メルマガ:【マスコミが伝えない事実】
タイトル:るいネットメールマガジン 【 る い 】[2005.2.15]  2005/02/15


  るいネットメールマガジン【 る い 】[2005.2.15]

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        メルマガ 【 る い 】  [2005.2.15]
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1  今週の注目投稿
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★ 社会統合お題より、「若者がすぐ会社を辞めるのは、何で?」
  についての議論をご紹介します。
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◇ 序列原理は、もはや自らの意識が作り出した幻想に過ぎない。 
         【根木貴大 (30 静岡 営業)05/02/08 PM10】  
 
  「今の仕事、もう飽きたんよ。」と言って、友人が会社を辞めた。
  普段無愛想な僕が予想以上に驚いたからであろう、軽く笑って、
  「色んな仕事がしたいから」と理由を話してくれた彼女だったが、
  会社を辞めた本当の理由は他にあった。

  「(職場の)仲間はみんなイイ奴。でも、会社は嫌い。」が彼女
  の口癖だった。
  夜遅くまで仲間と仕事をして、終わったらいっしょに飲みに行っ
  て。。。けれど、部門全体の懇親会や会社行事にはほとんど参加
  しなかった。「なんか、造られた感じがする」ことに我慢できな
  かったらしい。
  仕事を通じて仲間との充足体験を重ねる一方で、自らが属してい
  た会社組織に対する嫌悪感は最後まで拭えなかったようだ。

  >『本来は仲間充足の次の社会収束の地平こそが、次に向かうべ
  き世界』
  (参照 http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&m=25432 )

  その世界に辿り着きたい、潜在的には彼女もそう思っているはず。
  みんなはどう考えているのだろう?
  さらなる充足はどこにあるのだろう?
  「仕事」という手段を使って、その道筋を探しているように思う。

  けれど、会社に入ったとたん、序列原理に基づいた旧い制度や規
  範に彼女自身囚われてしまい、組織に対して強い不可能視を抱い
  てしまう。それでは、先にある社会収束の地平など、到底捉える
  ことはできないだろう。

  職場の仲間を肯定視する一方で、属する組織自体を否定視してし
  まうという、歪んだ構造に陥ってしまう。
  彼女だけではない、多くの社会人が、多少なりとも同じような不
  全を抱えつつ日々仕事をしているようにも感じた。

  >『序列体制や私権闘争が現実なのではなく、既に共認原理や共
  認競争が現実である事』
  (参照 http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&m=84063 )

  この一文は、その歪んだ構造を解きほぐしていくために、何より
  も活力を持って仕事に取り組むために不可欠な認識だ。
  過度に意識してしまいがちな「序列」は、もはや現実ではなく、
  自らの意識が作り出した幻想に過ぎないんだということに、改め
  て気付かされる。
  社員一人一人がその認識を体得していけば、内部からその歪んだ
  構造を解体し、皆が供給者として新たな共認を築いていくことも
  できるはずだ。
 
  現在、彼女は複数の人材派遣会社に登録し、次の仕事を物色中だ。
  同じ社会人として、僕が気付き、感じたことを、彼女にも早く伝
  えたい。 
 
   全文 http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&m=85362

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◇ 課題共認が命なら、課題を常に問い直すことは不可欠 
         【西知子(28 京都 秘書)03/07/19 AM00】  
 
  昨日、「出世してしまったから(出世がイヤで)会社を辞めた」
  と言う女の子に会いました。興味があったので話を聞くと、以下
  のようなことを話してくれました。

  その子はすごく明るくて感じ良い子で、以前は子供服の販売をし
  てたそうです。
  「性格がいい→お客さんのことを考える→売上が伸びる→責任あ
  る仕事を任される」という、ある意味理想的な、日々の期待・応
  望充足と真っ当な評価を得ていたのですが、責任者の立場になっ 
  て、売上至上主義の疑問と矛盾を無視できなくなったと言ってい
  ました。そして、子供服の販売という課題を見つめ直したら、子
  供そのものを対象化することになり、今は一から保育士の勉強を
  してるそうです。

