メルマガ:【マスコミが伝えない事実】
タイトル:るいネットメールマガジン 【 る い 】[2005.9.27]  2005/09/27


  るいネットメールマガジン【 る い 】[2005.9.27]

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        メルマガ 【 る い 】  [2005.9.27]
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1  今週の注目投稿
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★ 市場時代お題より、「アメリカ支配が続くのは、何で?」についての
  議論をご紹介します。
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◇ アメリカに対する怯えの精神構造 
      【雪竹恭一 (38 大阪府 営業) 04/03/04 PM11】  
 
  アメリカを怒らせたら軍事的にも経済的にもやっかいになるという怯え
  は、恐怖幻影でしかないわけですが、そもそも多くの日本人がそのよう
  な思考パターンに陥ってしまうのには、日本人の精神構造に特有な理由
  があるように思います。

  それは、アメリカに対するコンプレックスとその反面の憧れのようなも
  のではないかと思います。怯えの心理の前提には、攻撃されたらどうし
  よう?という不安心理があるわけですが、そのような不安を覚える前提
  には、相手より自分の方が劣っているのではないかというコンプレック
  スがあります。そして、そのようなコンプレックスを抱くについては、
  実は、相手に憧れており、自分と相手の相対的な格差を認めているとい
  う意識があります。

  実際少し歴史を振り返ってみても、黒船でペリーに脅かされて以来、第
  二次世界大戦にいたるまで、日本人は、アメリカに攻撃されて痛い目に
  あったという記憶があります。そして、その一方で、アメリカ流の近代
  的なライフスタイルに憧れて、アメリカに追いつけ追い越せをスローガ
  ンに市場拡大を図ってきたという流れがあります。日本の近代化の歴史
  の中で、日本人(特に近代化と市場化を推進してきた政治家やマスコミ
  ・文化人などの統合階級)の精神の中に、アメリカにはかなわないとい
  うコンプレックスとその反面の憧れがあったのは間違いないのではない
  でしょうか。

  しかし、現代的な状況の中で、アメリカにコンプレックスを抱き、憧れ
  を持つような日本人はどれほどいるのでしょうか。若い人を中心にその
  ような意識は急速に薄れつつあるのではないかと思います。実際、貧困
  の圧力を克服し、私権闘争には活力が出なくなっている意識状況を考え
  ると、私権闘争の強者として世界中の市場を牛耳ってきたアメリカにコ
  ンプレックスや憧れを抱く理由なんてどこにもありません。従って、精
  神的・心理的にアメリカに怯える必然的な理由もありません。むしろ、
  私権闘争には収束しなくなったという人々の意識は、そのような怯えの
  意識から、日本人本来の共認をもとに、活力と自信を再生してゆく可能
  性を開くものであると思います。
 
  全文 http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&m=68651 
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◇ アメリカとどうつきあうか 
     【山澤貴志 (40 鹿児島 ITコンサル) 05/09/18 AM03】  
 
  小泉のアメリカ追従路線のおかしさは誰もが感じるところだと思うが、
  ではどうするかを考える為にも、アメリカ外交の基本構造を押さえて
  おく必要があるだろう。

  アメリカは欧州(その中心はイギリス)からの脱出組みでつくられた
  ヨーロッパ的伝統に対する‘反’を原動力とする国家である。彼らは
  独立戦争を通じて母国イギリスに勝つためにイギリスの敵対国であっ
  たフランスと手を組み、そして勝利した。(あの有名な自由の女神は
  フランスからの贈り物。)
  この独立戦争を通じてアメリカは「旧大陸には新大陸に干渉して欲し
  くない、そのためには旧大陸(欧州のみならずアジアを含む)同士で
  もめてくれるのが一番いい」という思考を手に入れた。

  例えば、ロシアが強くなりすぎれば日本を支援する(日露戦争)が、
  日本・ドイツが強くなりすぎると、ロシア→ソ連と手を組む(第2次
  世界大戦)。2次大戦後、ソ連の脅威が強まると今度は日本の経済復興
  を支援し、また日本を対ソ連の前線基地にする。最近では経済的に日
  本が強くなりすぎたため日本の弱体化を推し進めつつ中国を経済支援
  しているが、中国が強くなりすぎると、今度は日本と中国を揉めさせ
  るかもしれない。

