メルマガ:★天使になりたかった私★
タイトル:★ 10 ★ 乱交パーティー  2003/12/15


★★★★★★★★天使になりたかった私★★★★★★ 10 ★★★★★★★★★★
    
    
    
    
それは、悪夢のような光景でした。
私は、地獄を見ているようでした。
 
 
「さくらぁ〜、今こっち来れないぃ〜?
 めっちゃ盛り上がってるんだけど〜」


それは、私が中学2年生のある日、麻美先輩からの電話でした。
 
 
日曜の昼間、ちょうど暇してたので、
私はいつも先輩たちがタムロってるアキラ先輩(♂)のアパートへ行きました。
   トントン  トントン  
「先輩?入りますよ」
私は、鍵のかかっていないドアを開けました。
 
 
「うわっ・・・」
ドアを開けたとたん、中からすごい白いタバコの煙。
そして、いつものシンナーの強烈な臭いがあふれ出てきたので、
私は急いで鼻を手で抑え中に入るとドアを閉めました。
 
 
「せ・・・先輩・・・ま・・・た薬ですか・・・」
私は噎せながら目をこすり部屋の中を覗くと・・・・
「・・・・・・せ・・・せんぱ・・・・・い・・・・」
 
 
そこはもう目を覆いたくなるような光景でした。
麻美先輩他、女の人が2人、男の人が5.6人。
みんな裸でした・・・・
 
 
「・・・・」
「あ、さくらぁ〜〜〜。そこに突っ立ってないでこっちおいでよぉ〜」
私を見つけた麻美先輩が私に声を掛けました。
「・・・い・・・いえ・・・・」
私はあまりのことに絶句してしまい、声を出すことを動くこともできませんでした。
 
 
「さくらちゃんって言うんだぁ〜。かわいいねぇ〜」
裸の男の人が手を伸ばして私に近づいてきます。
「い・・・いやっ・・・」
私は手を払い後ろにさがると・・・・ドシンっ・・・
「咲楽?」
ちょうど入り口のドアから入ってきたアキラ先輩にぶつかりました。
「さくらちゃんもおいでよぉ〜」
近づいてくる男の人を払い、
「こっちおいで」
アキラ先輩は私をアパートの外に連れ出しました。
 
 
「何で咲楽がここに?」
近くの公園で、アキラ先輩が私をベンチに座らせました。
「さっき麻美先輩から電話があって、おいでって・・・・」
「ああいうことしてたの知ってたの?」
「・・・・」
私は首を横に振りました。
「だよね・・・咲楽にはまだ乱交とかって早いからな・・・」
「・・・早いっていうか・・・」
「もう変な電話だと思ったら来るな。襲われるぞ、あいつら正気じゃないんだから」
そう言うと、アキラ先輩は私の頭をなでてくれました。
 
 
先輩たちはみんな高校生で、私は中学生。
でも、乱交に年とか関係ないと思う。
あんなのって・・・薬吸って正気を失ってセックスするなんて・・・
とても13歳の私にはショックでした。
 
 
でも、私はもう少し部屋の中を見るべきだった。
勇気をもって、その部屋に誰がいたのか、どういう状況だったか見るべきだった。
 
 
そして助け出すべきだった。
あの部屋の中にいた、
あの悪魔たちの中にいた、
無理やり羽をもぎ取られていた、たった一人の傷ついていく天使を・・・
 
 
 
 


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ご購読ありがとうございます。
咲楽でございます。
 
けっこうその後も「乱交コンパ」とか流行っていましたけど、
私は参加できなかった。
 
やっぱ経験する前に見てしまうとショックですよね?
いや、あのときの私は処女ではなかったですよ。
兄弟も2人いるし、男の人の性器や勃起を見たのは初めてじゃなかったけど、
でも、
それでも知っている人のセックスシーンは見たくないものです。
 
 
 
 
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