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タイトル:素敵な暮らしをあなたに  2004/05/10


NO.52

フィリピンの家庭料理
(スープ)


フィリピンのスープはその殆どが「おかずスープ」です。
熱々のスープを、汗をかきながら、最も暑い時間帯の昼食にいただくのが習慣です。
日本の汁物と同様、具は様々ですが、
基本的に、お皿によそったご飯の端のほうにスプーンでスープをかけ、ご飯と一緒に口に運びます。
時には、具だけを別のお皿に取り出し、スープはカップで飲むという場合もありますが。
お椀と違って、陶器の手を触れられないほど熱くなるスープ皿には下にもう一枚お皿を置き、
いただく時に手を添えられるようにします。


テノーラ
材料 
玉ねぎ、にんにく(好みで)生姜、鶏肉(骨付き)またはウインナーソセージ、
ハヤトウリ、ほうれん草またはピーマンの葉

(1) 深鍋に油を引き、玉ねぎのスライス少々、にんにく、生姜のスライスを2枚ほどを炒める。
(2) 適当に切った鶏肉(ソーセージなら切れ目を入れる)を入れて炒める。 鶏肉の色が変わったら、水を入れて、しばらく煮る。
(3) 八ツ割にし皮を剥いたハヤトウリを入れる。塩、胡椒、味の素(あちらでは)などの化学調味料で調味する。
(4) 出来上がる寸前に、適当に切ったほうれん草を入れて、暫くして火を止める。

ハヤトウリは青パパイヤの代用品です。
青パパイヤはいつでもあるわけではありませんので、
何時でも手に入り、保存のきくハヤトウリを使うことが多かったです。


緑豆のスープ
材料
玉ねぎ、にんにく(好みで)生姜、鶏肉(骨付き)、緑豆、ほうれん草

(1) 深鍋に油を引き、玉ねぎのスライス少々、にんにく、生姜のスライスを2枚ほどを炒める。(2) 適当に切った鶏肉を入れて炒める。(3) 緑豆をしたしたの水で茹でて、鍋の中で粗くつぶす。(4) (3)を(2)に汁ごと入れ、さらに水を加えて、鶏肉がやわらかくなるまで煮る。(5) 塩、胡椒、味の素(あちらでは)などの化学調味料で調味する。 出来上がる寸前に、適当に切ったほうれん草を入れて、暫くして火を止める。


シェルスープ
材料
玉ねぎ、にんにく(好みで)生姜、トマト、ムール貝(またはホタテ、アサリでも)

(1) 深鍋に油を引き、玉ねぎのスライス少々、にんにく、生姜のスライスを2枚ほど茶色になるまでを炒める。(2) ザク切りにしたトマトを入れてつぶす。味の素、塩で調味し、水を入れる。(3) 沸騰したら、ムール貝を入れて、殻が開いたら火を止める。

ムール貝はとても安価で、これはお酒のおつまみとしてもよくつくりました。


モロヘイヤスープ
材料
玉ねぎ、にんにく(好みで)生姜、ツナ缶、モロヘイヤの葉

(1) 深鍋に油を引き、玉ねぎのスライス少々、にんにく、生姜のスライスを2枚ほど茶色になるまでを炒める。(2) 油をきったツナ、水を入れて暫く煮る。(3) 味の素、塩で調味し、最後にモロヘイヤを入れる。

モロヘイヤは雑草に混じっていたるところに生えていて、あちらではあまり人気がありませんでした。

具に豚の三枚肉、インゲン、白菜またはキャベツ、ジャガイモ、人参など
丸ごとまたは大きく切って入れた薄味のスープもあります。
作り方、調味料は同じです。
これは、具だけをお皿に取り出し、ナイフで切り分けて各自の好みの味付けでいただきます。
塩、胡椒、ナンプラー、液体の塩など。
スープはカップに。
私は向こうにいた時も今も、からし醤油です。


これらのスープは、きちんと書かれたレシピを見たわけではありません。
住んでいた間に、見聞きして覚えたものばかりです。
全ての分量は味をみながらの我が家流です。


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