メルマガ:組紐工芸 工房 多津蔵通信
タイトル:夢幻出版社『多津蔵物語 初生けの足取り』  2004/05/08


【多津蔵物語】
《初生け》
工房から、お花会の便りが届きました。スタッフが参加をする生け込みなのです。
地域の公民館活動に、工房「多津蔵」として参加をしたようです。
初めての若い人達の参加と成り、過疎の町の住民活動の活性化にも成ったようです。
参加をしたスタッフ達は、感想を書き記しました。『楽しかった!』
此の言葉に全てが収斂する企画が、今日の初生けだった様です。

《足取り》
公民館活動のお花会は、主宰が一人で参加をしていました。
この春、高校を出た新卒のスタッフの就業を機会に、工房全体で関わることとしたのです。
理由は、人作りです。
”ものは人が作られ、生まれます。”
此の考え方を基本的なものとすれば、人作りが最初なのです。
人作りとお花会の関連は、薩摩の夢に、徒然の夢に、メルマガにと、鏤められています。
此処では、其の足取りを語ります。主宰の関わりを抜きには語れません。
主宰は、長く池坊に関わっています。此の春には、”たちばな賞”を頂く程の関わり方をしています。詰まり、人生のデザインの柱として、池坊を考えているのです。
多津蔵に来て、生活は変りました。池坊に浸る生活が始まったのです。其の一つが、地域の公民館活動でした。
今回の工房としての取り組みは、自らが実現している手法を、スタッフ達にもしてもらい、力を付けて貰いたいからなのです。
多津蔵の独自性とは、此の美を日常的な素養として育む事なのです。

《お花に包まれる》
工房の庭には、花壇が在ります。花壇には、色々な花が咲いています。
工房の夢に、お花の栽培が在りました。商売としての栽培は、夢の夢でしょうが、工房を彩るお花なら、実現を出来ることでしょう。其の気持ちを、スタッフたちが持つためにも、今回の初生けは大きな意味を持っているのです。
主宰の工房に掛ける夢は、まだまだ漠然としたデッサンでしか在りませんが、こうした積み重ねが、一つ、また一つと、目に見える姿を教えてくれる事でしょう。
焦らず、慌てず、急がず、のんびりと、ゆったりと、穏やかに積み重ねて歩んでいく事でしょう。
夢幻出版社も、主宰と共に歩みます。
                    夢幻出版社 編集長 田鶴彦乃蔵人

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