対象資産そのものはキャピタルゲインを除けば何も生むことはなく、その運用という形での
賃貸借という間接的な形で収益を生み出していることをふまえると、不動産そのものに
優先劣後させるという発想はないことから来ているのに対して、
金銭債権の場合には、元来資金調達を行う際の手法としての貸し付け債権の譲渡担保という
発想、すなわち、債権は委託者の手元に残している、という考え方や、資産そのものが
収益を発生させている債権の集合体という、統計学的なアプローチをすることの出来る資産と
とらえた場合に、その集合体の優良部分だけを取り出すことが出来る対象であること、
というものが、歴史的経緯としてあると思います。

さて、こんな風に書いてしまうと、なんのこっちゃ、ということでしょうから、
ちょっとした例示でとらえてみたいと思います。

例えば、「某銀行」が「とある優良取引先」に貸し付けているローンを10本計100億円あるとして、
これを信託に譲渡して受益権化して売却したい、というニーズがあると想定します。
ちなみに、このようなケースは「一般貸付債権信託」として、看做し有価証券扱いになる、
というカテゴリーがあるくらい古くからあってポピュラーなものです。
この場合、その優良取引先の貸付債権の履行見込みがまぁ80%くらいだとした場合、
100億円のうち、80億円分は確実に帰りそうですので、信託受益権を80億円のものと
20億円のものに分割して、受け取る金銭債権の元利金の支払いをもとにする
信託配当の規定を、まず80億円の受益権に優先して支払い、残りを20億円の受益権に
当てる、と規定するのです。そうすると、何となくですが、80億円の受益権は将来に
わたって確実に支払われそうですので、投資家としても丸ごと購入すると
80%しか帰ってこないような商品だったものが、ほぼ100%帰ってくるように見える、
買いやすい商品に

「投資対象の質が向上した」

ように見えるのです。しかも、このときの受益権は、売ろうとしている「某銀行」には
全く影響せず、債務者である「とある優良企業」の返済できるかどうかに依存していることから、
特に「某銀行」が格付けの低い場合には、彼らがマーケットで80億円を調達するときの
金利水準よりも有利な、「とある優良企業」の金利水準で商品が設定されることになるので
その意味でも

「資金調達の質が向上した」

形になるのです。

実は、金銭債権の流動化の目的の一つは、この資金調達の際の信用リスクの変換なのです。
中小企業などの低格付けの企業に対して如何に有利な資金調達のツールを提供できるか、
ということで、この信用リスクの変換がポイントとなるのです。

さて、次回以降は、各論に入っていこうと思います。

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                          -> "Finance"
<<<<<<<<<<<<<<<<<< financial talk >>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>

ということで、本当ですと、お金に関するお話の順序なのですが、
どうせだから、一気に書いてしまえ、とはじめてしまいました。
いえ、ネタが切れた訳ではないんですよ(苦笑)

で、次回はもっとマニアックな世界に行くつもりなのですが、
だんだん読者をおいていっている、と言われそうで。。。

<<<<<<<<<<<<<<<<<< Music Review >>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>
                [System 7 / Power of Seven]
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00004ZB1Q/kikuyaasakusa-22?creative=1615&camp=243&link_code=as1

System 7 が 1995年7-8月にロンドンでレコーディングした、通算4枚目にあたる
このアルバムは、以前よりもさらにリズムとテクノ性にこだわった、という
印象が強まった感があります。

確かに、1s track の Interstate の出だしは、
「あれ?ギターバンド???」
と思っちゃうくらいの拍子抜けをするのですが、それも
最初の数秒だけ(笑)あとはだんだん押し寄せてくるリズム感と音の洪水。

しかも、今まではだいぶSteve のギターに注目が集まるような感が
あったのですが、このアルバムにおいては、ギターの音、よりはむしろ
Miquette のキーボードや、リズムセッションに重きが置かれているのが
はっきりとわかるアルバムに仕上がっています。
いや、むしろその辺りの技術力の高さを今まで感じ取れなかった、という
後悔を感じてしまうくらい、しっかりとしています。

今回も、ミキサーやプロデュースに Alex Paterson やLewis Keogh、Youth 、
Derrick May あたりを迎えている一方で、Detroit の重鎮 Carl Craig も参加しているのは
注目に値するでしょう。
           
           http://www.emichanproduction.com/
                    -> "Music Review"
<<<<<<<<<<<<<<<<<< Music Review >>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>

で、System 7はひとまずおしまいです。
次回は。。。やっと、メジャー路線にって、まだまだマイナーかな。
でも、このレビューは気合いはいりますよぉ。

ところで、ちょっと古い話なのですが、
http://www.zakzak.co.jp/top/2005_02/t2005020722.html 
ってあればいいのですが、要は
「本や週刊誌などを溜め込んでいた男性の住むアパートの床が抜けた」
話ですが、あれって、25年分の溜め込みの結果ですよねぇ。。。
その継続は力だったんだなぁ、と思う一方で、もっと別の使い道も
あったのでは、と思う私でした。まずは、古雑誌の処分をしないと。
今朝も、粗大ゴミの処理をしたし。

さて、年度末。皆さんは忙しいですか?
私は、これからもっとすごくなりそうです。
しかも、4月までずれ込みそう。。。

皆さん、健康には注意してくださいね。

ではでは。

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深く考えていたり、

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ep-music <http://melten.com/osusume/?m=18932&u=18652>
で、アンビエントハウスから派生した音楽を追いかけてます。

そして、発行人のもうひとつの顔、浅草のお土産屋のお兄さんとしての
浅草ガイド、info-asakusa <http://melten.com/osusume/?m=18835&u=18652>
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