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タイトル:魁兎の小説  2003/04/18


第4話「別れの時」(前編)
俺の名前は橘透。
あれからこれといって事件とか何も無い。
でも何か臭うんだよな。
何も起こんなけりゃいいんだけど。

今日は俺の24回目の誕生日。
誰か気付いてくれると良いんだけどな。
そう思ってた透の携帯に電話が入る。
相手は透のモトカノの美紀だった。
透「どうした?何か用か?」
美紀「今日は透の24回目の誕生日でしょ?」
透にとってはモトカノといえども祝ってくれる人がいて嬉しかった。
透「今日暇か?」
美紀「どうして?」
透「久しぶりに逢いたいなあって思ってさ」
美紀「いいよ、今日は透の誕生日だし私がおごるから食事でもしようよ。」
そして夜の7時に待ち合わせをする事に。

一方その頃、海達は透に内緒で誕生日パーティーの用意をしていた。
海は慣れない手付きで料理を。
都はケーキを買いにケーキ屋に。
明はパーティーの飾り付けをしていた。
都がケーキを買って帰ってくる。
都「ただいま。どう?順調に進んでる?」
海「まあ大体ね。」
明「こっちはばっちしよ。」
3人は透の部屋に行きノックする。
しかし反応がなかった。
開けてみると透が着替えてた。
透「何だよ人が着替えてるのにさ、今から出かけるから邪魔すんなよな。」
都「えっ・・・そうなんだ。」
透は3人が辺に落ち込むので下に降りると自分の誕生日パーティーの用意がされていた。
透「お前等俺のために?」
海「いいよ、出掛けるんでしょ?私達で片付けるから。」
明「透なんか嫌いだ。」
そう言われ透は家を追い出された。
美紀に用事が出来たと言い誘いを断り鈴内家に戻った・
都が透に気付き話しかける。
都「何してんのよ、早く行きなさいよ。」
透「お前等が俺のために用意してくれたんだろ?」
海「そうだけど用事があったんでしょ?そっちに行けばいいじゃん。」
透「誘いは断った。」
3人は驚く。
透「だから戻ってきて謝ろうと思ったんだ、ごめん。」
透は土下座をする。
明「もういいよ、透の気持ち分ったから。」
都「そうそう、そんな事しないで早くパーティーしようよ。」
海「よし、そうと決まったら食べまくるよ、行くよ透。」
3人は透を立ち上がらせ家に入れた。
パーティーが終りかける頃都がとおるにプレゼントを差し出す。
透「貰っていいのか?」
都「うん。」
開けると透が欲しがってた毛皮のコートが入っていた。
海「3人でお金合わせて買ったんだ。」
明「それなかなか無いんだから感謝しなよ。」
透「ありがと。」
と鈴内家では賑やかな夜がふけようとしていた。
だが透の携帯に美紀からの電話が入る。
透はそれに気付き電話に出た。
透「どうした?」
美紀「透・・・」
透「ん!?」
美紀「私生きてる意味無いみたい。」
そう言い電話が切れた。
透「美紀?おい美紀」

一体美紀の身に何が起こったのか。
そして透はどうするのか?

最終話「別れの時」(後編)につづく

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