メルマガ:国際共通語 エスペラント
タイトル:【Esperanto】第63号  2003/11/21


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 国際共通語 エスペラント     Lingvo internacia, Esperanto.

 第63号 2003年11月21日       毎月第3金曜日発行


                  http://www5d.biglobe.ne.jp/~hel/jp/index-j.htm
                              mailto:hel@msd.biglobe.ne.jp

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  Saluton!! (サルートン:こんにちは)読者の皆さん、エスペラントのメル
マガに登録いただき、ありがとうございます。国際共通語の世界に旅立ちませ
んか?

 なお、特にこういうものを取り上げて欲しいというものがあれば検討します
ので、HEL宛にメールを送ってください。( hel@msd.biglobe.ne.jp ) 皆さん
の意見も取り入れて充実したメルマガを作っていきたいと考えています。
 また、初級講座の原稿を作ってみたい方がいれば、HEL宛にメールを送って
ください。前向きに検討していきたいと思います。

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 エスペラント語入門講座 No 8  

 前回は接頭辞・接尾辞がたくさん紹介されていましたね。実際にはどんな
形で使われてきたか、ザメンホフがエスペラントを発表した第1書の序文を
見ると、次のものがあります。前回の一覧を見て復習しましょう。

malkonfido = mal + konfido( 信頼) :不信
grandega = grand (大) + eg-a:きわめて大きい、甚大な
homaro = hom (人) + ar-o:人類

 ザメンホフの詩 La Espero, 集会でよく歌われる歌ですが:
flugiloj = flug(飛ぶ) + il-oj :つばさ
kolegaro = koleg (同僚、仲間) + ar-o:仲間(全体)
kolektig^as = kolekt (集める) + ig^-as:集まる
lacig^os = lac (疲れた状態) + ig^-os:疲れる(未来形)
efektivig^os = efektiv (現実の) + ig^-os:現実になる(未来形)

 集会の歌ではもう一つ、グラボウスキーの La Tagig^o を見ると:
tagig^o = tag(日) + ig^-o :夜明け
fratar' = frat (兄弟) + ar'(=aro) :兄弟たち(集団)
migrado = migr (めぐり歩く、移住する)+ ad-o:さすらい
maldolc^a = mal + dolc^a (甘い、気持ちよい):苦い、つらい
reson' = re + son'(=sono, 音、音響) :反響

 ついでに雑誌の記事見出しを見ましょうか。UEA(世界エスペラント協会)
malferme = mal + ferme (閉じて) :開いて(これは表紙をめくって=開いて
現れる第1ページをこう表現しているので、ここに巻頭記事が出ます)
malegaleco = mal + egal(平等、等しい) + ec-o:不(非)平等
gepatra = ge + patra (父の) :父母の、両親の
gepatra lingvo:親から受け継いだことば(言語)
multobligi = mult ( 多い) + obl + ig-i:何倍にもする、増やす(コピーする)
membraron = membr(メンバー) + ar + on :会員(全体の集団)を
multobligi la membraron de UEA:UEA の会員を拡大(すること)
repacig^o = re + pac (平和) + ig^-o :平和回復、和解
informilo = inform (知らせる、報道する) + il-o:ニュース(機関誌など)
 Monato  10月号の記事見出しでは
malgrandig^o = mal + grand (大きい) + ig^-o :小さくなること、減少、低下
がありました。

 こうして見ると、mal-, -ig^, -ar などはよく使われていますね。ほかの
ものもそれぞれ使える場面があるものです。使ってみませんか。

 さて「エスペラント(Esperanto) 」の意味はもうご存じでしょうね。
「希望する人」だと言われていますが、分析すると
esper-i :希望する    -ant (分詞接尾辞;現在進行) 
の二つの要素が結びついて、それに名詞語尾 -o がつき、
「希望するもの(人)」になりました。ザメンホフが「国際語案」を
発表したときの提案者の匿名が Doktoro Esperanto (エスペラント博士) 
だったので、この言葉がエスペラント(語)と呼ばれることになりました。
では次にこの分詞接尾辞にかかりましょう。
 分詞接尾辞は動詞に結びついて、動作のあり方(能動、受動)と時間関係
を示します。表にすると次のようになります。

