メルマガ:【マスコミが伝えない事実】
タイトル:るいネットメールマガジン 【 る い 】[2005.8.23]  2005/08/23


  るいネットメールマガジン【 る い 】[2005.8.23]

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        メルマガ 【 る い 】  [2005.8.23]
            http://www.rui.jp/

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1  今週の注目投稿
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★ 社会統合お題より、「共認形成の場を作ってゆく活動こそ、真の社会活動」
  についての議論をご紹介します。
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◇ 郵政民営化って何? 
        【山澤貴志 (40 鹿児島 ITコンサル) 05/08/23 AM02】 
 
  郵政民営化を世に問うという今回の選挙が誤魔化し以外のなにもの
  でもないことは、10分も話せば、誰でも気が付く。しかし、じゃど
  うしたらいいの?の答えなくては目先の秩序収束を打ち抜くことは
  できない。小泉人気の背後にあるみんな期待の本質とその答え=出
  口は何か?

  郵政民営化に関する小泉内閣の見解を踏まえながら答えを出してい
  きたい。以下、引用は小泉内閣メールマガジン[2004/10/21]第160号
  〜郵政民営化は「入口」の改革より
  http://www.kantei.go.jp/jp/singi/yuseimineika/mm/041021mm-lion.html
 
  >「郵政民営化が改革の本丸だ。」ということは何度かこのメルマ
  ガでも書きました。特殊法人については、そのずさんな事業展開に
  ついて批判があります。特殊法人改革を進めてきていますが、実は、
  特殊法人改革は「出口」の改革なのです。特殊法人の事業資金には、
  国民の皆さんからあつめた郵便貯金、簡易保険や年金の資金が使わ
  れてきました。特殊法人が無駄な事業で赤字をだしたからといって、
  その負担を郵便貯金に預けた国民に求めるわけにはいきません。で
  すから、最後は税金で負担せざるを得なくなるんです。この構造を
  改革するためには、資金の「入口」の郵政事業、資金の「出口」の
  特殊法人、そしてこの間をつないで資金の配分をしている財政投融
  資制度。これを全体として改革し、資金の流れを「官から民へ」変
  える、そして、民間で資金を効率的、効果的に活用してもらおう、
  というのが、資金の「入口」である郵政民営化から「出口」の特殊
  法人改革までの大掛かりな改革の狙いなのです。すでに、財政投融
  資制度については、郵貯、年金の資金全額を国に預ける仕組みをや
  めました。そして、道路公団を民営化し、住宅金融公庫を廃止して
  住宅ローンは民間金融機関に提供してもらうようにするなど特殊法
  人の廃止・民営化の改革を進めています。残された一番大きな改革
  が、資金の「入口」である郵政民営化です。

  小泉さんのいうように郵政民営化は財政における「入口」の改革で
  ある。しかし、「入口」の問題でなによりも重要な問題は「国債=
  国の借金の削減」であり、2001年の所信表明演説でもそのことを明
  言したのではなかったか?

  >小泉首相は所信表明で「構造改革なくして景気回復はない」と強
  調。答弁で「増税なき財政再建」を目指すことを言明、二○○二年
  度予算で国債発行額を三十兆円以下とする目標を○三年度以降も継
  続する意向を示した。
  http://news.kyodo.co.jp/kyodonews/2001/cabinet/ronsen.html 

  しかし、現実はどうか?2002年こそ累積の国債残高増を24.8兆とし
  たものの、その後は増加の一途をたどり、H16年度の前年度増は48.1兆、
  2001年から2004年までの間に小泉政権は累積で137.5兆(年間平均
  34.4兆)もの赤字を積み上げてきたのである。(ちなみにこの数字
  は凡人と呼ばれた小渕内閣、蜃気楼内閣と呼ばれた森内閣となんら
  変らない水準である。)
  http://www.mof.go.jp/jouhou/syukei/sy014.htm

  勿論、出口の改革がいっこうに進まないから、入口の改革も進まな
  いのであって、「特殊法人の廃止・民営化の改革を進めています」
  とはいうもののその実態は、官僚の天下り廃止規定ひとつ作り出せ
  ていないというお粗末さである。

  勿論、財政投融資制度に問題であることは、メルマガで指摘してい
  る通りであろう。しかし、この「出口」の改革が進まず、主要な入
  り口である「税収」と「国債」の改善が見込めぬまま、「財投」の
  財源をなす「郵便貯金」だけを問題としてピックアップするという
  のは、あまりにすり替えがひどくないだろうか?
  勿論、郵貯の使い道、従って財投債の管理は徹底すべきだろう。し
  かし、そのことと郵貯の民営化とは何が関係するというのか?あえ
  て、理屈を好意的に解釈するならば、「郵貯に回れば無駄な公共投
  資にまわる、郵貯でなく銀行に資金がまわれば、民間(市場)に廻
  り経済が活性化して、税収が上がる。」という理屈だろうか。

