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タイトル:[info-asakusa] 浅草のちょっとぶらりと歩いてみると。。。  2004/09/12


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                               - 浅草に来ませんか? -

        vol. 19: 浅草のちょっとぶらりと歩いてみると。。。
                            http://www.kikuya-asakusa.co.jp
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info-asakusa を購読いただきましてありがとうございます。
発行人の宮田です。
このメルマガでは、東京は下町、浅草の今日と明日をお知らせします。

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Asakusa Today:

こんにちは。
皆さんの町では台風はどうでしたか?
浅草自体は特段なにもなかったですが、私が巻き込まれてあちこちで立ち往生(笑)
でも、けがや被災された方も結構いらっしゃるようですのでご無事をお祈りいたします。

さて、このところ、浅草を歩いているとあちこち目に入ってくるのは
「日本に銅、浅草に銅」
というキャッチコピーでレスリングの浜口京子選手のアテネオリンピックでの銅メダル
をお祝いするポスター。

選手団の旗手に起用されたり、アニマル浜口氏のリング外での話題作りも重なって(笑)、
なかなか大変だったと思いますが、本当に良かったですね。

さて、そのアニマル浜口氏の運営するジムは菊屋からちょっと歩いたところにあるのですが、
今月から、菊屋から歩いてみられるお散歩、そんなところから始めましょうか。
http://www.kikuya-asakusa.co.jp/images/map_asakusa.gif
を参考にどうぞ。

今回はまず、菊屋があるのは、浅草のど真ん中にある観音様、正式名称を金龍山浅草寺に向かって
右側の二天門を出てすぐです。ということで、この浅草寺のキーになる建物のご紹介です。

そもそも、浅草寺が観音様とよばれる由来は、ご本尊が
「聖観世音菩薩(せいかんぜおんぼさつ)」
であることからなのですが、ではこのご本尊様はどこから来たか、というと、
ちょうど浅草寺の本堂から仲見世を抜けて、雷門、正式名称風雷神門を抜け、
そのまままっすぐ 200m くらい進んだ左にある、駒形橋あたりがその昔(西暦で 628年)
浜辺でそこから船でこぎだした漁師が海から拾い上げてきたのです。

ちょうど 11月 3日の「東京時代祭」でその時の故事を説明する山車が出ますね。

さて、浅草寺には「風雷神門」と、「宝蔵門」、そして「二天門」があって、
どうしても「雷門」の方がメジャーで、宝蔵門も目立つんですよね。

945年に創建されたこの「風雷神門」は雷門通りを背にして、浅草寺の本堂を望む
ように見たときに門の左には雷神、右には風神がそれぞれ祀られているのですが
1865年の火災でかろうじて二神像の頭部のみを残して焼失したのです。
言い換えると、門はそのときの火災以来焼失したままになっていたのですが、
昭和35年に松下電器産業の松下幸之助氏の寄進で、95年ぶりに再建されて、
今の姿になっており、明治から大正のあいだは幻の門だったのです。

そして、「宝蔵門」、当初は仁王を納めていたところから仁王門と言われ、
平安時代の中期から建てられていたと伝えられています。
1649年に徳川家光によって、本堂などと共に木造では最後の楼門として
建築されたそうですが、幾度とあった江戸の火災や関東大震災をくぐり抜けたものの
1945年の空襲で本堂と共に一度焼失してしまったのです。
その後、前述の雷門同様、1964年に、こちらはニューオータニホテルの大谷米太郎氏の
寄進で復興されたそうですが、そのときの工事の総額、当時でなんと1億5000万円とか。
今は浅草寺の宝物の収蔵庫になっているので宝蔵門の名前がついています。

宝蔵門といえば、本堂から見ると見える大きなわらじと、なぜか浅草なのに「小舟町」と書かれた提灯。
提灯は本堂の落慶30年記念開帳を慶賀し、1684年から1687年に寄進して以来、日本橋小舟町の
伝統になっているとか。
わらじは、片方だけの大きさが長さ4.5m、巾1.5m、重さ400kgもある大きなもので、
山形県村山市の「奉賛会」から奉納されたものです。
なので、たまに、山形県村山市の物産品展が境内のなかで行われるのです。
現在のわらじは1998年に新しく奉納されたもので、だいたい10年ごとの奉納ですので
次は 2008年でしょうか。前回の架け替えの作業は結構見物でしたよ。

それに対して、「二天門」、はっきりいって、前述の二つに比べて地味、というか
人に説明してもすぐに「ああ、あれ。」とわかってもらえないのですが、
実は 1618年建立されたものがそのまま現存していて、国の重要文化財にも指定されてる
浅草の木造建築物では一番古くて歴史的に意味のある門なのです。
そのためか、門の周囲5m 以内での喫煙は禁止、すぐ隣に消防署があったくらいなのですが、
現在消防署は立て直し中で、しかも歴史的埋蔵物がありそうということでその発掘作業中です。

また、「二天門」という名前は「日光東照宮」のそれのほうがメジャーではあるのですが、
浅草の「二天門」ももともとは江戸の初期に浅草寺の境内に東照宮が建てられた時に
「随身門」として建てられ、東照宮が今の三社神社(浅草神社)に合祀され、また明治の
神仏分離令で門の名前も「二天門」となったのです。
門の中にいらっしゃるのは増長天と持国天の二天像です。

お寺の建物としてあるのが「本堂」と「五重塔」が一番目立つところですね。
「本堂」は前述の観音様を拾い上げた漁師が、これを土地の長であった土師中知に
見せたところ、それが観世音菩薩と知って自宅に安置し礼拝供養したのがそもそもの
始まりで、645年に勝海上人が本堂を修復して、本尊を秘仏として以来、この地に
「本堂」として観音様を守り続けている訳ですが、江戸といえば火事が多かったので
幾度となく「本堂」は焼失しているようです。で、一番最後は東京大空襲で、
復興は1958年に再建されたのです。

「五重塔」も945年に建立されたのですが、こちらも江戸の火災により焼失すること
数度、そして東京大空襲でも焼失し、1973年に再建されています。
ちなみに、この五重塔、希望する信徒の永代供養のためにお位牌を霊牌殿に安置しています。
既に一万数千の位牌が納められ、なおかつ、生存中からの申し込みも出来るので、
芸能界など浅草ゆかりの有名人の名前を書いたお位牌も多く見ることが出来ます。
現在も申し込みを受け付けていますし、うちの先代も一時期入っておりました。

ということで、浅草散歩、続きは次回まで。

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Asakusa Tomorrow:

で、9月のこれからの浅草の予定は。。。特にないんです。

この間のサンバでも、
「これって毎週やってるんですか?」
と聞かれたのですが、さすがに毎週やられると(笑)

ということで、段々食べ物もおいしくなってくる秋に向かって
準備しましょうね。

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Off-the-Track:

ということで、ちょっと今回はメジャーどころをご紹介しました。
次回から、段々コアな浅草を紹介できればと思っていますので乞うご期待!

菊屋では、東京のお土産や、観光の疲れた足を一息休める
冷たいコーヒーや、氷や生ビール、お食事など準備して
皆様のお越しをお待ちしております。

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