            能 動       受 動

進行(継続)      -ant-        -at-
          ・・・ している    ・・・ されている

過去(完了)      -int-        -it-
          ・・・ した      ・・・ された

未来(未然)      -ont-        -ot-
                    ・・・ しようとする    ・・・ されようとする

 この接尾辞は動詞語根の後ろにつき、そのあとには品詞語尾がついて
名詞、形容詞、副詞などの役を果たします。分詞接尾時が多く出てくる
ザメンホフの La Espero  の例を見ましょう。

glavo sangon soifanta     血に飢えた(飢えている)剣
次のようにすれば日本語と同じ語順でわかりやすいのですが、詩の形を
整えるため上のようになっています。
sangon soifanta glavo 
血に  飢えた 剣

mond' eterne militanta    永遠に戦い続ける(戦っている)世界
わかりやすい形は
eterne      militanta             mond' 
永遠に  戦い続ける(戦っている) 世界
pacaj batalantoj              平和の戦士(戦うもの)たち
popoloj dividitaj = dividitaj   popoloj
                      分かたれた  人々
なお上に出た mond'(=mondo)は、(詩ですから)母音の数を合わせるための
必要があって、名詞語尾 -o を省略したものです。

では今日はこのくらいで (^^)/~~~   (北極星)

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※エスペラントの行事告知板

 各行事の案内のURLは,関西エスペラント連盟のウェブサイト
 http://www2u.biglobe.ne.jp/~kleg/ の行事案内のリンクも参照してください。

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 ※ 読者からのお便り

山口さんという方から、お便りが来ました。
みなさんもお気軽にメールを送ってください。

> つい最近「まぐまぐ」のメールマガジンで貴団体を知りました。すでに貴団体のメー 
> ルマガジンで解説されているかもしれませんが、以下質問です。

いつも購読していただいてありがとうございます。


> 現在のエスペラントとザメンホフのエスペラントは変わっていないのでしょうか。
>  たとえば、patrinoやvirinoはpatroやviroの女性形で、きわめて合理的ではありま 
> すが、男尊女卑(あるいは「聖書」)のかおりがプンプンし、きわめて抵抗感があり 
> ます(女性には特にそうではないでしょうか。ある人にきくと、実際に文句を言う人 
> は多いようです。それでも相変わらず patrino, virino だそうです)。そんなこと 
> をいちいち言っていたらエスペラントはとっくに滅んでいたかもしれませんが、それ 

色々な人工語案は、基本的な土台がしっかりとしてなかったので、自己崩壊したという
歴史はご存知と思います。16条の文法や基礎的な土台となる部分は、不可侵であ
るが、その他の部分は、自由であると私は考えてます。
どの民族にも平等にというのが、エスペラントを使うということに対する基本的
な考えということと認識してますので、誤解を生じない限り、日本式エスペラン
トにしようが、非ラテン系の語彙を合成した単語を作っても自由と私は考えてい
ます。もっとも、100年以上の歴史のあるエスペラントの美しい文章にたくさん
出会ってからのことと思いますが。。。
しかし、ことばというのは、誰かに強制されてできあがるものではなく、色々な
エスペランチストの交流の中で、自然と形成されていくものとも思います。
合理的で使いやすいと皆が感じるのであれば、自然と淘汰されるものとも思いま
す。
男女同権、男尊女卑のにおいがするというのであれば、そういうことはやめるよ
うに自らが主張していけばよいと思います。誰かに決めてもらうのでなく、自ら
が主張、運動していくべきものと思います。皆が共感、あるいは一部でもいいで
す、そういう輪を少しずつ広げていく努力してはいかがでしょうか?
googleなどでriismoを検索してみてください。同じような考えの人がいると思い
ます。連絡をとってみてください。
http://www3.ocn.ne.jp/~gthmhk/riismoj.html
を参考にしてください。