  このようにアメリカという国は、常に自分の国土は無傷のまま、旧大
  陸同士を揉めさせるのが得策である、その為には常に旧大陸内国家ど
  うしにケンカをさせるにはどうしたらいいかということを考えるのが
  得意な国なのだ。イラク戦争もイラクと隣国クェートの間で起きた油
  田の盗掘がことの発端であった。こうした視点から現在の日中、日韓
  関係の事態悪化はまさに、アメリカの筋書き通りに進んでいるともい
  えそうである。

  歴代の首相は国民に「アメリカの犬」と罵倒されながらもアメリカ権
  力追従だけでなく、如何にアメリカからの独立、自立外交の確立を勝
  ち取るかに苦慮してきた。田中角栄は日中国交回復を実現し、またオ
  イルダラーを操るアメリカ石油メジャーによって演出されたオイルシ
  ョックを教訓に、日本独自のエネルギー源としてソ連からのパイプラ
  イン作りを志向した。(それがアメリカの反感を買ってロッキード事
  件につながったとの見方もある)
  http://www.adpweb.com/eco/eco34.html
 
  社会主義諸国といえども自立外交の確立のためには社会党とも手を携
  えて努力していく・・・アメリカの外交原理がわかっているのならば
  首相に不可欠なのが多国間交渉能力であり、国際的バランス感覚であ
  る。その点では田中角栄はまさに国民宰相であった。

  しかし、角福戦争という私憤だけを原動力とする小泉首相には、こう
  したバランス感覚は望むべくもない。あるのはアメリカの力を借りた
  脅しのテクニックだけである。
  つまり「小泉はアメリカの手先」は経済のみならず、外交面でもいえ
  るのであって、改革論議だけでなく、外交面でも小泉の暴走には注意
  が必要であろう。そして勿論、偏狭なマスコミの外交報道にも注意が
  必要だ。「グローバリズムからみて中国はオカシイ、そんな中国が日
  本の靖国問題に文句いう筋合いはない」などという暴論がいつ飛び出
  すかわからない・・・小泉翼賛選挙を通じてまさに日本はファシズム
  段階という危険水域に突入したとみるべきであろう。
 
  全文 http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&m=97513 
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◇ 米国破綻の道連れにならないために 
      【庄恵三 (50代 神奈川 営業) 05/09/20 PM11】  
 
  つい最近の新聞報道によれば、米国の双子の赤字は相変わらず続いて
  います。(05年9月17日の日経新聞によれば05年末には経常赤字は7
  千億ドルを大きく超える勢い。昨年1月に発表された連邦議会予算事
  務所による10年後の財政見通しは甘く見ても2兆3800億ドルの赤字)。
  
  ひところの日本からの円高回避のためのドル買いが一服し、最近はヨ
  ーロッパからの資金流入が増えているそうです。しかしその資金の出
  所は最近の急激な石油の高騰により、外貨収入が急増した産油国のオ
  イルマネーです。
  競争激化と原油高による経費増で米航空3位と4位のデルタ航空とノ
  ースウエストが破産法を申請したり、カテリーナハリケーンで何兆円
  もの補正予算を組まなければならないことからすると、財政的には益
  々苦しくなることは目に見えています。

  しかし、その一方で、この赤字を丁度埋めるようにオイルマネー等の
  海外資金が流入しています。まるでアメリカの一人相撲を見ているみ
  たいです。この資金循環が持続している限りは、いくら赤字になろう
  が、ドル(米国債)を印刷しさえすれば米国の台所は安泰といえます。

  そのためにはソビエト無きあとの世界の警察官たる圧倒的な軍事力と、
  諜報力を維持しつづけることが不可欠ですが、イラク戦を見れば分か
  るように、その軍事力や諜報力もキリスト教世界と異なる(より集団
  性のつよい)共認社会では、決して上手くいかないことが実証されて
  います。恐らく第二のベトナム化する可能性が非常に高い。
  中国は今や日本を抜いて世界で第3位の貿易国ですが、既に外貨をド
  ルからユーロへ少しづつ移し変えているといいます。
  
  資金還流の鎖が切れたときが米国=世界市場の危機となるでしょうが、
  中国や欧州のしたたかさに比べると、言われるがままに米国を支えて
  いるのが、日本の小泉自民党内閣です。
  郵政民営化による巨額の資金取り込みが、実は米国の強い願望である
  のは周知の事実ですが、このまま、米国の破産のお先棒を担ぎ共倒れ
  することは、愚の骨頂です。
 
  何でや露店でも、この現実を事実の認識として提示する必要があると
  思います。
     
  http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&m=97635
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