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▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲ 南米旅行記No.４４(２００４年９月２６日 Sun.） ▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲ Index 1．今週のコラム ２． 株 ３．インカ皇帝継承戦争 ４．メキシコ旅行記XVI ５．南米旅行記XLV ６．あとがき □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ 今週のコラム このコラムで再三取り上げてきた古賀議員が書類送検されると いう理由で辞職するそうです。確かに、このネット時代にもかか わらず、わざわざアメリカまで卒業を確認しに行ったとは見苦し い限りです。幼稚園じゃあるまいし、自分が卒業したか、してい ないかわからないのかと言いたい。 彼はイケメンだし、４５歳という若さで国会議員になっている ので、私としては、「ざま〜みろ」という妬みもあるのですが、 書類送検となると、「ちょっと待てよ」と言いいたくなります。 彼の選挙区である福岡２区は、ご存知のように女性スキャンダル で落選した山崎拓氏の地盤でもあり、今回の書類送検にはなんと なく小泉総理の影がちらついるようです。 小泉首相は、ロンドン大学の外人向け英語クラスに登録して いただけで大学院では学んでいなかったという詐称の噂もあ るし、安倍幹事長は南カリフォルニア大学の大学院、麻生総務 大臣はスタンフォード大、ロンドン大大学院の詐称の問題も 拭いきれない。 同じようなことをしているのに与党大物はお目こぼし、民主党の 新人議員は書類送検だと、いくら政治に愚鈍な日本国民でも 不自然さを感じずにはいれないでしょう。それに同じような疑惑 を持っている御仁が盟友援護のために司法に圧力を掛けたとした ら、なおさらです。だから、小泉首相の支持率低下に繋がってい るのでしょうか？ 日本に三権分立など根付いたことなどないのだが、こうも三権分 立を傷つけてもいいものなのだろうか。今回の小泉首相のやり口 を見て怒っているモンテスキューの顔が目に浮かぶようです。 エドワルド □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ 株価 先日、ある若者が親から借りた３００万円を元手にネット売買で １億３千万円まで増やしたという番組を見たが、はたして今も利 益をキープし続けているだろうか？ 彼はリスクへッジのために 儲けの一部で土地を買うといっていたが、確かに的確な判断だろ う。 一昨年から去年にかけて未曾有の利益を出した多くの投資家も 今年の参議院選挙以降、今までの利益を吐き出し、ある人は大 幅なマイナス状態だと思われる。 前出の彼が「評論家が株価の半年先や一年先の予想をするが本当 は彼らもわかっていない。しかし、１０分先の株価は予想しやす い」と言っていたのですが、まさに的を得た意見だろう。しかし、 彼の手法も欠点がある。彼の手法は、株価が急激に下がってき た局面で何千万円というお金を短時間に集中投資して１円、２円 の利幅で売るというものである。株というのはどこまで下げて、 どこから反転するかもわからないので、一挙に何千万円を売買す る手法は、一瞬にして大損を蒙る可能性があるのではないか。 やはり、株取引は人生と同じで、欲をかかない。損切を確実に こなし、設定した価格で確実に売り抜けるというのが基本で はないか。 エドワルド □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ インカ皇帝継承戦争 休刊 □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ メキシコ旅行記XVI 朝の新鮮な空気の中、グアナファトの町を歩いていると背広を着 た東洋人を見かける。気軽に声を掛けてみると、やはり日本人だ った。女性がいいね。（笑・・・ 「こんにちは」 「日本人の方だったんですか。てっきり現地の方と・・・」 「よく、言われますよ。それで、こちらへは観光で」 「まあ、そんな感じですか」 「でも、なんで背広を着てるんですか」 「これしか持ってないから。それに観光客と言っても、メキシコ シティに住んでいますからね」 「そうなんですか。日本の会社に勤めているんですか」 「いや、メキシコ自治大学に勤めているんです。というか、教え ているんです」 エドワルドは劣等感からか一瞬怯んだ。エドワルドがアメリカへ 渡ったのは、自分の学歴から来る劣等感を克服するためだったが、 地球の裏側に近いメキシコ中央高原で、逃れたはずである日本の 学歴劣等感と出くわすとは、皮肉なものである。 「何を教えているんですか」 「中南米の政治史ですよ」 「へえ〜。凄いですね」 「マイナーな学問ですけど」 「じゃ、スペイン語は、ぺらぺらじゃないですか」 「そうでもないよ。成人してからの言語は限界がありますからね。 でも、スペイン語は子音、母音の繰り返しで音色が日本語に似て るから、日本人にとってはお得の言語かもしれませんね」 「そうなんですか」 「そですよ。英語だと子音が連続して続いたりするし、母音が曖 昧で、多いですね。だから、日本人には聞こえないんですよ」 「そうなんですよ。僕も今、アメリカに住んで英語を勉強してる んですけど、聞こえなくて」 「英語は日本人に一番向いてない言語かもしれないですね。学校 でも文法や読解しか教えないし。そんなことするより、音を覚え させれば、ネイティブと会話をするだけで憶えちゃうんですけど ね。その点、スペイン語は聞きやすいから、やりやすいですよ」 「それじゃ、僕もスペイン語勉強しようかな。可愛い女性が多い ですから」 「でも、やはりRの発音はできないようですけど」 「そですよね。日本人はRとLの違いを聞き分けれないし」 エドワルドはこのころ英語の発音と格闘していたが、時間を掛け れば自然に解消される問題だと思っていた。