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タイトル:素敵な暮らしをあなたに  2003/06/27


NO.34   
ドライフラワー

学生時代、寡黙な演技で有名な俳優の家が横浜にあり、
近くのアパートに住んでいた友人と一緒にその前を通ったことがあります。
どんな家だったのか、壁の色は何だったのか今では全く思い出せませんが、
一階の道路に面した横に長い大きな窓の透明ガラスの向こう側に、
端から端までびっしりとカフェカーティンのように、ドライフラワーの束が下がっていたことだけを憶えています。
この窓は近所でも有名だったようですが、私にとっても初めて見るダイナミックでおしゃれな窓辺の風景でした。

ドライフラワーはお好きですか。
私は買うことはしませんが、機会があれば乾燥させて飾っています。
この間まで、電話機の横に飾ってあったのは、千両と松のドライフラワーです。
11月末にクリスマス用に切った千両は、お正月には松と一緒に飾り、その後乾燥させました。
千両も松も青々とした色が最後まで残り、
赤い実が落ちるまで、他のドライフラワーを混ぜたりして長いこと楽しみました。
最近は、郊外をドライブした時に摘んで来た野草の花と庭の南天の花(蕾のもの)で束を作りました。
次々と色々な花が咲く季節は、鉢植え、切花で楽しむ以外にドライフラワーにできるチャンスでもありますね。
窓辺に吊るして乾燥させるほか、除湿運転のエアコンの噴出し口の前に吊るすのもよいそうです。
炎天下、屋根裏部屋や車の中は恰好の場所だと本で読みました。
どちらにしても効率よく乾燥させるためには余分な葉は取り除いてからが良いようです。
我が家は階段の踊り場の窓辺がその場所です。
今は、娘が学校帰りに摘んで来た野草の小さな束が二つ、
保存用に浴用のドクダミの束、剪定したローズマリーの枝、セージも一緒にあります。
唐辛子の束をキッチンの窓辺に下げている友人がいますが、
乾燥と実用を兼ねるほか、何となくあたたかい感じがしてよいものです。

ところで、梅雨の時期、湿気のあるものはなるべく室内に置きたくありませんね。
我が家は特に湿気の多い北側の洗面所やトイレにはドライフラワーと決めてあります。
万が一身体に触れて落としても安全なようにということもありますが。
埃が見えてきたり、小さなかけらが落ちるようになってきた時を目安に取り替えます。

ドライフラワーの思い出がもうひとつ。
昔、都心にある女優で料理研究家のマンションを訪ねた時、
玄関に背丈ほどもあるドライフラワーと造花が数えきれないほど沢山、大きな壷にさしてありました。
そのうしろの壁は鏡張り、何の変哲もないマンションの決して広いとはいえない玄関が、
何だかとても豪華で優雅な雰囲気に演出されていて、
さすが女優さんの住まいだなあと感心したものでした。

ではまた次回。

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