メルマガ:仇花の記憶〜ショタやおい雑話〜
タイトル:仇花の記憶 08/08/10 173号  2008/08/10


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仇花の記憶〜ショタやおい雑話〜

第五巻拾五回  毀誉褒貶の立ち位置
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御機嫌よう。葡萄瓜でございます。
さて、つらつらと綴って参りましょうか。

先日来筆者も公に書評子で御座いと看板に書き
添えてネット上で活動しておりますが…本当に
評価の匙加減と言うのは難しいものです。
物語の場合、概略が付記されていなければ幾ら
評したとしても言葉は確実に空回り致しましょ
う。ですからそれなりに…それこそ本のカバー
袖などに付記されている梗概の引き写しではな
く評者なりに噛み砕いた粗筋を記して一助とす
る事があるのですが、粗筋で総てを語ってしま
わない様に、と言う引際が難しい。
本を読んだ様に感じさせてしまう粗筋ではなく、
読んだ上で更に深く本文を読みたくなる粗筋を
紡ぎだすと言うのは、実際やってみると難しい
ものです。愉しい作業ではありますけどね。

さて、粗筋と等しく、否それ以上に難しいのは
矢張り作品の評価でありましょう。明確な物差
も分銅も無い状況から評者なりの美意識で作品
を評するというのが恐らく現在の主流でありま
すね。ですから甘口もあれば辛口もある。幾人
かの書評子の合評によってまた違う糸口が見出
される事もありましょう。
然しながら、ここで忘れてはいけない一点があ
ります。
レビューと言う場面においては、書評子は表舞
台に立っていても黒子なのです。作品の引き立
て役としてのみ存在し得るのです。
確かに書評子の言葉を経由して人心が動かされ
る事はありましょう。しかし、それはあくまで
も評した作品を経由しての事。書評子の思想に
ピタリと寄り添い共鳴しているからではありま
せん。
そこを勘違いして自分の見識こそが唯一無二の
物差であると錯覚してしまうと手痛い竹箆返し
のみが待っています。
辛口の書評子を自任するならば、先ず自分の在
り方にその切っ先を向けるが吉かと。実行する
には難しい事ではありますが。
いや、一つだけ忘れる事がなければ容易く実行
できる事でありましょう。
作品に対する真摯な愛着さえ忘れなければ、き
ちんとした評価を下せる筈です。言い方を変え
れば愛着を持たずして自分の見識を押し付ける
様な姿勢を取ってしまわない様にすればきちん
とした評価を導き出す事が出来ましょう。
書評子の好み=普く好みの平均値ではありませ
ん。書評子も又一読者であると言う事を忘れて
しまえば、無いもの強請りを拗らせてしまった
としても不思議ではありますまい。
育てる、そして評者も育とうと言う心意気無し
に無いもの強請りを繰り返しても、それはただ
土壌を痩せ枯れさせる行程に他なりません。
一歩退いて見守りつつ、評者自身の見識知識も
深めて改めて対峙すれば、新たな発見が生じる
可能性とてございます。それを放棄しての無い
もの強請りを辛口と称するのは、如何なものか
と。

確かに時には主義主張からの立場に立って作品
を評さざるを得ない局面もありましょう。然し、
主義主張の間尺に合う様に作品を曲解する事と、
作品を評価しつつ主義主張の立場から解説を試
みる事は違うと愚考致します。主義主張の視点
を想定して描かれた創作作品は元々無いと心得
ておきませぬと。
然様、間尺の基準は作品にあります。
評者それぞれの心の中にあるのではありません。
作品を在るべき所に置いて味わった上で始めて
主義主張と対峙させてみましょう。見出せなか
った何かが見出せる筈です。それが何ものであ
るかは時と場合によりますので即答致しかねま
すが。
ともあれ、既存の価値観を解体しようと言う試
みにショタやおいボーイズラブを用いようとな
さるのならば、既存の価値観の枠にそれら創作
物を押し込めて歪ませては何にもなりますまい。
評者である前に先ず読者になってみましょう。
読者として躓いた所は、評者としての自分に何
かを教えてくれる筈です。

さて、此度はこれにてとりあえず筆を擱かせて
戴きます。
では次号配信まで、御機嫌宜しゅう。

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仇花の記憶〜ショタやおい雑話〜
第五巻拾五回 2008.8.10発行

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