メルマガ:南米旅行記
タイトル:南米旅行記  2004/03/14


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南米旅行記No.34(2004年3月14日 Sun.)


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Index
1.今週のコラム
2. 株
3.米墨戦争III
4. スパニシュスラング
5.メキシコ旅行記VI
6.南米旅行記XXXV


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みなさんが読む前に断って起きます。政府批判や公務員批判に興味
ない人はスキップしてください。

今週のコラム

先週、浅田農産のことを書いたら会長夫婦が自殺したというニュー
スが飛び込んで来ました。
新聞を詳しく読んでいたら、今になって被害額の半額を補助する
とか。「自殺者が出た後では遅いんだよ」と叫びたい気持ちです。

日本の政治家、官僚、公務員、もしかして、財界のお偉方は、本当
に自分たちのことしか考えていないようです。

自分たちの利権のことばかり考えて、一般の国民のことなどどうで
もいいようです。最近、高杉良の小説を久しぶりに読み出したので
すが、彼が書くような公務員がいて現在の日本があると、至極納得
してしまいました。

銀行、証券、保険と不祥事を撒き散らしてきた業種に従事している
人々は、護送船団システムにより、準公務員といってもいいでしょ
う。

銀行を例にとってみると、赤字を垂れ流していた分際で国民の税金
が公的資金という名で注入されていたにもかかわらず、一般の業種
から比べて高級を取っていたし、頭取経験者は相談役という役職を
設けて100歳になるまで(終身という意味)毎年、都合1億円、
退職金を7億円とか掠め取っていたのだから、言葉がないですね。

これは公務員も一緒で財政赤字が500兆とも、700兆といわれて
いるのに給料を下げようとしないし、信じられない事ばかりです。

そんな中、長野の田中知事は清涼感をいっぱいと言うところでしょ
うか。

とにかく、給料泥棒は止めて、親方日の丸よろしく、ボーとしない
で欲しいです。

私は大阪市周辺のある衛星都市に住んでいるのですかが、この市が
また酷い、スペインのトレドと姉妹都市の関係にあり交換留学のよ
うなことをやっているのですが、そのエアーチケットときたら、一
番高い部類(デスカウントチケットだと三分の一ですむ)のものを
支給して、マドリードからトレドまで150キロほどもある距離を
バスに乗せないで、タクシーに乗せるというのですから、厭きれてし
まいます。

いくら日本人にとってスペインは安いと言ってもバスに乗せないで
300ドル以上かかるタクシーに乗せるのだから馬鹿げています。
それで半額は留学する人間が払わなくてはならいのです。

おそらく、旅行会社からは、キックバックが出ているでしょう。個
人に入るか、部署に入るかは知りませんが、市民の税金と留学する
人間のお金を巻き上げてリベートを受け取っているというところ
じゃないでしょうか。おそらく、裏金としてプールして宴会や慰安
旅行に使うのでしょう。

わたしはその留学に志願するために小論文などを出しに行ったのです
が、半額ださなければならないうえ、高〜いエアーチケットに、タク
シーの書類を見せられ怒ってしまいました。わたしは海外に詳しく、
スペインへ行った事があるから見破れましたが、海外の経験のない人
ならころっと騙されるいたでしょう。

課長が出てきて睨みながら説明していましたが、納得できなかった
ので、「来年もこんなことしていたら、オンブズマンに連絡します
よ」といって市庁を後にしました。

もう、日本もラテンの乗りです。違いは、こそこそしてやるか、堂
々とやるかの違いのようです。情けない。

                   エドワルド
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いや、自分の予想が当たった時は嬉しいですね。調整が始まった
のでしょうか。

なんでも、スペインで200人近い死亡者が出たテロがアルカイダ
の犯行であるという声明がでたということでニューヨークダウ、ナ
スダックが続落し、日本株もその影響を受け134円も急落したの
だそうです。なんが予想が当たったんじゃなくて、テロで株価が下が
ったということだね。

昨日のニューヨークが100ドルと40ドル戻しましたので、日本株
については月曜日を見なければ、本格的な調整に入ったかどうか断定
できないようです。

私としては日経平均やトピックスの乖離率が25日平均で2%強ま
で下がたので、また上昇に転じるのではないかと思います。

あくまでも、スペインで起こったようなテロが連続して起こらない
という前提の下ですが。

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現在、日本株の上昇は全面的ではなく、循環しているようです。
そろそろ、不動産や大手銀行から、出遅れ銘柄へ流れが変わって
くるのではないでしょうか。

何回も紹介しますが

東京エレクトロン(8035)とアドバンテスト(6857)は美
味しそうです。
東京エレクトロンの下値は6,500円で、アドバンテストは7,80
0円に設定しておけば、まず損はないでしょう。

この二つの銘柄は上がる時は豪快です。下がる時も豪快ですけど
ね。
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米墨戦争III

ポーク大統領は戦争を早期終結させるために、メキシコシティ侵攻
を決意、スコットを司令官に一万の軍隊を派遣することにした。

1847年メキシコ湾岸のベラクルスに一万の大軍が敵の抵抗もな
く無血上陸した。そして3週間に渡ってベラクルスと海岸沿いの
要塞サン ファン デ ウルアを陸海から砲撃したので、ベラクル
ス守備隊は降伏した。

