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MM3F06A505A73CE
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別世界(3)
「そういえば、名前をまだ聞いてなかったんだけど」
男を呼び止めるのに名前を知らない事に気づく、
「これは申し遅れました、私の名前は、そうですね、
トマスと言う事にしましょう」
「通り名ですか?」
「そう、ここに似合った名前をあなたにも付けなきゃぁ
なりませんな、カシスでどうです?」
「はあ?」
「ではカシスさん、そこの飲み屋で休憩しますか?」
「はあ」
自分の名前を勝手に決められて少し憮然としながらも
飲み屋の中へと入っていく二人であった
中には4人テーブルが入り口の両端に二つづつ
向かいには左端に椅子が四つだけあるカウンター
「いらっしゃいませ」
そのちょうど真中にここのマスターらしき女性が
振り向きざまに声を掛けてきた
「マスター、ここのギルドを紹介して欲しいんだが」
「あいよ」
いかにもお互いに慣れた感じで簡潔な言葉のやり取りの後
マスターが呼び鈴を鳴らした、
すると奥のカーテン越しから14,5歳位の女の子が顔だけ
を出して「何?」と聞き返した
「この旅人のお兄さん達をギルドまで案内しておやり」
顔をこちらに向けちょっと思案してから「はぁい」と
カーテン越しから出てきた、髪を後ろで三つ編みにし
それを胸に垂らしていた、額飾りと首飾りとがキラキラと
外の光を吸収して輝いている
胸には小さな桜色をした突起が二つ
膨らみの先に申し訳なさそうに付いていた
思わず半歩程前に出て固まる一茂、否カシス、
それを見て案内役のトマスが笑いを堪える、
そう、その年齢特有の青く熟しきっていない裸体を
生で見るのは彼は初めてだった
その様子をマスターとその女の子は
不思議な物を見る様な目で二人を交互に見ていた


2003/07/16/アダルタスファクトリーズ