> でもザメンホフの時代のままでは将来性はないと思います。人工言語ではあっても言 
> 葉である以上、変わらざるを得ないと思いますが、時代の変化にはどう対処している 
> のでしょうか。ローマ法王のように、国際エスペラント協会が取り仕切っているので 
> しょうか。

誰も仕切っていないと思います。自然淘汰だと思います。
La Akademio de Esperantoで色々な諸問題に対する見解を文書にして出しては
いますが、単なる勧告でしょう。何の強制力もないと感じてます。


>  コンピュータを典型とする新しい用語(英語の三文字略語など)は誰が決めるので 
> しょうか。ダウンロードとかDTPとかDVDとかは何と言うのでしょうか(ESS: Eldono 
> sur skribtablo? DVD: Digitale varia disko?)。そういう辞書(あるいは最新のエ 
> スペラント辞書)、あるいは単語の作り方の参考書があれば教えてください。ちなみ 
> にDTPのフランス語は、フランスではPAO、ベルギーやカナダのケベック(DTPの出現 
> 当初はe'ditique、現在は違うかもしれません)では別の表現をしています。

色々な人が提案していて、定説はないと思います。
しかし、コンピュータ用語については、
http://joostje.komputilo.org/KompLeks/html/DEFAULT.html
に強力な辞書がありますね。
私は、これはなかなかよいと思ってます。
どこかで見たような単語があります。
googleなんかで、適当な単語を検索してみてください。
ちなみにgoogleは言語をエスペラントに指定して検索できます。

>  
> 1960年代にエスペラントを学んだことがありますが、その後ほったらかしのままで、 
> 忘れてしまいました。インターネットのお蔭でふたたびやる気になりました。当時は 
> エスペラントはちょっと古臭い感じがしていました(教科書の解説に、かつてはエス 
> ペラントは無政府主義者の暗号として使われていたとか)。余計なことですが、 
> 1950年代にはまだ、700年以上前(?)の『枕草子』を肌で感じることができました 
> (うす暗い廊下をボンボリをつけて云々)。1968年以前と以後は別世界になってしま 
> いました。昔はよかったのかな、とは思いますが。


エスペラントで何をやるかというのは、千差万別ですね。やはり、国際交流、
色々な人たちとの心の触れ合い、交流による偏見の解消というのが、メインに
なるのかなと感じてます。

(文責:横山裕之)

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 ※苫小牧エスペラント会より

Karaj samideanoj, 
11月の文化交流センター(IV-Placo)の例会は
25日(火)18時30分からです。
 なお、12月の予定について、出席できない日のある方はお知らせください。
参考までに:
札幌エスペラント会ザメンホフ祭  12月6日午後 かでる2・7 にて
北海道エスペラント連盟委員会   12月13日17時


