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タイトル:露骨。〜第52号〜  2003/07/22


約2ヶ月半ぶりの六本木ヒルズ。
オープンしたてのころに比べ、
さすがに人の数は落ち着いてきていた。
映画館への階段を上ると
これまたしばらくぶりの女友達が声をかけてくれて
再会を懐かしむ間もなくワタシたちは場内へと急ぐ。
ジャック・タチの『プレイタイム』。
タチの映画を観るのはこれが初めて。
プレミアアートスクリーンの赤くてゆったりとしたシートも
大理石仕様のゴージャスなトイレットも
館内の適度な室温も
ワタシたちを別世界へと誘ってくれるのには充分だった。

それからアフタヌーン・ティーのカフェに入って
ランチを取りながら
ワタシたちはお喋りに花を咲かせた。
他愛もない話ばかりだったけれど
衝撃的な事実が発覚したり
少しだけ打ち明け話も出来たり
その合間にサービスで美味しい焼きたてのパンが配られたりと
ワタシにとっては、とっても有益な時間だったんだ。

午後に観たストリート・パフォーマンスも、
ぐるぐるとふたりで回ったたくさんのお店たちも、
(彼女は雑貨屋さんと洋服屋さんではしゃいでいたし、
ワタシは本屋さんとビューティープラザではしゃいでいた。
ふたりとも健康ドリンク屋さんでは大喜びだった。)
夕方に参加した猫のパーティーも、
何もかもワタシには刺激的。
此処をこんなにも楽しめたのは、初めて。
何だかとてもとても久しぶりに、
全身で「遊んだ」と感じられた。

だからこそ、その翌日に製作した銅版画だって、
ワタシは本当に心を解放しながら
彫っていくことが出来、
一枚の紙に刷り上がったときの感動といったら、
もう言葉になんて表せないくらい。
1年ぶりのレズビアン&ゲイ映画祭も、
其処で心を通わせてお話した人々も、
みんなみんな、大切な想い出。大切なひととき。
性について真剣に考える時間を持つことは、
とても大事なこと。
性について真面目に取り組んでいる人に、
けして惡い人はいないわ。

哀しい事件を思い出して胸が痛む。
そんなことが現実に起こっているなんて、
そう考えるだけでぞくりと寒気がする。
新聞の文字を眼で追うごとに涙が溢れる。
泣くだなんて無責任な行為だと思うのだけど。

今年の夏は目立った予定はとくにない。
いくつかの舞台を観に行くことや、
京都への小旅行は楽しみだけれど、
それ以外はお勉強と練習に、一生懸命励むつもり。
だけれども、一度くらいは泳ぎに行こうかとも思った。
夏のプールサイドと、
其処に陽がさんさんと射す様子と、
ぱしゃぱしゃと跳ねる水音を思い浮かべて、
無性にそれらが恋しくなった。
本当は、海へと繰り出したいくらいなのだけど。


                    
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