スコットは内陸への侵攻を決意、同年4月18日にセロゴルド山で
メキシコ軍と交戦する。メキシコ軍は高地に陣取り有利な陣形を
取ったが、装備に優るアメリカ軍の攻撃に耐え切れず敗退した。

この戦いで大きな被害を蒙ったアメリカ軍はハラパに駐留していた
が、7月には入るとメキシコ軍の抵抗が始まり、メキシコシティ
へ侵攻することを決定した。

サンタ アナ大統領も軍容を整えていて首都の近郊で交戦、戦い
は10日ほど続き、またしてもアメリカ軍の勝利に終わった。

スコットは和平工作を探り出したが、サンタ アナは時間稼ぎ
をするばかりで和平交渉は決裂。モリノ デル レイ、チャプル
テペックとメキシコ軍に連勝した。

当時、チヤプルテペク城は士官学校に使用されていて、6人の士官
学校生が立て篭もりアメリカ軍に抵抗した。現在、彼らは生命を
国のために捧げたとしてナショナルヒーローとして祭られている。
メキシコの大きい街に行くと必ずニーニョス エロエス(子供の
英雄)という名前が付けられた通りがあるのも、彼らが尊敬され
ている証だろう。

サンタ アナは敗戦の責任を取って大統領を辞職するが、ゲリラ
戦を続ける。その結果、アメリカ軍は交渉相手を失い、ゲリラ戦
に悩まされ続け、和平を望むようになる。

                つづく・・・・

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アメリカは150年前も、イラクでやっているようなことをしてい
たんですね。成長がない国のようです。

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スパニシュスラング

Hijo de Puta (売春婦の子) 喧嘩などして毒づく時に使います。

英語のSon of a bitchです。

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メキシコ旅行記VI

 「美佐子、俺メキシコシティヘ行くよ」
「でも、あなた。クリスマスは私と一緒に過ごしてくれると言って
たじゃないの」
「ラテンが呼んでるんだよ。もう、行きたくて仕方がないんだ。夏
は、兄貴に止められたからな。お前と知り合う前だけど」
 エドワルドがアメリカへ来た時、兄はロスに住んで7年目で、彼
と入れ替わりに日本に帰った。その兄が、「メキシコは危ないから行
くな」と無理やりメキシコ行きを止めたのである。
「だって、お兄さんの言う事を聞いて、行かなかったんでしょう。
なぜ、私の言う事は聞いてくれないの」
「後悔しているよ。内の兄貴も所詮アメリカしか知らない、ミーハ
ーだってことが分からなかったんだよ」
「いいわ。他の男を見つけてやるから」
「そんな事を言うなよ。ベイビー」と言いながら、彼女の体を抱き
寄せた。
「ああ、あなたの子供がほしい〜。」

 グレイハウンドのディーポ(バスステーション)は、当時は6番
街とロサンジェルスストリートの角にあり、2階の巨大な待合室に
はラテーノや黒人で溢れていた。普通の白系アメリカ人(プアー
ホワイトを除いて)は、グレイハウンドには乗らない。短距離だ
と自家用車、長距離だと飛行機を利用する。だから、必然的にグレ
イハウンドのディーポ周辺は治安がわるく、浮浪者も多い。彼ら
にとってディーポの建物は、絶好の風、雨除けで、物乞いするにも
絶好の場所になっている。

サンディエゴ行きのバスに乗りこんで、送りに来てくれた美佐子
を見ると、泣いているのだが、必死で笑顔を作ろうとしている。バ
スが動き始めると、エドワルドは手を上げた。美佐子は必死で手を
振っている。顔から笑顔が消え、顔が濡れてくしゃくしゃになって
いる。

エドワルドの目からも涙が零れ落ちたのだが、彼女には見えてい
なかっただろう。なぜ、二週間の別れなのに、こんなに悲しいのだ
ろう。おそらく、二人ともエドワルドのメキシコへの旅行が、愛の
破局の序曲である事を感じ取っているのだろう。

バスはサンディエゴのディーポに到着。街はおもちゃのようでな
かなか魅力的なところだが、二両編成の路面電車に乗って一気にボ
ーダーへ。アメリカ側のイミグレを越えると、巨大な屋根付の陸橋
がラテンの世界へ繋がっていた。エドワルドはアメリカ側で働いて
メキシコ側に帰る多くの労働者と共に、その入り口に一歩を踏み出
した。

どこからメキシコ行きのバスが出るか分からなかったので、地元の
人間に聞くが埒が明かない。このとき、彼は全然スペイン語を勉
強してこなかった事を後悔した。しかし、さすがにボーダー沿いの
ティワナである。道を聞いた人間が、近くの店から英語を話せるメ
キシコ人を連れてきた。スペイン語訛りがきついが、何とか聞き取
ることができた。アメリカ人が、スペイン語訛りと日本語訛りの英
語の掛け合いを見たら笑い転げた事だろう。とにかく、バスステーシ
ョンは町外れにあり、路線バスが行っていることが分かった。