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※「中四国だより」より

***  和歌山県国際交流協会の総合学習での「国際理解教育」参入への取
り組み現況とエスペラント  ***

  全国にある国際交流協会は不況下の予算減少と基金による利子減少等で苦しんで
おり、民間の国際交流団体の智恵の導入による活性化を急いでいる。すでに青森県
では国際交流協会が消滅した。今後、全国で1500人いるといわれるプロパーの
協会就労者のリストラも囁かれている。和歌山でもNGO国際交流グループの智恵を
導入し、協会の贅肉落しなど活性化を急いでいる。先般、昨年に引き続き、協会に
参入の県下の国際交流グループが集まり論議をかわした。この議長役に私が務めた
ことから、活性化の一つとして、総合的学習に関し「国際理解教育」のプログラム
を学校に提示する作業委員に選ばれた。和歌山県では、総合的学習の国際理解教育
が浸透していなく、教育現場から国際交流協会に指導・援助の要請が多数届いてい
る。問題は、開発教育等から出ている教材、地域にいる外国人の利用、姉妹都市、
地域の国際交流グループとの連携、国際理解のめざすもの(理論構築)をどのよう
に発達段階別にコージネートし、プログラム化するかということです。しかし、欠
落する難点は、国境を越えた市民とどのように出会い、係わっていくか。ここが欠
落すると、自立した交流と、そこから産み出される国際理解が進まないことになる
し、総合学習のめだす「生きる力」の教育に至らない。フォトランゲージや「世界
がもし100人の村だったなら」等による日本人同士の内輪の勉強やアクティビ
ティーだけでは、国際理解は得られない。では、英語で国境を越えた市民連体で国
際交流をうまく進展させ得るのかというと、現場の先生方も困るようである。幸い
委員に選ばれたこともあり、エスペラントをアッピールし、導入を試みたいと思っ
ている。これは宝くじ協会からの補助金により(600万円?)3年間でカリキュ
ラム造りをめだすものである。勿論、現場の先生、和大教養学部の先生、教育研修
センターなどとのすりあわせを経ながら進めていく計画のようである。江川治邦/
和歌山

***  エスペラント放送局の編集長と講演旅行  ***

  エスペラント放送局の編集長と講演旅行。三好鋭郎(えつお)


 「ポーランドの軍隊」や「ニッサン」などの公用語がつぎつぎに英語化され、進
展するすざましい勢いへの対抗方法を日夜模索していて、私はマスコミを動かす以
外に道はないと思うようになった。

二年前のザグレボの世界エスペラント大会で、エスペラントのラジオ放送局の編集
長と聞き手の会に参加していて、彼女たちを招くと、マスコミが取りあげるのでは
ないかと考えた。また、日本のエスペラント事情や我々の文化などを世界に紹介し
てくれると期待し、十月の前半、ラジオポーランドのB・ピエットシャックさん、
中国国際放送のJ・ユウさん、ラジオハバナキューバのM・ゴンザレスさんを招待し
た。

 講演会「エスペラントで、お国事情」には、東かがわ市の公民館には七十名が集
まり、それぞれの国の面積とか人口などの話を続けたために、「ホームページで調
べられる話は少なくし、なぜ・いつ・どのようにエスペラントを習ったのかなどの
体験談が聞きたい」と指摘された。約五十名が参加した高松の厚生年金会館と、約
七十名が訪れた東京の学士会館で、その経験を活かせることができ、終了後も大勢
が会場に留まる余韻を残す講演会となった。

 ホーランドは共産体制の時代においても他の東欧諸国に較べて、自由な思想が尊
ばれており、東欧で最も明るい雰囲気が漂っていたという。そして、高度に発達し
た日本を目標とし、努力を続けているとのこと。北京では来年の第八十九回世界エ
スペラント大会が行なわれるが、活性化への起爆剤にすべく日夜協議が続けられて
おり、大会を踏み台として飛躍しようとしている。キューバでは、若者のアメリカ
文化への憧れが感じられる一方で、経済的な苦境の中にも、老人や身障者の福祉に
熱い国の支援があり、自らの国に対する誇りを強調した。

特に、英国のBBCラジオの「六十人に一人が葉書などで反応する」という統計か
ら、ラジオポーランドでは年に約三千通の便りがあり、世界中で約十八万人が聞い
ているとの話に興味が示された。結果、中国国際放送には十二万人のファンがい
て、ラジオハバナキューバでは中国よりやや少ないという。

 次は、ピエットシャックさんがエスペランチストになった特典である。彼女が
ボーイスカウトをしていた少女時代に、大本をポーランドに紹介したポーランドテ
レビのディレクターで、元世界エスペラント協会の副会長だったドブズィインス
キーさんに勧められ、十一歳からエスペラントを習い始めたという。その後、有名
なエスペラント活動家と結婚し、国営のエスペラント放送局に勤務するようにな
り、三十年も前から編集長の職につき、エスペラントとの関わりが人生のすべてだ
という。

