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タイトル:素敵な暮らしをあなたに  2004/01/31


NO.47

きもの
  


一時期、着物を着る生活に憧れていたことがありました。
深い意味はなく、ただ、着物姿を美しいと感じていただけのことかもしれませんが。
着物に関わる仕事や趣味でも持っていない限り、実際に着物を着る機会は、
親族や友人の冠婚葬祭、そして、お正月・・・、
あるようで殆どないのが現実ですね。
昔、習い事で、週に一度の機会があった時期もありましたが、今はそれもなく。
僅かな私の着物たちは実家の箪笥の中に入ったままです。

そんな中で、唯一、ずっと手元に置いている着物があります。
ポリエステルの洗える着物です。
随分以前に、自分で洗えるのなら、洋服のように気軽に着ることが出来、
行動範囲も広がるのではと思って買ったものです。
以来、格式ばらない場所での着物といえばこればかりで、お出かけ着として、パーティドレスとして、
いろいろな場所で、幾度となく重宝してきました。
少々天気が悪くても、髪を垂らしたいつもの髪型でも・・・、
洗えるということは、様々な制約からの解放でもあります。

サンフランシスコの観光通りから外れた小さなレストランで人を待っていた時、
突然、「日本の方ですか?」と、声をかけられました。
ビジネススーツの日本人の男性でした。
「ここで、日本女性の着物姿を拝見できるとは思っても見ませんでした。ありがとうございました。」
と、一礼され、こちらの方が感激して、言葉をなくした思い出があります。
ありふれた日常のひとこまが、着物によって思い出のひとつにもなったりするのは、
着物が民族衣装だからなのですね。

着物には様々な決まり事があるようです。
季節や場面に応じて、生地や柄が変わり、さらに、格式の上下もあり・・・。
着物を本当に大切にされている方からは、お小言をいただきそうですが、
私にとっては、忙しない日常の中で簡便に楽しむことができるお気に入りの一枚です。

着物はお好きですか。


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