  しかし、よく考えてみて欲しい。現在の市場に復活の可能性はある
  のかと、既に‘ほしいものがない’状況下で、市場が自力で再生す
  る可能性はあるのかと。市場へ流入した資金の一部は、設備投資に
  回るかもしれないが、その過半は、アメリカ市場に吸い寄せられる
  か、日本国債へと吸い寄せられるしかないのが現状ではないのか。
  (参照 http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&m=77945 )
  (参照 http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&m=90397 )

  結局、市場原理の枠内で改革案をいくら考えても、突破口はだせな
  いどころか、より事態は悪化していくばかりなのである。突破口は、
  これまで市場原理に乗ることのなかった人々の欠乏を顕在化させる
  ことに他ならない。それは、活力再生事業の活性化であり、答え=
  認識の供給者づくりであり、社会統合欠乏にこたえる場作りに他な
  らない。
  (参照 http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&m=77403 )
  (参照 http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&m=79426 )

  つまり、民間セクターの需要を喚起しても可能性はないのであって、
  むしろ今こそみんなが求める‘社会統合の場作り欠乏’に対する支
  援に公的セクターが乗り出すべき時なのである。そして、そのため
  に郵便貯金が使われるというのならば、むしろ郵便貯金にしたいと
  いう篤志家も多数いるはずであるし、そのために郵便貯金を公的セ
  クターとして残すことは、市場原理一色に染め上げんとするアメリ
  カ支配への防波堤ともなるであろう。

  人々が小泉に期待しているのは、突き詰めれば常識を超えるという
  ことではないだろうか。勿論、秩序収束は土台にあるから批判する
  だけではダメ。しかし、あれほどの奇人が注目を集めるのは常識で
  は答えにならない、現在の収束不全はそれほど根が深いという直感
  があるからだと思う。ならば、臆することはない「活力再生需要を
  事業化する」「需要発から供給発へ」という(市場原理の常識から
  は考えられもしないしかし、確かな時代認識に基づいた)答えこそ
  が「郵政民営化」という目先収束を突き抜ける鍵を握っているのだ。
      
  全文 http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&m=96344
  
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◇ 今、最も『必要な改革』とは、いったい何なのか? 
      【浅田祥幸 (26 愛知 企画) 05/08/21 PM02】  
 
  先日、『マスコミに踊らされてる気がするのは何で?』というなん
  で屋露店のお題を見て、興味を示した女性がいた。具体的にどうい
  ったことを指すのかは聞かなかったが、彼女の感じるところは非常
  に良く分かる(一連の選挙報道を見てもそうだ)。

  しかし、彼女がふと「私はそうじゃない(踊らされてない)からね」
  と言ったのが気になった。私は違う、でも皆はそう・・・。どこかで、
  そういった(踊らされている)人々を見下しているような感じもした。

  小泉キャンペーンとも言われるこの選挙戦の行方も、まさにマスコ
  ミ支配の様相を呈している。しかし、小泉のゴマカシ政治もさるこ
  とながら、それを推奨するマスコミのゴマカシ報道も、さらにそれ
  に踊らされる庶民も、この閉塞状況にさえ蓋をして無関心な人も・・・
  そして違和感を感じたままで何もしない人も、本質問題から目を背
  けていることには違いはない。

  もし、その違和感を感じているなら、単なる独り言のような批判(政
  治に対しても、マスコミに対しても、庶民に対しても)でとどまるの
  ではなく、ゴマカシの指摘や本質問題の提起を、真正面から発信し
  ていかなければならない。今、最も『必要な改革』とは、いったい
  何なのか?

  >本当は郵政民営化など目先の議論であり、危険なのは人々の秩序
  収束が原理主義に向かっていることだと思います。
  (参照 http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&m=96065 )

  そう、それは紛れもなく『マスコミに踊らされない社会の形成』で
  あり『マスコミに変わる共認形成の場の構築』。つまり、

  >『自分たちの手で国家に代る新しい社会統合機構を構築しゆく活動』
  (「るいネットの主旨」より)

  を実現してゆくことに他ならない。
  「もうゴマカシじゃあダメだよね」を顕在化させる上でも、この選
  挙戦はチャンス!と言える。  
 
  全文 http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&m=96282

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