 ユーさんは、エスペラントを習えば北京で就職できるという広告を見て、努力を
続けて難関を突破し、憧れの北京での生活が始ったという。想像を絶する至難な北
京への道をエスペラントによって射止め、文字どおり人生目標達成の手段になった
という。

 ゴンザレスさんは、十二歳の娘さんに対し誕生日からエスペラントで会話し、旦
那さんがスペイン語で話しかけ、生まれながらエスペラントとスベイン語を操る
「デナスカエスペランチスト」になったという。そのお陰で、この夏のスエーデン
での世界エスペラント子供大会に参加でき、貴重な国際経験をさせることができた
という。

 この夏、私はエスペラントによる石碑建立のためにポーランドのマルボルク市を
訪れ、同市長から予想外の熱心な投資要請があったことだ。ドイツ語やフランス語
さらに英語のできる人材が、月給三万円から四万円で採用できること、好条件で使
われていない工場が借れて、用地はいくらでも無償で提供されること、東欧にはた
だ一つしかない不凍港グダニスクから至近距離にあり、中国などから安い運賃で部
品が持ち込めること、来年の五月には欧州連合(EU)に加盟し、ローマ・パリ・ロ
ンドンまでが四国札幌間に近いこと、失業率が三十パーセントを越えていて、「ス
ワニーのためには最大限の支援をする」という市長のお墨付きがあること。などな
ど予想外の要請だったが、エスペラントが縁で最適の進出地に飛び込んでいたこと
になり、成功条件が揃っていることに驚いている。問題は、欧州諸国への宅配体制
如何にかかっており、ステッキバッグ「イージースワニー」の欧州への供給地とし
て、真剣に検討中だということを述べた。

 さらに、今年の五月の取締役会において、私が発明したステツキ・バッグの十種
類の特許権を放棄する条件で、同「イージースワニー」の利益の一割を、私の人生
目標のために支出できることが決議されたことを披露した。スワニーがエスペラン
ト運動に参画でき、戦争のない世界平和へのきっかけになれるなら、こんな光栄な
ことはないと全員の賛同を得たことに触れた。エスペラント運動はアリが英語とい
う象に挑む不可能に近い挑戦だが、「言葉の不公平を無くしないと、世界に平和は
訪れない」といわれる歴代教主のお言葉と、故日出口出麿師の「捨て身になればど
んな力でも頂ける」とのお示しを信じて、全身全霊を捧げる覚悟であることを、各
地で表明する講演旅行となった。

 
 エスペラント宣伝の難しさ各地で体験。三好鋭郎(えつお)
  

第90回日本エスペラント大会への参加を目指したが、キューバのマリッツァから、
一週間前になってビザが取れないと言ってきた。あわててキューバの日本大使にメ
イルで嘆願し、最初の危機を回避した。次に現地の航空代理店が未熟で、メキシコ
とロス経由の便を二重に予約されてしまい、大阪成田間の帰り便が予約できず、融
通のきかないコンピューター予約システムに振り回された。さらに、キューバ人は
米国を経由できないことから、欧州周りも模索しつつメキシコとカナダ経由で来日
できた。

 まず、高松と横浜の市役所と京都府庁の記者クラブに記者会見を申しこみ、それ
ぞれ22、17、20名分の資料(記者会見要請状、3人の経歴、旅程、講演会案内、私の
朝日新聞の記事など)を送り込んだ。しかし、高松では1人として記者が現われず、
全身から血の気を失いつつも、自らに鞭を打ち四国新聞社に押しかけた。突然だっ
たが編集局長が出てきて、8日には「エスペラントに親しむ」と、3人の編集長がカ
ラー写真で紹介された。また、四国・朝日・読売・毎日・日経新聞の高松支局を事
前に回り、それぞれの新聞で編集長の来日や、講演会について紹介された。

