メルマガ:【マスコミが伝えない事実】
タイトル:るいネットメールマガジン 【 る い 】[2004.06.01]  2004/06/01


  るいネットメールマガジン【 る い 】[2004.06.01]

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        メルマガ 【 る い 】  [2004.06.01]
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1  今週の注目投稿
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★ 「社会統合」の会議室から『役に立たない旧観念』についての
   議論をご紹介します。
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◇ 答えを出せないので、不全捨象の充足報道 
                【辻一洋 ( 38 北海道 企画 ) 04/05/26 PM11】 
 
  小泉首相の支持率が上昇している。

  拉致問題の進展を目指した訪朝は、多額の支援を呑まされたあげく、
  拉致被害者の家族5人の帰国といった事務レベルでの決定事項=最低
  限の成果しか出せなかった。
  にもかかわらず、国民は訪朝の成果があったと67%が支持し、内閣支
  持率は54%と前回より9ポイント上昇している(朝日新聞調べ・他新聞
  も同様)。

  イラク戦争でもブッシュ・アメリカにいち早く協力を申し出、泥沼化
  した今も、スペインをはじめ撤退し始める協力国をよそに自衛隊派遣
  を続けている。

  客観的に見れば、失政続きの小泉内閣なのだが、この支持率はどう捉
  えたらよいのだろうか?

  拉致問題においてマスコミは先ず帰国家族を大々的に取り上げ、「よ
  かったよかった」と安心材料を提示し、小泉の陳腐な成果については
  二義的な扱いに留めている。
  確かに、いまさら拉致問題を全面解決しようなど不可能であろう。土
  下座外交であろうとも、小さな成果があればそれでよしとする政治家
  の姿勢・マスコミの論調は、不全(課題)捨象の充足基調そのものと捉
  えられないだろうか。

  マスコミは年金問題にせよ、政治家の未納問題にすり替え批判し、根
  本問題である制度破綻はうやむやに先送りしようとしている(しかも
  キャスター自身も未納で到底追及できない)。

  弱者救済といった福祉観念だけでは財政赤字・年金赤字といった制度
  破綻の現実の答えになりえない。反体制、反身分の共認支配が通用し
  なくなった今、もはやマスコミは不全捨象の充足報道で誤魔化し続け
  ることでしか生き残ることが出来なくなったということか(暗い話は
  避けて明るい話でせめて気分だけでも紛らわそうとするしかないのだ
  ろう)。

  答えを出せないので、不全捨象の充足報道という誤魔化しを続けるマ
  スコミは、庶民の潜在思念(収束不全発の答え探索)に応え得る理論
  が登場し、その共認形成の輪が広がるにつれて、見向きもされなくな
  ってゆくのではないだろうか。  

  全文 http://www.rui.jp/message/07/25/87_286b.html
 
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◇ 「実現させる気がない人々」が支配する社会のおかしさ 
            【阪本剛 ( 30 千葉 SE ) 04/05/29 PM11】 
 
  >反体制、反身分の共認支配が通用しなくなった今、もはやマスコミ
  は不全捨象の充足報道で誤魔化し続けることでしか生き残ることが出
  来なくなったということか(暗い話は避けて明るい話でせめて気分だ
  けでも紛らわそうとするしかないのだろう)。
  (参照 http://www.rui.jp/message/07/25/87_286b.html )

  今日のなんでや劇場のテーマは「学者やマスコミ発の旧観念が役に立
  たないのは、何で?」だった。

  古代宗教や近代思想など旧観念は、全て飢えと物的貧困の時代に生ま
  れた。誰もが貧しさの中で苦しみ、「困っていた」から、旧観念も受
  け入れられたし、何らかの慰めを与えることができた。その意味で統
  合階級もなにがしかの存在意義があった。  

  しかし、みんなが「困っていた」貧困が消滅して以降、旧観念は輝き
  を失う。貧しさに困る必要のなくなった大衆は、古い思想を不要なも
  のとして捨てた。

  自分の飯のタネ、商売道具である旧観念の存在意義を失った統合階級
  は何をしたか?
  貧困の消滅以後もわずかに残った、(自分たちの商売道具=旧思想が
  歓迎される)限られた「一部の」「困っている」人々の不全や欠乏を
  これ見よがしに取り上げ、それがあたかも社会全体の統合課題である
  かのようにスリカエを始めた。そして「一部の」人々の権利だけが声
  高に主張されるようになった。

  「一部の」差別に困っている人々のために、社会全体に人権教育が強
  制させられるようになり、限りない支援金が引き出されていった。
  「一部の」女性と男性の格差のために、男女同権思想が支配観念にな
  り、ついには女性と男性は違うものだと公に言うことが難しくなった。
  「一部の」貧しい人々のために、福祉観念が絶対化し、みんなが福祉
  や年金制度の赤字を背負うことになった。

  古い思想に残された需要が底をつき始めると、今度は、イラクなど外
  国の「困っている」人々、北朝鮮に家族を拉致された「困っている」
  人々、と次の需要が発掘されていった。
  どんな社会、時代でも「一部の」「困っている」人々は探せばいくら
  でもいるのだから、このやり方はしばらくは上手くいくように見えた。

  その結果何が起こったのか?
  まず、統合階級自身から無数の自己矛盾、ほころびが出てきた。

  本気で福祉制度を実現する気などないのだから、当然、政治家も芸能
  人もジャーナリストも統合階級自身、年金をまともに払っていないこ
  とが明らかになる。
  本気で男女同権を実現する気などないのだから、当然、政治家自身が
  セクハラをし、エコノミストなど学者自身がのぞき見をして逮捕され
  ても不思議ではない。
  本気で平和も平等も実現する気などないのだから、外国でジャーナリ
  ストやボランティアが捕まれば、彼ら自身が平和・平等の敵として最
  も否定し忌み嫌っていたはずの国家権力に頼るしかないことが明らか
  になる。
  旧観念は実現不可能視から生まれたのだから、いずれも当然と言えば
  当然の結末だった。

  何よりも問題なのは、大多数の不全も期待も置き去りになってしまっ
  たことだ。

  家庭も、企業も、学校もガタガタになってしまっている。若者からサ
  ラリーマンに至るまで、うつ病、自殺者が急増している。旧観念支配
  の結果、答えが出せないまま閉塞感はつのる一方だ。このような大多
  数の、文字通りのみんなの不全に応えることができないまま、その徴
  候が現れた70年代から、30年以上もの時が過ぎてしまった。

  ごく「一部の」人々による、ごく「一部の」人々のための政治――。
  旧観念支配が行き着いた先は、(皮肉なことに旧観念自体が否定して
  いたはずの)特権階級による壮大な専制独裁の社会だった。

  もう、「実現しない『お題目』」とそれを唱える「実現させる気がな
  い人々」が支配する社会はやめよう。そもそも、(極限時代の人類が
  教えてくれているように)人類は何か=可能性を「実現」するために
  生きているのだから。
 
    全文 http://www.rui.jp/message/07/27/40_b0e5.html

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  詳細・申し込み方法 http://www.rui.jp/ruinet/gekijou.html

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