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タイトル:仇花の記憶 05/08/20 97号  2005/08/20


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仇花の記憶〜ショタやおい雑話〜

第二巻弐拾参回 取り残される存在
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御機嫌よう。葡萄瓜でございます。
ではゆるゆると綴らせて戴きましょうか。

現在のやおい論ショタ論の枠組みの中で、論じ
られている様で論じられていない取り残された
(?)存在領域があります。腐男子ですね。
性差論を基礎に置いたやおい論の多くからは殆
ど存在を無視され、ショタ論に於いても何処か
余所余所しく扱われている感がある。そして、
腐男子自体を論ずる言葉は本当に中々語られな
い。
腐女子に対する言及と言うのは大概在るんです。
清濁迷明其れこそ取り揃う程に。仮令その根底
が一つの考えから発露したものであっても。が
腐男子論に就いては悪罵と揶揄はあるにしても
真正面から如何言うものかと考えられる事が中
々無いです。腐男子自身も含羞の故か誤解を怖
れる故か中々考えの発露を観せない。Blogの発
達に伴って漸く重い口が開かれた感があるかと
思います。
どうもそう言う状況が形成されてきた要因と目
されるのが「やおいを女性特有の文化とする」
と言う考えなのですね。この考えは決して間違
いではありません。然しながら、これが絶対原
則だと言う事が定まった訳でもありません。た
だ暗黙の了解があるだけです。
実際腐男子を雑誌で取り上げて論じた記事もあ
りますが【註1】、正直納得も賛同も出来かねま
す。一読者として申し上げれば真面目な様で真
面目じゃないと言う感じですので。
その様な論調が生まれ出る背景としては、外部
からの観察者による嗜好と性向を混同する視点
と言うものがあります。確かにBL雑誌或いはBL
と名付けられる以前のやおい雑誌誌上に於いて
若き同性愛者が読者欄に投稿したりしていた、
と言う事例もございます。が、同時に現在の様
な作品としてのやおいBLに惹かれた腐男子の存
在と言うのもまた見受けられるのです。
そう言う観察例を積み重ねて集計し吟味した上
で腐男子は論じられるべきでは無かろうかと。
規制論の型紙から些かはみ出るであろうと思わ
れる存在なのですから。
腐男子と(自他共に)称される一群の求める作
品構成要素は精神的なものが多い様です。その
一面を葵の御紋にするつもりはございませんが、
考察の為の大きなヒントに為り得ると指摘させ
て戴きます。やおいは確かに女性中心の表現発
露ではありますが、だからと言ってその解釈全
てに対し闇雲に女性論だけを適用して良いもの
かどうか。

筆者がかつてやおいと男性との距離に就いて考
えた頃から一年半程が経過しております。その
間に状況はどうなったかと言うと、唖然とする
程風通しの良い方向に傾いているのではないか
と思われます。腐男子自身がきちんと自分達の
立ち位置を意識しつつ意見表明す様になったの
が一因ではなかろうかと思われます。決して軽
やかな論調であるとは言い難いのですが、少な
くとも何か進展しているものはあろうかと。
それ等から既成の物差しを使って状況を切り取
るのも宜しいでしょう。しかし、その物差しは
今でも使える万能な物差しなのでしょうか?
筆者自身が男の身であるからそう言う部分が余
計に気になっているだけなのやも知れませぬが。

さて、此度はこれにてとりあえず筆を擱かせて
戴きます。次号まで、御機嫌宜しゅう。
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註1
「サイゾー」2005年6月号(インフォバーン刊)
自76頁至77頁。
〈ノンケなのにやおいに胸キュン
「腐男子」の実像に迫る!〉
個人的な意見を申せば、腐男子≒ゲイと言う先
行イメージが取材側から今一つ拭い切れていな
い様な不思議な記事でありました。記事挿画も
BLとは言い難い印象でしたし。
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仇花の記憶〜ショタやおい雑話〜
第二巻弐拾参回 2005.8.20発行

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