横浜市では、まず観光コンベンションセンターを訪れ、横浜市の魅力などについて
取材したあと、市役所での記者会見にのぞんだ。東京・産経・横浜新聞の取材を受
けたが、2007年の世界エスペラント大会が検討中だったことから、残念ながら3人
とも引き上げてしまった。

 京都府庁の記者クラブでは、大半の資料がゴミ箱に捨てられたのか、取材してく
れたのは京都新聞だけだった。しかし写真も撮ってくれなかったので、その足で同
新聞社を飛び込み訪問したが、「明日からの日本大会を報道するので」と丁寧に断
られた。

 結果、大会中に中外日報社から長時間の取材を受け、京都新聞とのインタビュー
も実った。また、「FM東京」から電話取材をうけ、13日の朝の「モーニングフ
リーウェー」で、編集長の来日やエスペラント運動について全国に生放送された。

 各界の方々のお世話を頂いて、日本エスペラント大会での大本五代教主の挨拶
や、ノーベル経済賞受賞者のゼルテン教授などの講演風景が、NHKテレビの関西版
で流れたことが、何よりも嬉しい。

  結果、59名の記者に資料を「投げ込み」(業界用語)し、1割ほどしか実らなかっ
たことになる。首相が「英語を第2公用語に」というような国であり、エスペラン
トの可能性はないと思われているようだ。マスコミの冷ややかな対応に発奮し、
「突破、突破」の精神を高揚しつつ、逆風に立ち向かう挑戦意欲が沸いてくる旅と
なった。

 先々週から始った、3人の編集長たちの日本経験や取材が、軽やかに電波に乗っ
て、世界に発信されているのを聞くのが楽しみだ。

 最後に、大本の川村さん、矢野さん、西永さんの献身的なご協力、また各地のエ
スペランチストや世界連邦の方々のご支援に、衷心より感謝申し上げます。


***  ザメンホフ祭・JEI愛媛支部  ***

 ザメンホフ祭・JEI愛媛支部総会を2003年12月14日(日)12時から1
6時まで松山市一番町国際ホテル松山1階レストランで開く予定。会食、地域活動
・図書などの情 報交換、新年度会費集め、が主な内容。当日会費(会食)120
0円、

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  中野英子   NAKANO Eiko
  e-mail  eichan@muh.biglobe.ne.jp
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***  岡山エスペラント会ザメンホフ祭  ***

 場所:三沢料理教室
    岡山市大供表町3−21
    電話 231-6806、Fax 231-6895
 日時:12月13日(土曜日)15時〜
 会費:\ 2 000、飲酒者は+ \1 000
 主な内容:06年に日本大会を岡山エスペラント会が担当する可能性
 について協議。その他、懇親。
 お返事は上記の電話、Fax またはE-mail :
 kuirmisa@estate.ocn.ne.jp または
 hideki.harada@nifty.ne.jp 宛でお願いします。


***  香川エスペラント会・ザメンホフ祭  ***

 とき: 12月13日(土曜日) 夕方の6:00〜9:00
 ところ: 高松市民文化センター 5F 美術室
 講師: 中西健仁さん  (四国学院大学非常勤講師、元青年海外協力隊隊員)
 演題: 「ケニアの生活について」
 会費: 1.000〜1.500円(夕食付き)
 問い合わせ先: Kiyoyuki.Kosaka@ma2.seikyou.ne.jp

***  Esperanto Radio Arkivo  ***

新しくできたWEBページです。
http://radioarkivo.org/

下記エスペラント放送の録音がMP3形式のファイルで保存されるようになり
ライブ放送のため決まった時間(それも深夜や早朝)しか聞く事ができなかった
エスペラント放送をオンデマンドでいつでも聞く事ができるようになりました。
Real Playerをインストールされていない方もお聞きいただけると思います。

