メルマガ:組紐工芸 工房 多津蔵通信
タイトル:夢幻出版社『多津蔵物語 葉月を閉じる』  2004/08/31


【夏休みの終わりに】
今月は、最初で最後のものと成りました。
長い夏休みを頂いていました。
他の日記などは、毎日、頑張って書いていますが、手前は駄目です。
夏が、特別に弱いのでは在りません。
寧ろ、暑いほうが好きなのです。
其れなのに、何も書けなかったのです。
訳は、怠惰な性格と言い切れます。
其の身に鞭を打って、月末のお話を致します。

【台風一過に思う】
一昨日から襲いかかった台風で、日本中が、少し傾きました。
大きな傾きは、銀行の再編劇です。
潰れそうな銀行を救済して、利権を手にする茶番劇です。
今回の銀行の動きは、自分の生き残り以外は考えていない事です。
際限もない融資をしておいて、返せなくなったら突放す仕儀なのです。
産業をどのように育てるのか?
其のようなビジョンは持っていないのです。
単なる”金貸し”でしか無いのです。
現代を見ていると、”金色夜叉”を思い浮べます。
お金の力しか認められない風潮が蔓延しています。
人が人として生きることが、大切なことだと教えるべきなのです。

【金融資本の狂い咲き】
世界中が、金融資本で雁字搦めに成ってきました。
石油まで、投機の対象として扱われているのです。
アメリカは、世界の警察を豪語していますが、石油の投機を許しているのが、
他ならぬアメリカなのです。
此の様に、世界は狂いだしました。
イラクの戦争を持ち出す迄もなく、人殺しが許される時代なのです。
真面目な顔をした銀行マンが、世界の人殺しに反対を致しません。

【台風に思いを寄せて】
台風が教えてくれた事は、自然の猛威の前には、人は小さな存在である事です。
其の小さな存在が、生命を奪い合い、お金で苦しめ合い、生き方までも虐め合うのです。
其の狂った現実に、気付き始めたのが、今回の台風です。
もう、お金には縛られない暮らしを送りましょう。
そんな便りを、運んでくれた様に感じました。
工房「多津蔵」は、巷のお金に塗れた暮らしからは、離て生きるでしょう。

              夢幻出版社 編集長 田鶴彦乃蔵人
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