そのころ浪費家であったエドワルドは路線バスには目もくれずに
タクシーに乗った。後年のエドワルドと比べると、傲慢で、あま
い、日本人丸出しの感覚の持ち主であった。

ロスのグレーハウンドのディーポより、もっと巨大なバスステー
ション(エスタシオン デ アウトブス)は、クリスマスシーズン
(欧米ではクリスマスに人が大移動する。日本のお盆か正月のよう
なもの)で立錐の余地もないほど混んでいた。あちこちに切符を買
う列があり、どこで切符を買うかもわからない。これらの列に入っ
て並んぶと、自分の番がくるまで何時間でも立っていなければならな
いだろう。ひょっとしたら、明日の朝にならないと、切符を買えな
いかもしれない。

メキシコではバスが国の主要交通機関になっており、人々のバス
を使う頻度は高い。アメリカは飛行機が主要交通機関で、日本は電
車だろう。

しかたがないので、エドワルドは列の始まっているカウンターに
行って「メキシコシティ行きの切符を下さい」と英語で訊くと、切
符を売っている男性が傍にいた職員と何か話し始めた。しばらく
して、その職員がエドワルドをバスまで直接連れていった。バスの
運転手にUS40ドルを渡すように指示され、お金を手渡すと座席
を与えてくれた。おそらく、払ったお金は会社に渡さないで運転手
や職員で山分けするのだろう。さすがに、ラテンアメリカである。
かれらは、どこまでも抜け目ないのである。なに、会社の高速券や
ガソリンをくすねている日本人に、そんなこと言う権利がないって?
それはその通りだ。自分たちのことを棚にあげて、他人種を批判す
るのは止めましょう。

バスはバスステーションから、真っ暗な闇に向かって走り出した。
あたかも、暗黒のラテン世界へ吸い込まれるように。
つづく・・・

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ようやく、メキシコの奥深くまで旅していきます。しかし、クリス
マスシーズンでゴッタガエシテいるバスステーションで、優先的に
バスに乗せてくれたのだからラッキーでした。この後、ベラクルス
からメキシコヘ返るためのバスの切符を買うのに丸1日かかりまし
た。大変だった。

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南米旅行記XXXV

アレキパに向かうバスの中。陽気なイタリア人たちとの宴会の合間
に、人間の本能について考えていた。

「セックスは人間の持つ三大欲の一つでる。動物には一夫一妻のハ
ト型と一夫多妻のニワトリ型に別けることができる。はたして、日
夜、子孫永続の営みに励む人類はどちらの型なのだろうか。日本や
中国は、金持ちは何人でも妾を持ちイスラム以上だ。勝海舟などは、
家で働いているお手伝い全員を彼のセックス対象にしていたと何か
の本で読んだことがあるが、日本の金持ちは子孫永続のために典型
的なニワトリ型を取っていたのではないか。欧米などのキリスト教
国は、王といえども妻は一人しか持てなく、離婚すらすることがで
きなかったのでハト型か。でも、イギリス王ヘンリー八世がスペイ
ン王女カザリンと離婚するために、ローマカトリック教会から離脱
したということは、キリスト教が本能を無視していたからか。4人
まで妻を持てるイスラム教もカリフ(スルタン)という権力者が戒
律を破りハーレムで戯れたのは、人間がニワトリ型で
ある所以か。

ニワトリのように強いオスが多くのメスを独占しハーレムを作ると人
間平等の原則が崩れ近親相姦の原因にもなり、種存続に弊害が有る。
ハトのように一夫一妻制を強制し、社会が女性遊びに厳格になって
くると、ときどき、本能が爆発し、痴漢、婦女暴行、女性誘拐の原
因にもなりかねない、だから、最近電車で痴漢をして、会社を首に
なる人間が多いのだろうか。やはり、本能を少し抑え、少し出す、中
道がベストなのかと止め処ない考えが、このパンアメリカンハイウエ
ーを走るバスと同じように頭のなかを疾走していた。

このバスは明確に、アレキパという目的地に向かって走っていたが、
私の瞑想は、明確な目的地を持たずに迷走する。「本能に従い、人類
永続の行為を追及し、その行為が人類滅亡の行為と繋がっているとし
たら。いや、人口大爆発が起こっている現在、人口抑制が必要になっ
てきている。だから、エィズという不治の病が出てきたし、21世紀
がまじかなのに世界のどこかで必ず殺し合いが行なわれている。俺が、
もしエィズで女性達に移したとしても、それはそれで人類永続の為
になっているんだ」とようやく、自分を納得させる答えを導き出した。
なんと自分勝手なんだ。自分でも厭きれる。


バスの中では、陽気なイタリア野郎が能天気なデカイ声を出して、朗
らかにわめいている。暗い、静かなペルー人の中で、ゴッホが描いた
「ひまわりの絵」のように、そこだけがくっきりと、毒々しく、浮き
彫りになっているよ
うだった。

つづく・・・・・

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あなたはハト型ですか? それともニワトリ型ですか?

あまりニワトリ型にこだわるとエイズに犠牲になるかもしれませんね。
こわ〜い。


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