メルマガ:組紐工芸 工房 多津蔵通信
タイトル:工房「多津蔵」  2003/06/13


多津蔵の挑戦は、過疎からの脱却を掲げています。
だからと云って、都会化を夢想しているのでは有りません。
大都会でも、商店街の崩壊は、深刻な問題なのです。
結局は、大型店しか生き残れない宿命が、押し寄せているのです。
この事は、地方では、更に、進んでいます。
過疎地の現実は、此の生き残りサバイバルが、究極の状況なのです。
自動車が無いと、生活も出来なく成りつつあります。
而も、隣の町まで、買物に出掛けるのです。
自分の町だけでは、生活が完結できないのです。
可笑しな話なのですが、過疎の町では、当たり前に成っています。
言い換えるならば、地域共存体が崩壊をしているのです。
この事が、全ての問題の根本なのです。
自分の住む町で、生活が完結できない事は、不幸なことなのです。
ところが、住民は、競うかの如く、近隣の町の安いものを、自慢し合うのです。
其の事が、地域経済を疲弊させている原因である事など、知る由も有りません。
町づくりの意識が無いので、町は、更に、力を失い、若年層の喪失となり、過疎化に拍車が掛かります。
こうした悪循環を、どこかで断ち切らない限り、町の再生は、有り得無いのです。
では、どのようにしたのなら、再生出来るのか?
難しい課題が、一杯有りますが、直ぐに取り掛かれる事は、若者の定住です。
其の為には、若者が携わって行ける仕事が、必要なのです。
だが、現実は、其の仕事が無いのです。
多津蔵の挑戦は、此の雇用の創設なのです。

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