  >「ノルマ」や「(自分の)金」という私権の(古い)価値観が、
  当事者みんなの価値意識に塗り替えられていくというパラダイム
  の転換の様を表している事例だと思いました。
  (参照 http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&m=57866 )

  若者の特徴として、「やるからには何でも楽しんでやる」という
  意識があり、またその方法論が「自分課題からみんな課題へ」と
  昇華させてしまうというところにあるのは可能性を感じますが、
  根本の疑問を捨象して与えられた課題を楽しむだけでは、目先派
  に陥る危険性があります。

  課題を楽しんでる人にこそ、その課題の根本を問い直す場が、仕
  事の場と並行して必要だと思いました。 
  
  全文 http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&m=58937

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◇ 期待封鎖ゆえの実感(→共認)無き応望 
       【麻丘東出(43 兵庫 環境コンサルタント)04/01/03 PM04】  
  
  最近、4年間働いた会社を辞めて、困っている実家の仕事を手伝
  いたいという若者と話す機会がありました。しかし、話を聞いて
  いると、彼の実家が彼に戻ってきて継いで欲しいという要望は強
  くありません。にもかかわらず彼は実家に戻って手伝って“あげ
  たい”、という気持ちが強いのです。

  それに聞いた話の中身から判断すれば、彼は今の会社に不満があ
  るわけでもないのに会社を辞めて実家に戻ることは、どう見ても
  彼にとって可能性が無いし実家にとっても重荷にしかならならず
  おかしいと感じるのですが、なぜか自分の思い込みで自分が助け
  なければならないという目先の期待らしきものにいとも簡単に強
  く思い込んで収束しているのです。

  彼は、自我が強いというわけでもなくどちらかという素直ですが、
  見方を変えると応望性は強いのですが自分から期待をかけていく
  ことは無く待っていて出てきた期待をプラス収束(思い込み)し
  て素直に応えるだけとも見れます。

  この事例を始め若い人の福祉やNPO収束などを見ていて、最近、
  私は若い人の『思い込み』を至るところで感じだしています。
  そして、この思い込みが生じる原因に『期待封鎖ゆえの実感が欠
  如した応望』が要因としてあるのかなと感じだしています。

  若い人は、確かに求めているのは、バラバラに解体された私権時
  代の閉塞からの脱出、つまり旧い私権集団を超えた新たな人つな
  がり欠乏であり、みんな期待に応えたいという欠乏であると思い
  ます。そして、私権が衰退してその可能性が開かれたことで可能
  性探索していると思います。

  しかし、その一方で、そもそも可能性を探索してそれに応望する
  には状況認識が必要になります。それが期待を封鎖していれば自
  分も含めた周りの実感(=みんなの意識)を羅針盤に状況探索す
  ることが出来なくなります。
  その状況で探索すれば自分の頭の中にある旧観念・旧規範で探す
  だけになり、それでは本当の期待など見つかるわけが無りません。
  
  つまり、自分の期待を封鎖して応望することだけに収束すれば、
  “実感(=共認)が欠如した状態のために状況探索が貧弱になり、
  結局可能性を実感していない旧観念しかない自分の頭の中で探し
  てそれをプラス視(価値)して収束(=思い込み)”してしまい、
  いつまでも旧パラダイムとのズレを感じ続け彷徨うことになります。

  私は、若い人が転職を繰り返すのは、新たなパラダイムの可能性
  探索であると見る一方で、「期待封鎖ゆえの実感無き応望」→「実
  感をもとにした“共認”が欠如しているが故の状況探索の貧弱」
  →「結局、可能性を感じていない旧観念・旧規範への極端なプラス
  価値収束」→「実感とのズレ」という閉塞したループ、これも大き
  な要因ではないかと感じだしています。

  全文 http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&m=66463
 
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