メルマガ:【マスコミが伝えない事実】
タイトル:るいネットメールマガジン 【 る い 】[2004.09.14]  2004/09/14


  るいネットメールマガジン【 る い 】[2004.09.14]

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        メルマガ 【 る い 】   [2004.09.14]
            http://www.rui.jp/

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1  今週の注目投稿
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★ 「社会統合」の会議室から『規範の再生需要』についての議論を
   ご紹介します。
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◇ 活力再生と理論の中間にあるのは「規範の再生」ではないか? 
                 【斉藤紀成 ( 32 京都 塾講師 ) 04/09/07 PM02】 
 
 >新需要の核心・本質は「答え欠乏」である
  (参照 http://www.rui.jp/message/07/74/11_626b.html )

 ポストカード、ペットブーム、顔絵・・・一連の心の潤い→活力再生需要は、
 「答」がなければ所詮目先の活力再生という意味において、核心・本質は
 「答え欠乏」であると僕も思います。
 実際なんで屋露店の場で答を聞くと、露店に入ってきた時と出て行くとき
 では、まるで別人のようにスッキリした顔つきに変わっていくことが多々
 有ります。
 
 >『答えあります』も今一つじゃないかな。みんな(潜在的には探してい
  ても、顕在意識では)答えがあるとは思ってないと思う。
  (参照 http://www.rui.jp/message/07/74/19_2d36.html )
 一方、上記の投稿にもあるように、一般には「答え欠乏」であるとは自覚
 していないのも事実ではないでしょうか?

 つまり「答え」に対する欠乏は明らかに強くなってきているんですが、
 「答え」の中に、いくつかの段階があるようです。最早、単なるハウ・ツー
 では物足りない(というか明らかに答になっていない)が、理論まではまだ
 少し距離がある、そんな感じです。

 ここで気になるのが、もしかすると「活力再生需要」の一つになるかもし
 れませんが、最近「規範の再生需要」のようなものを強く感じます。
 例えば、なんで屋のお題の中でも「いい男って何?」「いい女って何?」
 などの、拠るべき規範みたいなお題に人気が集中しています。

 そもそも、活力が失われた背景には、自我教育による自我思考だけでなく、
 共同体の解体→(私権への収束)→私権の終焉を経て、同化できる規範(や
 るべきこと?)が見失われたことがあります。
 ですから「答え欠乏」の中でも、ハウ・ツーレベルと構造認識の中間的な
 位相にある、規範観念(≒感応観念?)、とりわけちょっと元気が出る=
 可能性が感じられる言葉に、まずは収束している気がします。

 人々が真っ先に求めている「答」とは、最早同化できなくなった私権規範
 に替わる、確かな構造認識に裏づけされた各種の規範群(いい男・いい女
 規範、企業規範、共同体規範、子育て規範など)かもしれません。
 
 >本源充足の可能性が開かれた事によって、代償物にすぎない感応観念は
  無用の物となって捨て去られた。
  (参照 http://www.rui.jp/message/01/90/59_ee3e.html )
 >感応観念なんてもうとっくに廃れたと思っていたのに。。
  「潤いカード」は、旧来の「代償物にすぎない感応観念」とどこが違う
  んだろう?
  (参照 http://www.rui.jp/message/07/67/66_8f7c.html ) 

 しかし、無用となった感応観念(価値観念、規範観念)と違うのは、その規
 範が、現実を直視した構造認識によって作られたものであり、状況→皆の
 共認によって常に塗り替えられていくことにあるのではないでしょうか?
 恐らく、最早単なる価値観発の規範観念=感応観念では、すぐに価値対立
 を起こすか、あるいは単なる床屋談義の域を出ず、規範として人々に受け
 入れられることはないでしょう。  

 全文 http://www.rui.jp/message/07/74/89_9388.html
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◇ 実は怒られたかった  
     【藤田公一 ( 22  兵庫 会社員 ) 04/09/14 PM08】  
 
