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タイトル:NO.31 節約 1 2003.5.26  2003/05/26


私は今まで節約しようとか節約したという様な意識は殆どなく暮らしてきました。
こう言いますとびっくりするかも知れませんが、
「風呂の残り湯の再利用」や「使っていない電気はこまめに消す」などを
節約だとは思っていないからです。
私にとってそれはごく当然のことで「節約」ではないのです。
数年前、丈が短くなった娘のパンツの裾をほどき、バイアステープを縫い足し、
縫い目のところで折り返して、生地いっぱいまで使って丈を長くした時、
友人はこれを節約だといいました。
その友人の家にちょっと薄暗い午後の時間に伺った時、部屋には蛍光灯が点いていました。
私には窓の向こうの木々の間から差し込む明かりの方が美しく、電灯は不必要に思えました。
我が家のリビングダイニングキッチンは細長い14畳程ですが、
天井からの灯りが3箇所、ピアノの傍にフロアライトが1つ、ソファの脇にアッパーライトが1つ、テーブルライトもあります。
電球で数えると11個、全部白熱灯です。
天井灯はもともとは蛍光灯が付いていたものを取り替えたものです。
一度に全部を点けることはなく、必要な時に必要な電灯を点けるだけです。
友人が食事の時にマットを使おうとしましたら、ご主人から
「洗濯物が増えるだけで無駄でしょう」と言われて止めてしまいました。
その家は、衣替えの時期になるとクリーニング代の出費を嘆いています。
我が家は毎食時、布製のマットを使うのが習慣ですが、夫のスーツと寝具の布団を除いて、
全ての衣類、コタツ掛け、ラグも家で洗います。
自分で洗うことが難しい物は基本的に持たないことにしているのです。
これも私には当然のことです。

ところで、節約の定義とはなんでしょう。
辞書には「節約」とは、金銭、物資などの使用をきり詰めることとあります。
現代では人それぞれの生活スタイルや価値観が異なる分だけ、
節約の認識も違うのかも知れません。

駅からちょっと遠く離れた狭いアパートに住んでいる若い夫婦の友人がいます。
子どもがまだ小さく、病気の時や買出しには車が必要なのですが、
「駐車場付きの家を買うまでは家賃の安いここで、車なしで我慢するの」といって、
子どもが病気になるとおんぶして歩いて病院へ連れて行きます。
これが本当の「節約」かなと思うのですが。

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