メルマガ:【マスコミが伝えない事実】
タイトル:るいネットメールマガジン 【 る い 】[2004.05.06]  2004/05/06


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          メルマガ 【 る い 】[2004.05.06]  
            http://www.rui.jp/

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1  今週の注目投稿
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★ 「社会統合」の会議室から『仕事の変化〜これからの「仕事」とは』
   についての議論をご紹介します。
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◇ 遊びより仕事 
          【 坂本日出夫 ( 43 東京 技術者 ) 04/05/01 PM07】 
 
  >どこから見ても仕事そのものが大切なわけではなく、あるのは仕事・
  遊びを通して、そのようなライフスタイルを実現し他人から羨ましがら
  れることだけである。そのための金儲けであり、その稼ぎ方もかっこよ
  くなければならないという意識である。
  私権闘争の目的の位置にあった解脱欠乏を満たすために、手段は選べな
  かった時代から、私権闘争の手段そのものも、相対優位の評価の対象に
  する時代になったということではないか思う。
  (参照 http://www.rui.jp/message/07/03/16_59c4.html ) 
 
  1970年代に貧困が消滅し、世の中に「やりがい志向」が現れると、「遊
  びより仕事」と言うと、無粋な人、金しか頭にない人と捉えられるよう
  になってしまった。
  またその当時は、「遊び」は「仕事」の対極にある物、極端に言えば仕
  事は「イヤイヤやる辛いもの」で「遊び」のために我慢してやるものと
  して捉えられていた側面もある。

  しかし、豊かさが実現され、「イヤイヤやる」ではなく「すすんでやる」
  無償のボランティア活動が市民権を得、さらに報酬が得られるNPOやNGO
  も新しい職業として選択肢に入ってきた、つまり無償でやる社会活動が
  有償の「すすんでやる」職業として可能性が開かれつつある。

  さらに、フリーターの増加も遊び中心の生活をするためではなく、「す
  すんでやる」「喜んでやる楽しい」職業探しだとみることができる。

  仕事の性質は時代とともに変化してきた。日本で企業が最大の「仕事の
  場」となったのは、せいぜい、ここ2世代ほどのことに過ぎない。次の
  時代に、その状況が崩れても、それほど驚くような話ではないだろう。
 
  NPO、NGO、フリーターなど、新しい仕事の形態が一般化することで、企
  業での仕事の性質も変わらざるを得ない。ただでさえ労働力人口が減少
  していくなかで、人材がフリーターや社会活動へと流れれば、既存の企
  業は事業を維持するための人材確保に苦労することが予想されるからだ。

  「仕事」は、「イヤイヤやる辛いもの」から、「喜んでやる楽しいもの」
  へと性格を変えていく。その結果、「仕事と遊び」あるいは「生産と消
  費」という、本来対立していたはずの概念の境目が曖昧になる。
 
  次代の「豊かさ」は、消費や遊びよりも、仕事から得られる喜びの拡大
  という形で実現するのではないだろうか。  
 
   全文 http://www.rui.jp/message/07/12/98_4f31.html 

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◇ “仕事が成り立つ背景”=社会を見出そうとする若者 
        【佐藤祥司 ( 41 北海道 建築士 ) 04/05/05 PM11】 
 
  >すでに、生まれたときからそんな意識潮流の時代だった現在の若者た
  ちには、今までの分けて考えなければならない「仕事と遊び」といった
  旧い概念は、始めから大した意味もないものなんだと思います。 
  (参照 http://www.rui.jp/message/07/13/40_01d5.html ) 

  先日露店にきた19歳の若者に「今一番面白いと思うことって、何?」と
  聞いたら、「バイト!」と即答で返ってきた。意外な答えにこちらが、
  「休みの日とか友達と遊ぶことじゃないの?」と聞き返すと、「街でブ
  ラブラするだけの暇つぶしで、特に面白いとは思わない。」とのこと。

  彼は、高校1年からファミレスの厨房のバイトをしていて、高校卒業後、
  専門学校に通いだしたばかりだが、もう既に3年余りのキャリアの持ち主
  で、店長からも信頼され色々任される事をやりがいに感じているようだ。

  そう言えば、露店に興味を持って弟子や手伝いをしてくれる10代の若者
  には、共通して“やりたいこと:仕事”があるという人が多いというこ
  とを考えると、仕事意識と“露店に可能性を見い出す”ことは何か繋が
  りがあるような気がする。

  例えば、将来やりたいことはゲームプログラマーであったり、建築に関
  する仕事であったり、保育士であったり様々で、その理由を聞くと「好
  きだから…」という曖昧な答えしか返ってこないが、よくよく聞くと、
  その仕事自体にはそんなにこだわりはない。
  
  なんでや露店に興味を持った背景は、「その仕事をしていくためには、
  人々の意識を探って、みんなが充足する答えを見つけ出していかなけれ
  ばならない。」という部分に共感したからだ。彼らは、将来やりたい仕
  事そのものではなく、その“仕事が成り立つ背景”や“現実の問題”を
  既に意識しているようだ。

  ゲームプログラマーは、「ゲーム脳」の問題も知っていて、解決しなけ
  ればならない課題であると捉えているし、建築であれば、「“建築家”
  にはなりたくない」と明言し、みんなが求めるものを意識している。

  彼らにいろいろ手伝ってもらう傍ら、“旧観念では答えは出せない”こ
  とや、“旧観念が社会の閉塞の元凶で色々な問題を引き起こしている”
  こと、“現実の問題に答えを出していくためには新認識が必要”などを
  話すと、少なくとも“なんとなく派≒実感派”や“無難派”よりは数段
  吸収が早いし、それに対するレスポンスもいい。親子ほどの年の開きが
  あるのに、会話が楽しいし、彼らの疑問に答えるのは結構難しい。

  彼らはまだ、“好き”という自分発の将来“やりたいこと:仕事”に留
  まり、謂わば“仕事還元派”と呼べなくもないが、衰弱しつつある“自
  分”意識に変わって、社会、それも本質の“人々の意識”を見ようと、
  観念回路が探索しだしたと言ってもいい状況まで来ていると思う。

  >「仕事」「遊び」といった範疇を超えて、何か新しい可能性を模索し
  始めている。「仕事」でも「遊び」でもない「新しい仕事」を求める意
  識が高まっているのではないでしょうか。
  (参照 http://www.rui.jp/message/07/13/40_01d5.html )

  彼らが、なんでや露店・劇場での体験から“人々の意識”を対象化し、
  “みんな期待”の中身が鮮明になることで、「新しい仕事」が何である
  か、そのために何をなすべきかを掴んでいくのだろうと思う。
  今提示されている一つの可能性は、“統業”という仕事と、そのための
  “新認識の獲得”であることは言うまでもない。

   全文 http://www.rui.jp/message/07/14/54_d79d.html

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