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タイトル:素敵な暮らしをあなたに  2003/09/16


NO.39
窓辺の風景 

カーティンや雨戸を開けることから新しい一日が始まります。
パッと部屋の中に明かりが差し込む様は天気がどうであろうとも、本当に爽やかです。
大雨でもない限り、毎朝、家中の窓を開けて風を通すのが習慣です。

住宅密集地の小さな家では、レースのカーティンまでも開けておくのはほんの一時のことです。
中を覗かれたくないということもありますが、
外を行く人と目が合うのを避けるためでもあります。
「日本の住宅の窓は、一日中、レースのカーティンが幕のように下がっていて表情がない。」
と、暫く外国で暮らしたことのある人たちが言いますが・・・。

昼間は、透明ガラス戸でも網戸でも屋内の方が暗いので、それ程、中の様子は見えないものですが、
夕暮れ時、本カーティンを閉めるには早い時間に灯りが点ると、
レースを通して恥ずかしい程中がはっきりと見えて、そんな窓の前は通る人も何となく緊張してしまうものです。
どうすれば、灯りの点った室内を見せずに、内からは暮れゆく窓辺の明かりを楽しむことができるのでしょう。

世界のあちこちに十数年住んでいたという知人が幾つかのアイディアを教えてくれました。
掃き出し窓の場合、カーティンの上部の中央を合わせ、そのままゆったりと垂らし、両端を留めるか、
または、2枚のそれぞれを腰高の辺りでゆったりと絞ってタッセルで留めると、
窓際の足下から明かりも風も入るのに外からは見えにくい。
窓辺に小さな台やテーブルを置き、ライトを点すと、奥の方は見えにくくなる。
腰高の窓は、窓辺に置いた植物や置物で、レースのカーティンだけでも大丈夫、外からは天井が見えるだけ。
窓の外か内側に、観葉植物を一列に並べる。
天井灯ひとつで室内全体を明るくしないで、幾つかの照明器具を使う。
と、まあ色々な方法があるようです。
「とにかく通りに面したお部屋くらいは見られてもいいように美しくしておくのが一番ね」

カーティンも様々な形、材質がある他、ブラインドなどもありますが、
一般的なカーティンは手入れがし易く、安価で、掛け方によって様々に雰囲気を変えられます。
我が家に合ったカーティンの掛け方、オリジナルの工夫で、
秋の爽やかな風、藍色に染まっていく風景をもっと楽しむことが出来るかもしれません。

ところで、ヨーロッパの国々では、美しい室内をわざわざ見せるようにカーティンを掛けるそうですが、
殆どは表から見える、日常使わない部屋の一角をそれ様に設えてあり、
家族のダイニングキッチンなどはきちんと目隠しのためにカーティンを掛けているのだと聞きました。


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