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タイトル:るいネットメールマガジン 【 る い 】[2005.1.25]  2005/01/25


  るいネットメールマガジン【 る い 】[2005.1.25]

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        メルマガ 【 る い 】  [2005.1.25]
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1  今週の注目投稿
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★ 社会統合板お題より、「資格・制度・観念のバブル化(目先の秩序収束)」
  についての議論をご紹介します。
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◇ 親元収束の危険性 
     【吉岡由香里(24 神戸 OL)05/01/12 PM11】  
 
  年末年始、実家に帰った。
  実家に戻る度、直接は言わないけど「戻って来て欲しい」という
  両親の気持ちが物凄く伝わってくる。

  ずっと家から出たくて、社会人になってやっと家を出れたけど、
  先日久しぶりに帰った実家は、今まで感じた事が無かったほど居
  心地が良く、ちょっぴり戻りたくなくなってしまった。

  「掃除洗濯炊事、全部お母さんがやってあげるから、楽よぉ」
  「結婚?そんなのしなくてイイっ!ずっと家に居たらイイんだよ」
  「友達も地元ならたくさん居るし」etc.
  こうやってあーだこーだ言ってるけど、要するに親は、私に戻っ
  てきて欲しいんだなぁってのが、すごく伝わってくる。

  家を出た最初の頃は、「やっと出れたんだから、何言われても絶
  対戻らない!」って思ったけど、最近ふと「うーん…親を悲しま
  せたくないし、いずれは戻った方がいいのかなぁ?」と思う事が
  ある。実家に戻ったら、そりゃあ楽だろうと思う。だけどそうし
  たら、自分がダメになっていくのが目に見えて分かってる。

  親元収束が社会的にもどんどん進んでると聞くけど、これが今以
  上に進むと、一体社会はどうなるんだろう…?
  例えば、親元収束の結果、結婚もせず一生独身。
  当然、子供の数も激減。今以上に高齢化が進むだろう。
  そうなると…?って考えると、
  親元収束って実は物凄くヤバイ状況なんだってのが分かる。

  >『秩序収束と答え探索の綱引き』
  は今後、どうなっていくんだろう?
  (参照 http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&m=83549) 
 
  私も、すごく気になる所です。 
  
  全文 http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&t=6&m=83936 
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◇ 衰弱の果ての家族収束に可能性はあるのか? 
    【浅田祥幸 (25 愛知 企画)05/01/12 PM09】
   
  >いわゆる反抗期は例えば1960年代の「理由無き反抗」に象徴さ
  れるように、急速な都市化に伴う農村育ちの父親と都会育ちの若
  者との間で繰り広げられた世代間の価値対立を土台としていた。
  (参照 http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&m=53952 ) 

  >今の若者の親世代(40代後半〜50代ぐらい)といえば、親に反
  抗して自分たちのやりたいようにやってきた世代だと思うので、
  たとえ本当に帰ってきて欲しいと思っていたとしても、娘・息子
  本人が「戻る気はない」「好きにやらせて欲しい」と言えば、そ
  れを認めざるを得ないんじゃないでしょうか。(自分たちが好きに
  やってきておいて、子供にはダメとは言えないはず。)
  (参照 http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&m=83808 )

  そんな中で育った僕らの親世代(自分の好きなようにやってきた世
  代)は、自分も「子供の世話には決してなるまい」と思っていただ
  ろうし、そもそも、子供にあれこれ言う資格はない。

  しかし、この間の議論にもあるように、「目先の安心」を求めて
  若者が『親元収束』していけば、「飛んで火に入る夏の虫」で親
  のほうも一気に転換して『親子収束』を強めていく。

  実際に僕の親も、こないだまでは「やりたいことをやったらいい」
  と言っていたのに、最近は「戻って来てほしい」に一気に変わった。
  どうやら「やりたいことをやったらいい」というのは、「就職は
  地元で」という条件付だったらしい。
  とにかく「一緒に住む」ということが何よりも優先される第一課題
  になっている。それに対して、なかなか実家に戻らないことに焦っ
  たのか、挙句の果てに、ゆくゆくは一緒にということで二世帯住宅
  を建ててしまった(3月末に完成予定)。