現実はそんなに甘く ないのだが・・・。 「ところで、どこに泊まっているんですか」 「この近所の、ドミトリーですけど」 「いくらですか？」 「一ドルですけど」 「安いですね。僕もそこへ移ろうかな」 「ベット貸しですけど、何にも問題がないですよ。客もあまりい ないですし」 「じゃ、荷物も安全だね。メキシコ人は、目にするものをみな盗 っちゃいますからね」 「そうなんですか。いい人もいるようですけど」 「それゃ、どこでもいい人はいますけど、確率の問題ですね。メ キシコ人の中で住むと疲れますよ。いつも、気を張ってないとい けないですからね。こっちは自分の物は自分の物、人の物は自分 の物という考え方の人間が多いですから」 久しぶりの日本人との会話は、メキシコ人の中に置かれている緊 張感から開放し、いつまでも続いた。 つづく・・・・ □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ 南米旅行記XLV マチュピチュからの列車はクスコに着こうとしている、列車は山 の斜面の線路はジグザグにおり、右に行ったあと、後方（反対側） が運転席に変わり、左に行くと、今度は後方（反対側）が運転席 になる。それを数回繰り返して、やっとサンペドロ駅へ辿り着い た。列車でのこんな斜面の下り方は、初めてで変な感じだった。 問題は駅から花田までいかに安全に帰りつくかということで ある。マチュピチュからの列車が着くのを、クスコいやペルー中か ら集まった泥棒が手薬煉を引いて待っているのである。駅からタク シーを乗るという手もあるが、貧乏旅行者の意地がそれを許さない。 この意地が出てくるということはベテラン貧乏旅行者になったとい うことであるが、これがトラブルの素になるのだからやっかいなも のだ。 駅から出てきた世界中の旅行者たちが早足でホテルまで急いでい る。ぐずぐずしていたら泥棒の餌食になるのは確実だから、我々も 早足に花田へ急ぐ。 無事、花田に辿り着くと、食堂には多くの旅行者が集まっていた。 プーノ行きの列車をＵＳ４０ドルで買ったとか、ＵＳ４５ドルで買っ たとか話している。福本君が「そりゃ高いよ。普通はツーリスモで ＵＳ２０ドルですよ。ファートクラスでもＵＳ３０ドルそこそこな のにＵＳ４０ドルはないでしょう」と言ったから大変だ。１ドルで も節約するのが貧乏旅行者のモットーだから、高く切符を買った人 の顔が険しくなっている。 「明日、キャンセルに行ってきます。でも、スペイン語があまり 分からないので誰か付いて来てもらえますか」と言い出した。 「福本の野郎、変なことを言いやがって」と思っていると「エド ワルドさん、お願いします」と頼まれたので仕方がなく承諾してし まった。 次の日、夕方から旅行社へ、もう一人の日本人と付き合う。スペイ ン語を少しでも話すのは私だけであるから、気が重い。旅行者は三階 建ての建物の二階にあり、オフィスは小さく、ペルー人二人が働いて いるだけだった。最初、女性とキャンセルのことについて話していた が、キャンセルもしないし、高く売った分の差額も返却しないという ので、険悪になってきた。 「ツーリストポリスを呼ぶよ」 「呼びたかったら、呼んだらいいよ」とオーナーらしき男が涼しい 顔している。相手の態度がふてぶてしいので「なんで、正規の運賃の 値段より、２倍も高く切符を売るんだ」と強く抗議する。 「そんなもの、調べないで買うほうが悪いんだ」と言った瞬間、切 符を買った日本人が電話を机から落とした。 オーナーらしき男がゴリラのように胸を叩き、叫びながら、切符 を買った日本人に飛び駆ろうとしていた。仕方がないので、私はその 男の後頭部へ突きを入れた。男が倒れたので、「これはヤバイから逃げ よう」と叫んでみんなで外へ飛び出した。 花田へ帰りながら「ヤバかったな、あの親爺大丈夫だろうか」と私が いうと。 「大丈夫ですよ」 「俺はこんなところで監獄へ行くのは嫌だよ。このあいだ収容者が監 獄を占拠するペルー映画を見たけど、ならず者が多くて酷いものだよ。 殺されちゃうよ」 人を殴った日は憂鬱である。「死んだらどうしよう。何で俺が巻き 込まれなければならないんだ。日本円にして３０００円ぐらいでこん なことになるなんて、あの親爺が言ったことはラテンアメリカでは常 識なのに、なぜあいつは電話を落としたんだ。俺は馬鹿だ。反射的に手 が出たといっても、何てことをしたんだ」 その夜はなかなか眠りに付けなかった。 つづく・・・・ □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ あとがき 最近、付き合っていた女性と別れたし、株も地合いが悪いので、文 章に専念しようと思うと、また、新しい恋人の陰が・・・・・ このさい購読者のみなさんにご迷惑をかけて、白秋の季節を思う 存分に謳歌させてもらおうかと思っています。ご容赦のほどを。 （笑・・・ エドワルド ／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／ ★ このメールマガジンについてのご意見、ご感想について質問等、 ございましたら cubajapo@m3.kcn.ne.jp までメールして下さい。 ／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／／ ★ 登録／解除の方法 http://www3.kcn.ne.jp/~cubajapo/melmaga.html 「南米旅行記」は、上記のURLよりいつでも登録／解除可能です。 ★ホームページ http://www3.kcn.ne.jp/~cubajapo/ ＆＆＆＆＆＆＆＆＆＆＆＆＆＆＆＆＆＆＆＆＆＆＆＆＆＆＆＆＆＆＆＆＆＆ ★ 「南米旅行記」（週二回） 発行責任者 ：エドワルド ★ 発行システム まぐまぐ http://www.mag2.com/ melma！ http://www.melma.com/index_pc.html/ メルマガ「カプライト」 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