★　１１　★　中絶　①　悲劇 2003/12/30

メルマガ：★天使になりたかった私★
タイトル：★　１１　★　中絶　①　悲劇 2003/12/30

★★★★★★★★天使になりたかった私★★★★★★　１１　★★★★★①★★★★★ 　　　　「あのさ・・・相談したいことあるんだけど・・・」　　それは突然の電話でした。　　中学２年。私の不良全盛期のころ、いつもタムロしていた部屋の主、アキラ先輩(♂）からでした。　　「先輩？改まってどうしたんですか？」軽く聞き流す私に、「イヤ・・・電話じゃなんだから、部屋に来てほしいんだ・・・」「これから？」「うん」　　今日はいつもの不良連中はいないし、空気も悪くないということだったので私はすぐに出かけた。　　　　　トントン「先輩？入りますよ」いつものように鍵のかかっていないドアを開ける。「いったいどうしたんですか？私に相談なんて・・・あれ・・・・？」部屋の中には、アキラ先輩と、私と同じくらいの年の女の子がいた。　　「あのさ・・・この前・・・ここであったこと・・・覚えているだろ・・・」微妙に緊迫した空気の中、アキラ先輩が口を開く。『ここであったこと』それは、前回私が書いた、『乱交』のことだと一瞬でわかった。「はい・・・」「あの場に、この子がいたんだ・・・・・」『この子』というのは、アキラ先輩の隣に座っておびえている女の子のことだ。「いったい誰なんですか・・・その子は・・・」　先輩は、アパートのドアに鍵をかけると、私を連れてベランダに出た。そして、すべてを語りだした。　　その女の子は、私立中学３年生の真緒ちゃんという子。先日、受験でのイライラでついつい万引きをしてしまい、その場を麻美先輩たちに見つかったという。そしてこの部屋に連れてこられ、先輩たちに薬を吸わされた。しかも、その日の薬はいつものよりも強い、（Ｌ）と呼ばれるものだった。皆壊れ、真緒ちゃんは特に初めてのことなのですぐに意識がなくなり、そして私が見た、あの悲惨な現場になってしまったという。　　しかし、真緒ちゃんの悲劇はそれで終わらなかった。５．６人の男にマワサレル中、なんと妊娠してしまったのだという。　　「・・・・？・・・妊娠・・・ですか・・・？」私はアキラ先輩に思わず聞き返した。「しかも、最悪なことに誰の子かもわからないんだ・・・」私はあまりのことに次の言葉が見つからなかった。「・・・オレがあのとき咲楽だけじゃなく　彼女のことを見つけてあげれば良かったんだ・・・・」私以外はいつも薬に溺れている仲間だと思い込んでいたアキラ先輩は壁を殴りつけた。「私もあんな子がいたなんてまったく気づきませんでした・・・・」　　「まだあの日から３ヶ月は経過していない。　咲楽、彼女の力になってあげられないか・・・・」「・・・わかりました・・・・」　　私はアキラ先輩に力強くそう言うと、ベランダから部屋の中に戻り、優しく、そしてきつく、震える真緒ちゃんの体を抱きしめたのでした。　　 ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ ご購読ありがとうございます。咲楽でございます。　そしてついに次回、私は初めて産婦人科に行くことになるのでした・・・・・今年始まりました咲楽のメルマガ、いかがでしたか？こんな中途半端で今年を終わることとなってしまいました・・・だから購読者がなかなか増えないのかしら・・・(泣）来年ももっともっと頑張りますので、末永くおつきあいください。皆様にとって、来年もステキな年になりますように・・・咲楽でした★ ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

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