メルマガ:オムニバス
タイトル:魁兎の小説  2003/04/18


第3話「誘拐」
俺の名前は橘 透。
色々とあって鈴内家に来て早1ヶ月。
今日は天気が良かったので明と買い物に行く事に。
明は俺とデートすると勘違いしているがまあいいか。
明「最初は服屋に行こうね」と良い、嬉しそうに自分の部屋に戻って行った。
そして、用意が出来たらしく部屋から降りてきて出掛けることに。

最初は約束通り、服屋に行き、明が気に入ったやつを買ってあげた。
明は嬉しそうだった。
透は「こんな娘が本当に彼女だったらいいのになあ」と思った。
そうしているといつの間にか明が居なくなっていた。
透は探すが何処にも居なかった。
透の前を不審な車が通り過ぎて行ったが透はそれに気付かなかった。

夕方、透は明を探したが居なかったので一旦家に帰った。
すると携帯に着信があった。
相手は昔、族の時可愛がっていた弟分の実からだった。
実「透さんですか?」と実が透に話し掛けて来た。
透は何で今頃こいつから電話があるのか不審がってたが一応答えた。
透「そうだけど、なんだ今頃?」と言うと実は明をさらったので前に集まってた倉庫にこいといわれ透は明が心配なので行く事に。

倉庫に行くと確かに実と明が居た。
透「おい、実!!明をさらって何するつもりだ。」
と言うと実は「これはゲームですよ。先輩が来てくれるか来てくれないかのね。そういうゲームですよ。」
透は切れた。
透「お前俺をなめてんのか?」と言うと倉庫から前に族をやってた時の弟分達が出て来た。
実「実はねえ。透さんが抜けた後、俺がこの族の頭になったんだよ。あんたはもう過去の人なんだよ。切れられても怖かねえよ。」と言い、集団は透に襲いかかってくるが透が倒そうとしたとき、実が話し掛けて来た。
実「おっとそいつ等を倒すともれなくこの娘の命はないよ、いいんですか?」と言い、明にナイフを突き刺す。
そう言われた透は何もせずやられて、気を失った。

透が気付くとそこは鈴内家だった。
明を背負って透は意識の無いまま帰って来たのだと言う。
明「大丈夫?」と言うと透は何も言わず家を出て実達がいる倉庫に向かった。

実は透に気付き、大勢で透に襲いかかるが一瞬で透に倒された。
そして、透と実のタイマンになった。
透「お前にはちゃんとケリを付けてもらぞ。」
と言うと実はニヤッと笑った。
そして殴り合いが始まり、透が殴りかかった瞬間実は隠しておいたナイフで透を刺し、透は意識を失った。

一方、透が気になって追いかけてきていた海達は倉庫に辿り着いていた。
透が刺されて倒れてる所をみて慌てて駆け付けた。
海「透?しっかりして!!」
都「ナ・ナイフがささってる。」
明「透!!」
透は目を覚ますことは無かったのか?

透が目を覚ますとそこは病院だった。
海・都・明はずっと看病していたらしく、座ったまま3人は寝ていた。
透は3人を起こす事なく病院を後にした。

実は一人で街をうろついてた。
それを透は見つけたのだ。
実は逃げるが透は一瞬の隙をついて捕まえた。
透「お前族のリーダーなんだろ?なのにあんな卑怯な真似しても良いのかよ。実!!」と言うと実は泣きながら話し出した。
透が居なくなった族は仲間同士の喧嘩が耐えず形状実がリーダーになったが一向に変わる余地が無かった。
そこで透を族に戻すため明をさらったら戻って来ると思ってたらしい。
透「そんな事は口で言えばいいだろうが!!関係の無い明を巻き込んでんじゃねえよ。」と言い実を殴り倒した。

そして倉庫に行き、昔の仲間に話をして正式に実は族のリーダーになった。
実は透に謝罪と礼をしようとしたが透はもうそこには居なかった。

そして、透が病院に戻ると海達は何も言わず透を迎えた。
透が何故病院を抜け出したのかを知っていたのであろう。

つづく

この小説の感想はmakubex@xbox.jpまで

ブラウザの閉じるボタンで閉じてください。