メルマガ:組紐工芸 工房 多津蔵通信
タイトル:「薩摩の夢」 ”多津蔵物語 其の七”  2003/11/27


廃校になった学校の校舎を、活用する試みが、全国的に為されています。
日経新聞の記事によれば、成功例は少なく、財政的に破綻しているそうです。
『多津蔵』も、実は、此の廃校跡の建物の利用です。
藤元小学校が、此所に在りました。其の後、暫らく、池田中学が使っていました。
八年の放置の後、工房『多津蔵』として、使わせて戴く事に成ったのです。
世間の例に洩れず、多津蔵も、この間は、収支が合ってはいません。
事業として、初年度から、収支が均衡を保つ事は、有り得ないのです。
立ち上げの諸経費は、当然にも持ち出しです。
此の投資無くして、無から有を生み出すことなど、出来様筈も在りません。
でも、多津蔵の凄さは、半年程で、収支を均衡に出来たのです。
仕事に恵まれ、スタッフに恵まれ、形を作り出しています。
房飾り、服紗の仕立て、飾り結び、袋物の仕立て、絹織物の企画と、多彩です。
手仕事が定着し、来春からは、新しい企画が始まります。
染色、機織り、組紐、花会、着付け、銅版画、スクリーン印刷、等などです。
多津蔵は、手仕事の工房なのです。日本の文化を伝える仕事を致します。
生活が、其の味わいを醸し出して、生まれるものに彩りを与えます。
全国の学校跡で頑張っている人達に、恥ずかしくないように、頑張ります。
主宰が語りました。『多津蔵の生活が、求めていた姿だったのだ。』と。
日本の原点の暮らしを致します。
多津蔵が、”日本”なのだと、胸を張って生きていきます。
                       工房「多津蔵」デザインルーム

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