メルマガ:組紐工芸 工房 多津蔵通信
タイトル:夢幻出版社『多津蔵物語  定款の認証』  2004/03/28


工房『多津蔵』の定款が認証されました。三月の二十六日でした。
語呂合わせの話が在りました。三人が重なり、六倍の力に成る。成程と感心を致しました。
主宰の運は、こんな処にも表われているのです。昨年の強運に引き続き、今年も、其の流れの中で歩んでいるようです。
人の運は、與えられるものではなく、自らが呼び込むものだと聞かされていますが、そんな説明がピッタリの多津蔵です。
でも、ひょっとすると、與えられているのかも知れません。何故なら、工房の住所が、”與倉”なのです。與えられた倉なのです。多津蔵を決めたのが、多津子と與倉の合成語だったのです。
この点から語呂合わせをすれば、多津子さんに與えられた蔵と成ります。其れが『多津蔵』なのです。
工房の運は、意外にも天から賜わった授かりものなのかも知れません。其の運を育んで『多津蔵』は暮していきます。
春の桜の花の下で、一杯の南の太陽を浴びながら、工房は広がりを見せています。広がりを包み込みながら人も育っています。
弥生を閉じようとしていますが、多津蔵では、大きなステップを踏みました。定款の認証・縮緬の仕立て・組紐の手組・仕覆の手仕事・房作り等などが、形となって実現を致しました。弥生は、卯月への大きな大きな橋渡しを致しました。
多津蔵物語を、敢えて区切るのなら、此の弥生こそが分岐点と申せましょう。多津蔵が、工房らしい姿を確立した事を、確信を持って云えるからです。
昨年の三月、主宰が一人で暮らし始めた時から僅か一年で、工房は力を付けたのです。主宰の頑張りとスタッフの協力は、予想を裏切って、確かな姿の工房を作り出したのです。
此の春は、とても幸せな季節です。更に、大きく羽撃く工房の姿が、多津蔵の確実な歩みが、期待できるからです。
”たちばな賞 ”に代表される姿を、多津蔵は持ちました。お花・手仕事・美術・工芸・着付け・暮らし、そして、人までも輝いています。
主宰の”たちばな賞 ”は、工房全体の力で戴けたのです。多津蔵は、此の様な姿を醸し出しながら、ゆったりと歩みます。
認証された定款の主旨に則って、工芸の花を咲かせます。
其の花の名が『たづくら』なのです。
新しい多津蔵物語が始まりました。”たづくら物語 ”なのかも知れませんね。でも、昔の姿で進みましょう。戸惑いと気後れが無いように、”多津蔵物語 ”として歩みましょう。楽しみです。文責 田鶴彦乃蔵人

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