メルマガ:風からの便り。
タイトル:風からの便り。No.7  2003/08/09


2003/07/12    -水月-  since2003〜

 戦争と平和      風からの便り。 No.7

 宇宙は無から始まり、拡大し続け、やがて無に帰する。。。

  アダムとイヴの林檎

  こんな物語がある。
 楽園にいた、アダムとイヴは神の教えを守り、幸せに暮らしていた。
不幸という概念はなかった。幸せしかなかったし、幸せに暮らしていた。
限られた楽園の中で・・・・・・。
 楽園の中からは、周囲の景色を見渡すことが出来た。
楽園の向こうには大きな森があった。
森を遠く外から、毎日見ていたが、森の中がいったいどんな風になっていたのか
、アダムとイヴはまったく知らなかった。
 一度、アダムとイヴは神に聞いたことはあった。
神はあの森には、絶対にはいってはいけない。
あの森にある木の実は、絶対に食べてはいけない。
一度食べたら、今の生活はもう二度とは戻ってこない。
あの森の木の実は不幸の木の実だ。
あの森に興味を持ってはいけない。とアダムとイヴを戒めた。
 アダムとイヴには、不幸とはどんなものなのかもわからなかったが、
神の戒めを守ってしばらくの間、幸せに暮らしていた。
 しかし、神が食べてはいけないと言っていた。木の実に手を伸ばしてしまう。
魔が差したと言えば、簡単だが・・・・・・。
不幸という言葉を知らなかった好奇心がそうさせたのか・・・・・・。
何気なく、木の実に手を伸ばしてしまう。しかし大きな変化は見られなかった。
 神は一言、もう二度と幸せな生活は戻ってくることはない。
と言い残して、アダムとイヴの前を去っていった。
 林檎の実には、争いも憎しみも怒りも妬みも入っていた。

 不幸はそこから始まる。

                (戦争と平和、次回完結。)

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