メルマガ:組紐工芸 工房 多津蔵通信
タイトル:「薩摩の夢」 ”多津蔵物語 其の一”  2003/10/18


多津蔵が誕生したのは、今年のお正月でした。
何もない、廃墟の校舎が在るだけでした。インフラの整備を終え、
春になり、主宰が住み込みました。
生活の最低限のものを持ち込んで、耐え忍ぶ毎日が始まりました。
其れでも、スタッフが揃い、基盤整備が済むと、何とか形になったのです。
入れ物が整うと、直ぐに仕事が始まりました。
此処からは、意外に早い立ち上がりと成っていきました。
房を作り、服紗を作り、紐の飾り結びをし、仕覆を作り、織り機を入れました。
いつのまにか、多津蔵は、工芸の館と成っていました。
手仕事は、積み重ねなのです。
一度に沢山の物を作る事は、多くの手が要ります。それは現実には難しいのです。
そこで求められる事は、スタッフは、誰もが、同じ能力を持つことなのです。
此の仕事は出来ないでは、関われなくなってしまいます。
誰もが、どんな仕事でもこなせ、どのような関わりでも可能でなければ成りません。
今、多津蔵では、此の柔軟性が出来ています。
どんな仕事でも、誰でもがやれるのです。
勿論、得手不得手は在りますので、得意な仕事に、通常は掛かります。
でも、沢山の注文が固まって入った時には、分担をして裁く事が出来ます。
此の力が、多津蔵の力なのです。
職人としての技量が、フレキシブルなのです。
主宰の、人の採用と指導が、巧みである事を、示します。
そして、多津蔵のスタッフの柔軟性を、誉めて上げたいと思います。
多津蔵は、初期の段階を、順調に進んでいます。
袋の仕立てと、絹織物の挑戦が、是れからの課題ですが、展望は在ります。
其の先には、組紐工芸の、新たな仕事が待ち構えています。
其の姿が、少し形となって、見えてきました。
糸を巻き、糸を整形し、糸を織り付け、糸を織ります。織られた裂を仕立てます。
此の繰り返しが、工房の姿となります。
若い人が、活気を持って、多津蔵で働き、多津蔵の生活を創り出します。
組紐の世界が、大きく広がります。其の形は、彩りの "たわやかさ"です。
多津蔵の彩りを楽しみ、豊かな感性が花開く事を、夢見ています。
お正月の挨拶に、『今年見る夢は・・・』と書きました。
其れが、此の様な形となったのです。
素晴らしい夢が、一つ形になりました。
多津蔵物語の、始まり始まりなのです。
********************************************工房「多津蔵」デザインルーム

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