メルマガ:組紐工芸 工房 多津蔵通信
タイトル:「薩摩の夢」 ”多津蔵通信 其の十二”  2003/12/29


残すところ、後二日。今年が閉じようとしています。
工房『多津蔵』は、此の一年で、無事に生まれました。
長い道程でしたが、何とか、此処まで来れました。
日本の文化を、取り分け、手仕事の工芸を実現するべく試みでした。
出来た事は、自慢が出来る程のものでは在りませんが、夢が育ちました。
工房の仕事は、もの作りですが、夢が無くては、何の意味も無いのです。
日本が歩んできた姿は、我武者羅に物を生み出し消費してきたものです。
此の有り様が、今日、色々な角度から問い直されているのです。
『多津蔵』の取り組みは、此の問い直しに応えるべく提案なのです。
基本的には、日本人の生活を取り戻し、日本の香りを生み出す事です。
問われ続く事は、日本とは?日本の香りとは?日本の生活とは?です。
此の答えは、『徒然の夢』、『薩摩の夢』等に書き込まれています。
難しい事では在りません。地域の食材を頂き、生活の場で暮らす事です。
仕事も、教育も、楽しみも、何もかも、暮らしの中で致します。
此の当たり前の生活が、崩壊をしだしているのです。
『多津蔵』に何が出来るのかと問えば、物足りないものかも知れません。
でも、明日に繋がる夢は在ります。関わる人達も明日を楽しめます。
勿論、今が楽しめねば辛いばかりです。大丈夫です。
今も、それなりには楽しんでいます。
毎日の生活を楽しみ、暮らしを実感し、味わって生きます。
此の姿で、ものを生み出し、形に致します。
工房『多津蔵』の挑戦とは、此の姿の実現なのです。
どんなものが生まれますか?
来年は、屹度、藤元の新しいページを描いてくれる事でしょう。
新年に、お会い出来る事を、楽しみに致しております。
良いお年をお迎え下さい。                 合掌。

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