  そんな親に対して、ちょっと申し訳ないなぁと思ってしまうところ
  は、僕自身もまさに意識は『親元収束』しているのかもしれない
  (最低でも盆と正月は必ず帰っています)。
  そうして、目先の充足を求めて子も親に、親も子に収束してしまっ
  たら、これは末期的。どんどん密室家庭に向かって引きこもりも助
  長する。

  今では、とりあえず結婚や就職の圧力をかける親たちも、終いには
  「いっしょにいられたらそんでいい」と、それさえせずにひたすら
  親と子だけの目先充足に嵌っていき、社会に向かわないどころか、
  もはや「生殖の場」としての家族制度も破綻していくという危険も
  あるのではないか。
 
  しかし、この『家族収束』の流れは、深く共認された拠り所である
  家族集団への『本源回帰』の流れなのではないかとも考えられる。
  私権闘争に疲れ果てた、この衰弱の果ての家族収束に可能性はある
  のか?個人的にも切迫した問題として考えていきたい。
   
   全文 http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&m=83926
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◇ 親元収束は再閉塞を招く(1) 
     【北村浩司(壮年 滋賀 広報)05/01/14 PM03】  
 
  確かに若者たちやその親世代の間に、急速に「親子収束」が強まっ
  ている感があります。
  そもそも現在の若者(22歳前後)の両親は50歳前後の世代に当た
  ります。思い起こせば、彼らが青春期を過ごした70年代後半から80
  年代にかけて、Jターン、Uターン(地元回帰)現象が起こり、同時
  に「地方の時代」ということが叫ばれていました。

  その意識潮流の基盤となったのが、’70年の貧困の消滅です。つま
  り本能を直撃するような生存圧力が消滅した結果、私権への収束力
  は根底では衰弱し、その結果あくせく(都会で)私権を追求するよ
  り地元でゆとりある生活を、という志向が登場したのではないかと
  思います。
  実際私の同級生や少し上の世代には「地元であれば実家があるので、
  家賃や食費も要らない、マイホームのローンも必要ない」という理
  由で地元に残った連中が結構数多くいました。衰弱した私権追求の
  活力と、楽して私権充足を得るというそろばん勘定が、彼らにその
  ような「ゆとりある生活」への道を選ばせたのでしょう。

  さらにそれを可能にしたのが、実は国債のバラまきです。'70年を
  もって実質上市場拡大は停止しますが、70年代中盤から衰弱する市
  場のカンフル剤として国債の投入が本格化します。その中で「都市
  と地方のアンバランスの改善」などの名目で地方にも公共投資や工
  業団地の誘致が行われ、その結果地方も豊かになっていきます。
  いわばバラマキ政策・バブル政策の申し子達が現在の彼らの親世代
  なのです。私権収束力の低下とバラマキがこの「親元収束の先駆世
  代」を生み出したともいえるでしょう。

  しかしその目先の私権充足に応えるバラマキの結果、バブルとなり、
  そして’90年にバブルは崩壊します。それによって私権活力は一層
  衰弱し、終に’02年人々の過半数が私権追求の可能性を断念し、収
  束不全(私権収束力ゼロ)状態に突入します。
  
  その後目に見えて親元収束が強まってきました。そのことは、現在
  フリーターの80%(日本労働研究機構調査)が親元にいる、という
  事に象徴されるように、若者の親元収束は、もはや目先の私権課題
  には収束できないほど活力が衰弱し、せめてもの(目先の)安心充
  足や安定基盤を求めた結果生まれた意識潮流といえるでしょう。

  つまり目先の私権充足を求めた親世代の破綻、その結果私権収束力
  がゼロ化した衰弱の果ての現象が「親元収束」なのです。(しかも
  過去のバラマキの遺産(=家や貯金)を拠り所にしながらの)
 
  全文 http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&m=83991
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