 最近、女子高生の口から「実は怒られたかった」という言葉を聞いた。
 結構ちゃらちゃらした感じの子なのでビックリした。

 露店に訪れたときは、友達同士でこちらが理解不可能な言葉を多用し、無
 意味に大きな声で笑い、茶化しにきた雰囲気だった。一見、表情も豊かで
 充足系?と思っていたがそうではなかった。

 話しているうちに見えてきたのは、いろんな「不安」をめちゃくちゃ抱え
 ているということ。男女関係、将来、家族、友達、いろんな場面で。
 彼女たちは、その不安を覆い隠すように、お互い意味もなく笑い、大声で
 話し、代償充足を常に得て誤魔化してたんだと思う。彼女たちの不安を顕
 在化させていくと、表情がさっきまでと全く違う悲しそうな暗い顔になり、
 やっと話を聞き始めた。そこで言ったのが「実は怒られたい」だった。

 >同化できなくなった私権規範に替わる、確かな構造認識に裏づけされた
  各種の規範群(いい男・いい女規範、企業規範、共同体規範、子育て規範
  など)かもしれません。
  (参照 http://www.rui.jp/message/07/74/89_9388.html )

 この意識なのかなと思った。既存の規範に収まるのも違和感だらけで、そ
 こから飛び出すものの、仲間空間でさえ、どっちに向いたらいいのか分か
 らない。答えが出せない。
 本音は「怒られたい」=方向性を誰かに示して欲しいけど、示してくれる
 はずの親や先生も答えが出せない。または、示そうとするものなら、旧い
 規範で意識にあわないからただ反発。

 今必要なのは、誰もが向える方向性=新しい規範。
 露店にて、誰もが向える方向性=規範の再生の期待は結構強まっているよ
 うに感じます。
 
 全文 http://www.rui.jp/message/07/78/66_773d.html
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◇ 新規範とは構造概念そのものではないか 
      【三宅秀和 ( 20代 大阪 設計 ) 04/09/10 PM10】 
 
 >人々が真っ先に求めている「答」とは、(中略)確かな構造認識に裏づけ
  された各種の規範群かもしれません。
  (参照 http://www.rui.jp/message/07/74/89_9388.html )

 仰る通りだと思います。確かに、収束不全と呼ばれる現代において、規範
 (=評価共認ヒエラルキー)の確立は、みんな欠乏の対象である。従って
 潜在需要を構成しており、答の一様相でもあるでしょう。

 しかし、注意したいのはそのような規範欠乏への対し方でしょう。規範欠
 乏は、「みんなどうなの?」という共認の深層から生まれているとはいえ、
 その上部に構成された現代人の規範回路は、未だ旧観念的(=価値観念へ
 の反応特性が高い)であるといわざるを得ません。

 このような現状に対し、安易に価値観念(=感応観念)めいた概念提示を
 なす事で、目先の規範需要を満たし、結果として深奥にある答え欠乏を顕
 在化せしめる機会を先延ばしにしてしまうことがあったとすれば問題です。

 これは、一連の「欠乏→充足」サイクルが表層的に留まってしまうという
 こと以上に、構造的認識フレーム(=事実認識フレーム)の獲得という最
 大の収束ポイントをいたずらにぼやかしてしまう。その結果として、価値
 観念に基づく認識→判断回路を強化してしまう可能性すら孕むという意味
 において、むしろその危険性のほうが強く意識されるべきでしょう。

 みんな欠乏を構成する要素の中に、規範を希求する側面は確かにある。
 しかしそれに対する答えは、徹頭徹尾、事実に基づいた認識群を構造化す
 ることによってしか得られない。もう少し強く言えば、そのような方法以
 外で新規範が得られてはならない。
 
 だから、新しい規範を表象した概念を提示するときは、とりわけ、その概
 念そのものにどれだけ広く深い構造認識を埋め込めたか、という点がシビ
 アに問われるだろうし、その意味で新規範を語る言葉とは、構造概念その
 ものとなるような気がします。  

 全文 http://www.rui.jp/message/07/76/69_3407.html 
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