ラジオローマ
ライブでは日曜の午前5時から20分
サッカー中継でエスペラント放送が中断されていましたが再開されたようです。

ラジオハバナキューバ
ライブでは月曜の午前0時から30分
インターネットではブーという音が入って音質も悪い時があります。
Arkivoで保存されているのは短波からの録音をソフトでノイズ除去
されているようで聞きやすいです。
2-nov-2003 および26-okt-2003 の放送では各々10分ぐらいから日本大会の
報告などがあります。

バチカン放送
ライブの放送時間はサマータイムの終了で今までより1時間遅くなりました。

Radio 3ZZZ (メルボルン)
この放送はオンデマンドで1週間以内はいつでも聞く事ができますが
それ以後もArkivoで聞くことができるようなります。
英語圏のオーストラリアでもエスペラント放送があることは
エスペラントのPRになると思います。

この Arkivoのページにない過去の放送がYahoo ! groupsに保存されて
いるものがあります。

 Oftajn Demandojnのページからは豊中エスペラント会のサイトの
エスペラント放送のページ(エス版)へもリンクが張られています。

***  東京周辺の皆様へ  Zamenhofa Vespero ご案内  ***

第11回エスペラント祭ご案内

東京周辺の皆様

都区内エスペラント会連絡会では恒例のエスペラント祭 (Zamenhofa Vespero) を
下記の通り行います。お誘いあわせの上、是非お出かけください。

日時 12月6日(土)13:30-17:15
会場 早稲田奉仕園 キリスト教会館 6階7-ABC(アバコブライダルホール隣接、
昨年と同じ会場) 東西線「早稲田」2,3b番出口徒歩5分 新宿区西早稲田2-3-1
会費 1000円、600円(学生、障害者)
主催 都区内エスペラント会連絡会
主なプログラム
講演 ポンピリオ氏 「Mia vivo en Japanio」
(日本語通訳中村大真氏)
活動報告 帝京平成大学エスペラントサークル
新人紹介、外国人エスペランチスト挨拶、テーマ別懇談:「エスペラントの楽し
み」
「Ni g^uu Esperanton per komputilo!」「やさしい会話」など、
書籍オークション
2次会 17:30 より会場そば「VIA」にて 3000円

問合せ:東海林敬子 電話 03-3827-7049
116-0013 荒川区西日暮里3-7-15

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 編集長より:

 皆さんのメールや掲示板のカキコミの内容を盛り込みながら、エスペラン
ト講座だけでなく、インターネットの特性をいかした双方向の読者参加型の
充実したメルマガにしたいと考えています。これからもよろしくお願いしま
す。

 エスペラントを使ったホームページ等の紹介や文通紹介も受け付けます。
 自薦、他薦何でもかまいませんので、是非、このエスペラントのページを
メルマガで紹介して欲しいとか、「エスペラントでの文通を求む」というの
をメルマガで紹介して欲しいというのがあれば、簡単な紹介文をつけて、メ
ールや掲示板のカキコミでご連絡ください。

 このメールマガジンやエスペラントについての質問、ご意見等ございまし
たら、遠慮無くメールや掲示板に投稿してください。特に、初心者の皆様か
らの投稿を歓迎いたします。中級者の方からでも構いません。わかる範囲で
お答えいたします。日本語でもエスペラントでもかまいません。
 気楽にお越しください。

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     国際共通語 エスペラント   Lingvo internacia, Esperanto.
     http://www5d.biglobe.ne.jp/~hel/jp/index-j.htm
   「エスペラントよろず相談室」(掲示板)
   http://www66.tcup.com/6607/helesp.html
     mailto:hel@msd.biglobe.ne.jp
     編集部:北海道エスペラント連盟(HEL)メルマガ編集局
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※「エスペラントの普及」というのが、我々の連盟の第一の目的ですので、その
主旨に沿ったものであれば、自由に転載して構いません。ただし、北海道エスペ
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